「パソコンに保存したファイルが見つからない」という経験をしたことはありませんか?
パソコンは多くのファイルを保存できます。
それゆえに、ファイルを正しく管理していないと作業の効率を大幅に低下させてしまいます。
この記事ではファイルとフォルダの操作について解説していくので、一緒に勉強していきましょう。
目次
整理整頓が大事
まずは、結論から先に申し上げます。
プログラミングの学習以前に、パソコンの中身を綺麗に整理整頓しておくことが大切です。
大切なデータを消してしまうかも
プログラミングを学ぶにあたり、たくさんの教材や画像をパソコンの中に保存していきます。無造作にパソコンの中にデータを保存していると、必要なデータを見つけるためにかなりの時間を要します。
最悪の場合、仕事で必要なデータをうっかり消してしまうなんてことも起きます。(筆者体験談)
これからプログラミングを学習する皆さんは、筆者と同じ悲劇を繰り返して欲しくないので、整理整頓する癖をつけてください。
整理整頓は学習効率を上げる
必要なデータをすぐに開くことができれば、それだけ仕事や勉強に素早く取り掛かることができます。パソコンの操作の早さや学習効率を上げるためにも、普段から整理整頓の癖を身につけておきましょう。
ファイルとフォルダの違い
パソコンの中身を整理整頓するにあたり、まずはファイルとフォルダの違いについて理解しておきましょう。
ファイルとは
パソコンの中に入っているデータ単体のことをファイルといいます。
皆さんがプログラミングを学習する際に目にする「HTMLファイル」「CSSファイル」「JSファイル」などがファイルに該当します。
これらのファイルは拡張子によってファイルの種類を確認することができます。ファイル名の末尾についている.(ピリオド)と、その後の文字で拡張子を表します。
拡張子の例:
- index.html →HTMLファイル
- style.css →CSSファイル
- main.js →JavaScriptファイル
フォルダ(ディレクトリ)とは
ファイルをまとめる入れ物のことをフォルダといいます。エンジニアの世界では、ディレクトリとも呼ばれます。
ファイルはフォルダにまとめる
パソコンを使っていると、ファイルは無造作に散乱しがちになります。
ファイルの数が増えてくると、必要なファイルがどこに保存されているのかがわからなくなります。どこに何を保存しているのかを整理するために、フォルダを使ってまとめていきましょう。
フォルダを送信できる状態にしよう
ここまででファイルとフォルダの違いについて説明しました。
次に、データの送受信に使うzipファイルという形式について説明していきます。
zipファイルとは
zipファイルとは、ファイルやフォルダをまとめて誰かに送信できるようにするデータの形式のことです。
基本的に、データはファイルとして送信することができます。
誰かにデータを渡そうとしても、フォルダの状態だと渡すことが難しいです。
そのため、フォルダごと誰かに送信する際は、フォルダをzipファイルに変換する必要があるのです。
圧縮とは
圧縮とは、zipファイルを作成することをいいます。
文字通りデータを圧縮するので、zipファイルにするとデータのサイズが小さくなります。
大事なこととして、フォルダを送信する際は、圧縮してzipファイルを作成します。
郵便で何かを郵送する際に、段ボールに包むイメージをするとわかりやすいかと思います。
解凍(展開)とは
解凍(展開)とは、zipファイルを元のファイル/フォルダに戻すことをいいます。
zipファイルの状態では中身のデータを使うことが難しいので、zipファイルでデータを送ってもらった際は必ず解凍(展開)してから使います。
段ボールで送られてきた郵便物を受け取って、段ボールから取り出すイメージを持つとわかりやすいかと思います。
実践してみよう
次にWindows、Macそれぞれのパソコンを用いて以下の方法を説明していきます。
- フォルダの作成方法
- 拡張子の表示
- 圧縮
- 解凍
Windows OSでのエクスプローラーの操作
まずは、WindowsのPCを使って説明をしていきます。
フォルダの新規作成
タスクバーの「エクスプローラー」のアイコンをクリックする
まずは「エクスプローラー」を開きます。(Ctrl + Eでも可)
フォルダーを作成したい場所を開く
次に、フォルダを作成したい場所を開きます。
右クリックし、「新規作成」から「フォルダ」を選択する
次に、フォルダを作成したい場所にフォルダを作成します。(Ctrl + Shift + Nでも可)
フォルダの名前を入力する
最後に作成したフォルダに名前をつけましょう。
ファイル/フォルダの名前の変更は、変更したいものを右クリックし、「名前の変更」を選択することでいつでも変更することができます。(選択後、F2キーでも可)
