Webエンジニアは一つの職種としてまとめられることがあります。
しかしWebエンジニアにも様々な業務内容があり、必要なスキルは対応する業務によって全く異なります。そのためWebエンジニアに興味があっても「Webエンジニアって何？」「Webエンジニアになるためには何を勉強したらいいの？」という壁にぶつかることもあるでしょう。
この記事ではそれらの疑問が解決できるように、Webエンジニアの具体的な業務内容とそれぞれ必要なスキルを紹介します。
- Webエンジニアの職種/業務内容
- Webエンジニアになるために必要なスキル
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目次
Webエンジニアとは？
Webエンジニアとは、Webサービスの提供に関わる職業の総称です。
Webサイトを制作する人やWebアプリケーションを開発・設計する人、サーバーやデータベースを管理する人など、全てがWebエンジニアと呼ばれています。
Webエンジニアを目指すとしても、システムを開発をするのか、サイトの見た目を整えるのか、公開後の分析をするのか、目的によって必要なスキルセットが大きく変わってきます。
Webエンジニアの職種7選
Webエンジニアと呼ばれる職業7選を紹介します。
フロントエンドに関わるエンジニア
フロントエンドとは、Webサイトを訪れたユーザーの目に見える部分を指します。
例えば、Webサイト上に設置しているリンクを青色にしているのはフロントエンドに関わるエンジニアによる実装です。
フロントエンドに関わるエンジニアは実装したプログラムが目に見えて反映されます。
高度な数学知識や複雑なプログラムを記述する機会が少ないため挫折率が低くなっています。プログラミング初学者だけでなく文系の方にもおすすめの職業です。
ユーザーの目に見える部分を実装するフロントエンドのエンジニア業務を紹介していきます。
1.マークアップエンジニア
マークアップエンジニアはWebデザイナーが作成したデザインをもとに、HTML・CSSを用いてWebサイトをコーディングします。
正確にサイトのデザインを再現するために、どの端末からサイトにアクセスしても表示崩れがおきないCSS設計や、SEOに最適化した内部構造を設計できるスキルが求められます。
デザインカンプ通りのコーディングができる方々は「HTMLコーダーやコーダー」と呼ばれます。
マークアップエンジニアはSEOの知見を生かしたコーディングや、ユーザビリティ・アクセシビリティも考慮した実装を期待されます。
現場によってはマークアップエンジニアがサイトで使用する画像を加工することがあります。IllustratorやPhotoshop、XD等のデザインツールを使えると対応できる業務が増えるので、興味があれば挑戦してみましょう。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の2つがおすすめです。
- JavaScriptを学習し対応できるフロントエンド業務の幅を広げること。
- サーバーサイドの言語を学習しバックエンドの業務にも着手できるようになること。
マークアップエンジニアに必要なスキル
- HTML/CSS
- SEOの知識
- UXに関する知識
- デザインツール操作の基礎
2.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアはHTML・CSSを用いてWebサイトをコーディングするだけでなく、JavaScriptを用いてサイトを幅広くカスタマイズします。
またShopifyのテンプレート言語 Liquidを使ってECサイトを改修したり、HTML・CSSで作られた静的なサイトをWordPress化し動的なサイトを構築できることが求められます。
また、必要に応じてプラグインを改修することもあるので、幅広い知識とスキルが必要です。
マークアップエンジニアと比較してJavaScriptなどフロントエンドの深い知識が必要なだけでなく、WordPressを導入するために多少のPHPやデータベースに関する知識が必要になります。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の3つがおすすめです。
- JavaScriptのフレームワークを学習し対応できるフロントエンド業務の幅を広げること。
- サーバーサイドの言語を学習しバックエンドの業務にも着手できること。
- マーケティングに関する知識を身につけ、最適なWebサービスを提供できるようになること。
フロントエンドは、バックエンドに比べてトレンドや技術の移り変わりが激しい領域になります。そのため新しい技術をキャッチアップしていく必要があります。
フロントエンドエンジニアに必要なスキル
- HTML/CSS
- JavaScript/JavaScriptのフレームワーク
- SEOの知識
- UXに関する知識
- デザインツールの基礎
- CMSサイト構築スキル（WordPressやShopify、EC-CUBE等）
- データベースに関する最低限の知識
バックエンドに関わるエンジニア
バックエンドとは、Webサイトを訪れたユーザーの目に見えない部分を指します。
例えば、会員登録機能を実装する際に「会員登録ボタン」を押した時に名前と住所がデータベースに保存されるシステムはバックエンドエンジニアによる実装です。
バックエンドに関わるエンジニアは、現場で使用するサーバーの機器やソフトによって必要な知識が異なります。IT機器に関して幅広く知識が求められるためシステムの実装、サーバー機器やプログラムの保守・運用に興味のある方におすすめです。
そんなユーザーの目に見えない裏側の部分を実装するバックエンドに関わるエンジニアの業務を紹介していきます。
3.サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアはPHP・Ruby・Go・Node.jsなどを用いてWebサービスのシステムを構築します。システムを継続的に運用できよう保守性の高いコードを書けることが求められます。
サーバーサイドエンジニアの仕事は使用しているサーバーやソフトウェアに対応した実装が求められるため、幅広い知見を必要とする業務内容です。
フロントエンドエンジニアと比較したサーバーサイドエンジニアの特徴は2つあります。
- 1つ目は知識証明の資格が重要視されることです。
サーバーサイドは幅広い知見を求められるため、その知識を証明することができる資格は重要視されます。 - 2つ目は身につけるスキルセットが人によって異なることです。
サーバーサイドは業務内容の幅が広いため、身につけるべきスキルセットも人によって大きく異なります。自分自身のキャリアと向き合い、身につけるべきスキルを取捨選択しましょう。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の3つがおすすめです。
