基本情報技術者試験は、エンジニアだけでなくIT業界で働きたい人全員が取得するべき国家資格です。
資格取得によりIT業界への就職活動を有利に進められるだけでなく、企業によっては資格手当てによって給与が増加する場合もあります。
この記事では基本情報技術者試験の概要・難易度だけでなく取得メリットやおすすめの勉強方法についても紹介します。
IT業界での就職・転職を考えている方は、是非最後まで目を通してください!
- 基本情報技術者試験の概要(試験内容や試験日時など)
- 基本情報技術者試験の難易度・合格率
- 基本情報技術者試験を取得するメリット
- 基本情報技術者試験のおすすめ勉強方法
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
これらの悩みは、学習環境を整えることで全て解決することができます。
ZeroPlus Gateでは、30日間無料で最適な学習環境を提供しています。
- なんでも相談できる専属メンター
- いつでも技術相談ができるプロ講師
- 元IT企業CTO監修のカリキュラム
条件なしでこのレベルの環境を無料で提供しているのはZeroPlus Gateだけです。
ただし、無料サービスの提供には参加者の数に制限があります。
少しでも興味がある方は、以下のリンクからサービスの詳細をご覧ください。
目次
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験とは、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けたことが証明できる国家資格です。基本情報技術者試験は「基本情報、FE」とも呼ばれます。
基本情報技術者試験に合格するとITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たすことを期待されます。
- 会社が直面する課題に対して、ITを活用した戦略立案すること
- 信頼性・生産性の高いシステムの設計・開発を行うこと。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献すること。
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験の概要をご紹介します。
試験内容
項目 | 内容 | |
午前試験 | 午後試験 | |
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題数 | 出題数:80問 解答数:80問 | 出題数:11問 解答数:5問 |
出題形式 | 四肢択一式 | 多肢選択式 |
出題分野 | ストラテジ系 マネジメント系 テクノロジ系 | ストラテジに関すること コンピュータシステムに関すること 情報セキュリティに関すること データ構造及びアルゴリズムに関すること ソフトウェア設計・開発に関すること マネジメントに関すること |
合格基準 | 午前・午後ともに60点以上得点すること | 午前・午後ともに60点以上得点すること |
受験手数料 | 7,500円(消費税込み) |
出題範囲
基本情報技術者試験の午前午後それぞれの試験で出題される内容を紹介します。
1.午前試験
午前試験では下記3つの分野から出題されます。
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
それぞれの詳細について紹介します。
1_1. テクノロジ系(50問 / 全80問)
(離散数学・応用数学・情報理論・通信理論・計測制御理論)
2.アルゴリズムとプログラミング
(データ構造・アルゴリズム・プログラミング・プログラム言語・マークアップ言語など)
3.コンピュータ構成要素
(プロセッサ・メモリ・バス・入出力デバイス・入出力装置)
4.システム構成要素
(システムの構成・システム評価指標)
5.ソフトウェア
(オペレーティングシステム・ミドルウェア・ファイルシステム・開発ツール・オープンソースソフトウェア)
6.ハードウェア
(ハードウェア全般)
7.ヒューマンインターフェイス
(ヒューマンインターフェイス技術・インターフェイス設計)
8.マルチメディア
(マルチメディア技術・マルチメディア応用)
9.データベース
(データベース方式・データベース設計・データ操作・トランザクション処理・データベース応用)
10.ネットワーク
(ネットワーク方式・データ通信と制御・通信プロトコル・ネットワーク管理・ネットワーク応用)
11.セキュリティ
(情報セキュリティ・情報セキュリティ管理・セキュリティ技術評価・情報セキュリティ対策・セキュリティ実装技術)
12.システム開発技術
(システム要件定義・システム方式設計・ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計・ソフトウェア構築・ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト・システム結合/システム適格性確認テスト・導入・受入支援・保守・廃棄)
13.ソフトウェア開発管理技術
(開発プロセス手法・知的財産適用管理・開発環境管理・構成管理・変更管理)
1_2.マネジメント系(10問 / 全80問)
(プロジェクトマネジメント・統合マネジメント・ステークホルダマネジメント・スコープマネジメント・タイムマネジメント・コストマネジメント・品質マネジメント・資源マネジメント・コミュニケーションマネジメント・リスクマネジメント・調達マネジメント)
15.サービスマネジメント
(サービスマネジメント・サービスの設計/移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・ファシリティマネジメント)16.システム監査(システム監査・内部統制)
1_3.ストラテジ系(20問 / 全80問中)
(情報システム戦略・業務プロセス・ソリューションビジネス・システム活用促進・評価)
18.システム企画
(システム化計画・要件定義・調達計画・実施)
19.経営戦略マネジメント
(経営戦略手法・マーケティング・ビジネス戦略と目標・評価・経営管理システム)
20.技術戦略マネジメント
(技術開発戦略の立案・技術開発計画)
21.ビジネスインダストリ
(ビジネスシステム・エンジニアリングシステム・e-ビジネス・民生機器・産業機器)
22.企業活動
(経営組織論・OR/IE・会計財務)
23.法務
(知的財産権・セキュリティ関連法規・労働関連/取引関連法規・その他の法律/ガイドライン/技術者倫理・標準化関連)
受験資格・対象者
受験資格は特にありません。
年齢・職種を問わず、全ての受験希望者が受験できます。
試験実施日/試験会場
基本情報技術者試験の試験は全国47都道府県の試験会場で実施されています。
試験日は上期と下期に分けて、2回行われます。上期は5〜6月、下期は11月〜12月に2ヶ月程度の期間を設けて行われます。
詳細については、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:受験申込みを参照ください。
