今回は、JavaScriptの基本的な演算子について解説します。
書いたコードで計算させたり、条件分岐を行うために必要な基礎的な部分になりますので、
一緒にこの記事で理解を深めましょう!
演算子とは
演算子とは、プログラミングにおいて値の計算や比較、代入などをするために用いる記号です。足し算なら「+」、掛け算なら「×」というように算数や数学でもさまざまな記号が登場した経験があると思いますが、それらと似ています。たくさん種類がありますが1つずつ理解して、覚えていきましょう。
演算子の種類
算術演算子
最も基本的な、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)をおこなうことができる演算子です。演算子でつないだ前後の数値の計算をします。
+(加算演算子)
前の値と後ろの値の足し算をします。
console.log(5 + 10);
>> 15
-(減算演算子)
前の値から後ろの値を引き算をします。
console.log(14 - 3);
>> 11
*(乗算演算子)
前の値と後ろの値の掛け算をします。
console.log(5 * 10);
>> 50
/(除算演算子)
前の値を後ろの値で割ります。余りはでないように計算します。
console.log(10 / 2);
>> 5
%(剰余演算子)
前の値を後ろの値で割った余りを求めます。
console.log(10 % 3);
>> 1
文字列結合演算子
加算演算子(+)は、数値同士では加算されますが、文字列同士や、数値と文字列を結合させて結果として出力することができます。このとき、文字列と数値を区別するために、文字列である場合はクオーテーション(’ ‘)で囲う必要があります。
「Zero」と「Plus」の文字列を足して、「ZeroPlus」と出力
console.log('Zero' + 'Plus');
>> ZeroPlus
「200」の数値と「円」の文字列を足して、「200円」と出力
console.log(200+'円');
>> 200円
代入演算子
代入演算子は、変数の代入をするときに使用する演算子です。算数ではイコール(=)は等しいという意味で主に使用されますが、プログラミングにおいてはある変数にある値を代入する際に使用します。 また、代入演算子は他の算術演算子などと組み合わせることもでき、計算してから代入するということも可能です。
let myName = 'ZeroPlus';
console.log(myName);
>>ZeroPlus
インクリメント演算子
インクリメント演算子は、++という形で表記します。ある値の前または後ろに記述することで、もともとの値に+1加算することができます。
let num = 3;
num++;
console.log(num);
>> 4
デクリメント演算子
デクリメント演算子は、--という形で表記します。ある値の前または後ろに記述することで、もともとの値に-1減算することができます。
let num = 6;
num--;
console.log(num);
>> 5
比較演算子
比較演算子は値同士を比較し、真偽(trueまたはfalse)で結果を返します。if文など、条件式で利用されることが多いです。
各比較演算子の意味
演算子 | 内容 | 例 | 結果 |
---|---|---|---|
< | 左の値が右の値より小さい | 10 < 5 | false |
<= | 左の値が右の値以下(右の値も含む) | 10 <= 10 | true |
> | 左の値が右の値より大きい | 10 > 5 | true |
>= | 左の値が右の値以上(右の値も含む) | 10 >= 5 | true |
== | 値同士が等しい | 10 == 5 | false |
=== | 値同士が厳密に等しい | 10 === 10 | true |
!= | 値同士が等しくない | 10 != 10 | false |
!== | 値同士が厳密に等しくない | 10 !== 5 | true |
比較演算子( > )の使用例
// if文の中で使用する例
let score = 78;
if (score > 70) {
console.log('合格です');
} else {
console.log('不合格です');
}
>> 合格です
論理演算子
条件を組み合わせたり、否定の結果を返したい場合に利用します。
各論理演算子の意味
演算子 | 意味 | 例 |
---|---|---|
&& | かつ | a && b |
|| | または | a || b |
! | 〜でない | !a |
&&(AND)の使用例
// if文の中で使用する例
let age = 28;
// ageの値が20より大きく、かつ30より小さいとき
if (age > 20 && age < 30) {
console.log('対象年齢です');
} else {
console.log('対象年齢ではありません');
}
>> 対象年齢です
|| (OR)の使用例
// if文の中で使用する例
let age = 28;
// ageの値が20である、または30であるとき
if (age == 20 || age == 30) {
console.log('対象年齢です');
} else {
console.log('対象年齢ではありません');
}
>> 対象年齢ではありません
! (NOT)の使用例
// if文の中で使用する例
let flag = false;
// flagがfalseであれば、処理する
if (!flag) {
console.log('変数flagの値はfalseです');
}
>> 値はfalseです
まとめ
最初は見慣れなかったり、使い慣れない部分もあるかもしれませんが、演算子を正しく理解してスムーズにプログラムを組み立てられるようになっていきましょう!