本記事では、WordPressのテーマについて、さらにWordPressのテーマを作成する際に最低限必要なファイルや用途などを紹介・解説します。
- WordPressのテーマとは何か
- WordPressのテーマを作成するときの基本
テーマとテンプレート
WordPressにおける「テーマ」とは、Webサイトの見た目を構成するファイルの集まり（フォルダ）のことです。
テーマと似たような言葉として、「テンプレート」があります。テンプレートとは、テーマの中にある一部のファイルです。
テーマ = Webサイト（WordPress）の見た目を構成するフォルダのこと。
テンプレート = テーマの中にある一部のファイル。
テーマ「twentytwentyone」の中身
テーマ作成に最低限必要なファイル
テーマは色々なテンプレートファイルの集まりです。テーマの作成に最低限必要なファイルを紹介・解説します。
index.php
index.phpは、「WordPressのテンプレート階層について学ぼう」でも解説があるように、リクエストに対して該当ファイルが存在しなかった場合に最終的に呼び出されるファイルです。
ブログサイトにおいて、一覧ページとして利用されることが多いです。
style.css
テーマ情報やサイトのスタイルを記述するファイルになります。必ず「style.css」というファイル名でテーマの直下（index.phpと同じ階層）に作成します。
@charset "UTF-8";
/*
Theme Name: テーマ名
Author: テーマ作者名
Description: テーマの概要
Version: テーマのバージョン
*/
style.cssには、テーマの情報をコメントで記述することができます。
このコメントがWordPressの方で読み取られて、管理画面の「外観＞テーマ」の部分に情報として反映されます。
以上、index.phpとstyle.cssはテーマを作成する上で必須なファイルになります。この2つのファイルが無い状態だと、管理画面の「外観＞テーマ」を開いた際に「壊れているテーマ」として警告が表示されます。
ファイルが無い場合に表示される警告
必須ではないがよく作成するファイル
ここからは、無くても警告はでませんが、テーマを作成する上でよく使われるファイルを紹介します。
functions.php
functions.phpは、主にテーマやプラグイン、WordPress関数、管理画面の設定などをカスタマイズをする際に使用するファイルです。
PHPのコードをゴリゴリ記述するファイルになるので、PHPの書き方が身に付いたらいじるようにしましょう。変に触ってしまうとエラーが表示されて、画面が表示されなくなってしまったりします。
初心者にありがちなミス
functions.phpがfunction.phpになっていたりしてエラーになってしまうことがよくあるので、間違えないようにしましょう。
header.php / footer.php / sidebar.php
これらheader.php、footer.php、sidebar.phpファイルは、名前の通りテーマにおけるヘッダー、フッター、サイドバー部分を記述して使い回すテンプレートパーツファイルです。
詳しいことについては、「WordPressのテンプレートパーツファイルについて押さえよう」で解説しているので、ご確認ください。
404.php
404.phpは、サイト閲覧者のリクエスト（ページのアクセス）URLに対して、解析で表示するべきページが決定しなかった場合に表示されるようになっています。
例
これは実際にZeroPlusのサービスサイトでリクエストしたページが存在しなかった場合に表示されるページになります。
screenshot.png
この画像ファイルは、テーマが分かるようなページのスクリーンショットにします。
必須ではありませんが、管理画面の「外観＞テーマ」でテーマの一覧を見る際にどんなテーマなのかが伝わりやすいです。
まとめ
WordPressのテーマ作成で最低限必要なファイルを紹介しました。
本記事で紹介したものは、あくまでも最小限の構成になりますので、サイトの規模によっては必要なファイルも異なります。WordPressのテンプレート階層を理解することで、作成すべきファイルを適切に作成することができるようになります。
WordPressのテーマ作成で最低限必要なファイル
＜必須＞
- index.php
- style.css
＜必須ではないが、よく作成する＞
- functions.php
- header.php / footer.php / sidebar.php
- 404.php
- screenshot.png