- 複数のサーバーサイド言語を学習し対応できるバックエンド業務の幅を広げること
- フロントエンドの言語を学習しフルスタックなエンジニアを目指すこと
フルスタックなエンジニアはベンチャー企業などエンジニアの人数が足りていない企業で重宝されます。 - ネットワークやセキュリティに関する知見を深めること。
セキュリティに関する深い知識があると、ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアが必要とされる大きな開発案件に携わることもできます。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキル
- サーバーサイド言語のプログラミングスキル、開発フレームワーク
- フレームワークを使えるHTML/CSSの知識
- データベースの知識、SQL
- サーバーやミドルウェアの知識
- 開発環境の知識
- Web関連の知識
4.インフラエンジニア
インフラエンジニアはWebサービス運用のために必要な、コンピュータ・OS・サーバー・ネットワークなどの構築・整備をします。また、インフラエンジニアの中でもネットワークに特化している人は「ネットワークエンジニア」と呼ばれます。
Webサービスのインフラ部分を担当するため、常に休みなく安全な運用をできることが求められます。もしサービスに障害が発生した場合は即座に対応する必要があります。企業によっては3人が8時間おきに交代で24時間ずっと対応しているような場合も少なくありません。
またインフラエンジニアとしての経験が少ない方であると、最初はマニュアル化された業務を淡々とこなすようになることもあります。
近年はインフラ環境のクラウド化が進んでいるため、インフラエンジニアの中でもクラウドに特化した「クラウドエンジニア」が増加しています。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の2つがおすすめです。
- 経験を積みプロジェクトのマネージャーへ移行すること
- 幅広いIT知識をいかしITコンサルタントになること
サーバーサイドエンジニアに必要なスキル
- サーバーサイド言語のプログラミングスキル
- サーバーやミドルウェアの知識
- セキュリティの知識
- クラウドサーバーの知識
- インフラ設計スキル
- ヒューマンスキル
その他に関わるエンジニア
5.セールスエンジニア
セールスエンジニアは、技術的な知識をもとにソフトウェアや電子機器の営業を行います。
自社のサービスに関する知識だけでなく、顧客へ最適な提案をするために様々なIT知識が求められます。そのため、基本情報処理技術者やITストラテジスト試験などの資格があると知識の証明になり、信頼獲得につながるでしょう。
セールスエンジニアは自社サービス販売後の運用までサポートすることもあります。そのため、ヒューマンスキルだけでなくマネジメントスキルなどの向上も見込めます。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の2つがおすすめです。
- 経験を積みプロジェクトのマネージャーへ移行すること
- 幅広いIT知識をいかしITコンサルタントになること
セールスエンジニアに必要なスキル
- コミュニケーション/プレゼン能力
- プロジェクト管理能力
- ITの技術全般の知識
- 自社サービスの知識
6.テストエンジニア
テストエンジニアは、構築されたシステムの動作チェックをします。
不具合を見つけるだけでなく、実装前の設計にミスがないか確認できる必要があります。
テストエンジニアはサービスの質を担保するためにとても重要な役割をはたします。しかし技術的な成長が見込みにくいため、これから技術力を伸ばしたい方は先輩エンジニアから実装したプログラムについてフィードバックをもらえる環境を目指しましょう。
キャリアの選択肢を広げたい方には、次の2つがおすすめです。
- サーバーサイドの技術を高めてサーバーサイドエンジニアへ移行すること
- フロントエンドの技術を高めてフロントエンドエンジニアへ移行すること
テストエンジニアに必要なスキル
- プログラミング能力
- ソフトウェアの知識
- ヒューマンスキル
- リスク管理能力
7.データアナリスト
データアナリストは、収集したデータを分析してビジネスの改善をします。このデータアナリストには2つのタイプが存在します。
- コンサル型データアナリスト：ビジネスの課題を把握し仮説を立てたり、仮説を検証するためのデータを収集・解析し戦略提案をします。
- エンジニア型データアナリスト：課題解決のために必要なシステムを構築したり、高度な解析をするために機械学習を用いたりします。
それぞれ求められることは違いますが、この記事ではエンジニア型データアナリストの紹介をします。
エンジニア型データアナリストは高度なプログラミングスキルだけでなく、統計など数学の知見も求められます。
そのため、工学部などの理系大学で修士や博士号を取得している人が多く見られます。
キャリアの選択肢を広げたい方には、セキュリティを学習しより上位の管理職になることがおすすめです。
データアナリスト（エンジニア型）に必要なスキル
- IT技術全般の知識
- データベースの知識、SQL
- プログラミングスキル（Python・Rなど）
- 数学の知識（統計学・解析学・代数学など）
- ビックデータ分析、機械学習の知識
まとめ
この記事では、Webエンジニアの職業7選を紹介しました。
これからWebエンジニアになるための勉強を始めようと考えている方には、挫折しにくさと学びやすさから「フロントエンド」がおすすめです。
環境構築も不要で記述したコードが即座に反映されるため、プログラミングの中で1番ハードルが低くなっています。
最後にWebエンジニアの職業を復習しましょう。
最低限覚えておきたいWebエンジニアの職業7選
- マークアップエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- インフラエンジニア
- セールスエンジニア
- テストエンジニア
- データアナリスト
プログラミング学習でこのような経験はありませんか？
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
これらの悩みは、学習環境を整えることで全て解決することができます。
ZeroPlus Gateでは、30日間無料で最適な学習環境を提供しています。
- なんでも相談できる専属メンター
- いつでも技術相談ができるプロ講師
- 元IT企業CTO監修のカリキュラム
条件なしでこのレベルの環境を無料で提供しているのはZeroPlus Gateだけです。
ただし、無料サービスの提供には参加者の数に制限があります。
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