拡張子の表示
エクスプローラーのメニューのタブから、「表示」をクリックする
次に、エクスプローラーの上部にあるタブから「表示」のタブをクリックします。
「ファイル名拡張子」のチェックボックスをクリックする
最後に、拡張子を表示する設定に切り替えて完了です。
この設定を追加することで、エクスプローラーの中にあるファイルの拡張子が常に表示されるようになります。
圧縮
圧縮するファイル/フォルダを右クリックする
まずは圧縮したいファイル/フォルダを右クリックします。
「送る」を選択し、「圧縮(zip形式)フォルダ」をクリックする
「圧縮(zip)フォルダ」をクリックすることでzipファイルが作成されます。
他にもエクスプローラーの「共有」のタブから「Zip」を選択することでzipファイルを作成することができます。
zipファイルが作成されたら完了
最後に、zipファイルが表示されていれば完了です。
解凍(展開)
解凍(展開)するzipファイルを右クリックする
まずは解凍(展開)したいファイル/フォルダを右クリックします
「すべて展開(T)」をクリックする
「すべて展開(T)」をクリックして、解凍(展開)を行います。
解凍(展開)したいファイル/フォルダーをクリックすると、エクスプローラーの上部に「圧縮フォルダーツール」のタブが表示されます。その中の「すべて展開」をクリックすることでも解凍することができます。
解凍(展開)する場所を指定する
次に、解凍(展開)する場所を聞かれますので、場所を指定する場合は「参照」をクリックします。
解凍(展開)したいzipファイルと同じ場所に解凍(展開)する場合は、そのまま「展開」をクリックします。
zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されたら完了
最後に、zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されれば完了です。
Mac OSでのFinderの操作
次に、MacのPCを使って説明をしていきます。
フォルダの新規作成
Dockの「Finder」のアイコンをクリックする
まずは「Finder」を開きます。
フォルダーを作成したい場所を開く
次に、フォルダを作成したい場所を開きます。
今回は例として「ダウンロード」を開きます。
右クリックし、「新規フォルダ」をクリックする
次に、フォルダを作成したい場所にフォルダを作成します。(Command + Shift + Nでも可)
フォルダの名前を入力する
最後に作成したフォルダに名前をつけましょう。
Macでもファイル/フォルダの名前の変更は、変更したいものを右クリックし、「名前の変更」を選択することでいつでも変更することができます。(選択後、ワンクリックでも可)
拡張子の表示
「Finder」の「環境設定」をクリックする
まずは「Finder」を開き、画面左上にある「環境設定」をクリックします。
(「Finder」を開いた状態で「command + ,」でも可)
「Finderの環境設定」から、「詳細」をクリックする
環境設定が開けたら「詳細」を開きます。
「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックボックスをクリックする
「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックボックスにチェックを入れて完了です。
この設定を追加することで、Finderの中にあるファイルの拡張子が常に表示されるようになります。
圧縮
右クリックして「”○○”を圧縮する」をクリックする
まずは圧縮したいファイル/フォルダを右クリックします。
「“○○”を圧縮する」をクリックすることでzipファイルが作成されます。
zipファイルが作成されたら完了
最後に、zipファイルが表示されていれば完了です。
解凍(展開)
解凍(展開)するzipファイルをダブルクリックする
Finderから、解凍(展開)するzipファイルをダブルクリックしましょう。
zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されたら完了
最後に、zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されれば完了です。
パソコンの中身を整理しよう
今回はパソコンの中身を整理整頓するために、ファイルとフォルダの違いや、zipファイル、WindowsとMacでの操作方法を学びました。
プログラミングの学習以外にも使っていく知識なので、ぜひ今回の記事でマスターしてしまいましょう。