受験申し込み手順
受験は「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:受験申込み」より申し込むことができます。
基本情報技術者試験の難易度と合格率
国家資格であり、出題範囲も広いことから基本情報技術者試験を取得する難易度は高いと思われるかもしれません。
しかし、基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と呼ばれることもある試験です。諦めるほど難しくはないので是非チャレンジしてみてください。
合格率は20〜30%
IPA(情報処理推進機構)は基本情報技術者試験の難易度をレベル2と定義しています。
レベル4が最大の難易度であることを考えると、基本情報技術者試験の資格は取得しやすいといえます。
その他資格のレベルは以下の通りです。
情報処理技術者試験のレベル
- ITパスポート:レベル1
- 情報セキュリティマネジメント試験:レベル2
- 基本情報技術者試験:レベル2
- 応用情報技術者試験:レベル3
- その他情報処理技術者試験:レベル4
基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメントは同レベルで定義されています。
合格率も情報セキュリティマネジメント試験と同程度の20%〜30%です。
直近5年間の受験者数・合格者数・合格率を表にまとめます。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
2017 | 55,815 | 13,713 | 23.6 |
2018 | 56,377 | 12,313 | 21.8 |
2019 | 60,004 | 13,723 | 22.9 |
2020 | 66,870 | 19,096 | 28.5 |
2021 | 32,549 | 13,544 | 41.6 |
※参考:情報処理技術者試験-情報処理安全確保支援士試験統計資料
基本情報技術者試験に必要な勉強時間は平均200時間
基本情報技術者試験に合格するためにはIT初学者の場合、200時間程度の勉強が必要と言われています。
毎日3〜4時間勉強したとしても2ヶ月は勉強する必要があります。
試験は上期と下期で年2回募集しています。試験日から逆算して学習を進めるとよいでしょう。
基本情報技術者試験を取得するメリット
1.ITに関する基礎知識を体系的に身につけられる
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と呼ばれることもあり、試験範囲には全てのエンジニアが学ぶべき知識が詰め込まれています。
エンジニアやWebデザイナーとして仕事をしたい方は是非取得してみましょう。
2.IT企業への就職・転職が有利になる
IT企業への就職・転職は実務経験や成果物が重視されるため、職務経歴書だけでなく「ポートフォリオ」を求められることがあります。
全員が優れたポートフォリオを持っているわけではありません。そこで活きてくるのが資格です。
基本情報技術者の資格を持っていることによって一定の知識を持っていることを証明することができます。実務経験や成果物がなくとも多少優遇して選考される場合があります。
3.資格手当をもらえる場合がある
基本情報技術者の資格は、エンジニアとして持っておくべき知識をしっかり身につけていることを証明することができます。
それゆえ、毎月の手当で平均5,000円〜10,000円程度もらえるだけでなく、合格した場合は合格報奨金として50,000円〜200,000円程度もらえる場合があります。
IT就職・転職を考えている場合は勤め先に手当があるか確認してみましょう。
基本情報技術者試験の学習方法
基本情報技術者試験には午前試験と午後試験があります。
午前試験はIT関連の基礎知識が問われ、午後試験では応用できるかどうかが問われます。
それゆえに午前試験と午後試験で学習のポイントを変えるのがおすすめです。
午前試験の学習方法
午前試験はIT全盤の基礎知識が問われます。そのため午前試験合格のポイントは広く浅く学習を進めることです。
広く浅く学習するためには「書籍」がおすすめです。出題範囲が広く全てを覚えることは難しいため、過去問を解いているタイミングなど、知識が抜けていることに気付いたタイミングでインプットできるような学習方法がよいでしょう。わかりやすい参考書を1冊選び、試験日までに2〜3周しましょう。
午前試験合格に必要な知識をインプットするために最適な書籍を紹介します。
令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
令和04年 基本情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和04年
午後試験の学習方法
午後試験はIT知識を応用できるかどうかが問われます。そのため午後試験は午前試験の内容がインプットできていることが前提となります。
応用問題を学習するには「過去問」がおすすめです。午後試験は100点中60点が合格ラインです。過去問を解く際は60点以上取ることを目標に学習を進めましょう。
最低でも3年度分を解いて問題の傾向を掴みましょう。
令和04年【上期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
まとめ
基本情報技術者試験ではテクノロジーの知識だけでなく経営や経理、マネジメントの知識が問われます。
ITエンジニアになるための登竜門とも呼ばれるスキルアップへの重要な国家資格です。IT業界に勤めている、勤めたい方はぜひ挑戦してみましょう。
それでは最後に基本情報技術者試験について復習します。
基本情報技術者試験まとめ
- 出題分野はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系
- 午前試験は基礎知識が全般的に出題される。午後試験はその応用が出題される。
- 47都道府県各試験会場にて実施
- 基本情報技術者試験の合格率は約20〜30%
- 基本情報技術者試験に必要な勉強時間は200時間程度
- 基本情報技術者試験の資格を取得するメリットは「ITに関する基礎知識を体系的に身につけられる、IT企業への就職・転職が有利になる、資格手当をもらえる場合がある」
- 基本情報技術者試験のおすすめ勉強方法は書籍と過去問
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
これらの悩みは、学習環境を整えることで全て解決することができます。
ZeroPlus Gateでは、30日間無料で最適な学習環境を提供しています。
- なんでも相談できる専属メンター
- いつでも技術相談ができるプロ講師
- 元IT企業CTO監修のカリキュラム
条件なしでこのレベルの環境を無料で提供しているのはZeroPlus Gateだけです。
ただし、無料サービスの提供には参加者の数に制限があります。
少しでも興味がある方は、以下のリンクからサービスの詳細をご覧ください。