ファイルをメールなどに添付して送信するとき、いくつかの「ファイル」を一つの「フォルダ」にまとめ、それを「圧縮」しなければなりません。
フォルダを作成することで、散乱したファイルを一つの場所にまとめることができます。そのフォルダを圧縮すれば、データの容量を減らして、メールなどに添付することができるようになります。
この記事では、「ファイルとフォルダの違い」、そして「ファイルの圧縮・解凍」のやり方について、Windows・Macのそれぞれで実際に操作の手順を示しながら解説していきます。
- ファイルとフォルダの違い
- フォルダの作り方
- 圧縮と解凍のやり方
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目次
ファイルとフォルダの違い
パソコンの中身を整理整頓するにあたり、まずはファイルとフォルダの違いについて理解しておきましょう。
ファイルとは
パソコンの中に入っているデータ単体のことをファイルといいます。
これらのファイルは拡張子によってファイルの種類を確認することができます。ファイル名の末尾についている.(ピリオド)と、その後の文字で拡張子を表します。
(ファイルと拡張子の例)
- 提出書類.pdf ←PDFファイル
- 提出書類.docx ←docxファイル(MicroSoft Wordファイル)
- book.xlsx ←xlsxファイル(MicroSoft Excelファイル)
フォルダ(ディレクトリ)とは
ファイルをまとめる入れ物のことをフォルダといいます。エンジニアの世界では、ディレクトリとも呼ばれます。
ファイルはフォルダにまとめる
パソコンを使っていると、ファイルは無造作に散乱しがちになります。
ファイルの数が増えてくると、必要なファイルがどこに保存されているのかがわからなくなります。ファイルを行方不明にさせないためにも、フォルダを使ってファイルをまとめましょう。
フォルダを圧縮して、送信できる状態にしよう
次に、データの送受信に使うzipファイルという形式について説明していきます。
zipファイルとは:フォルダを添付できるようにする形式
zipファイルとは、ファイルやフォルダをまとめて誰かに送信できるようにするデータの形式のことです。
ファイル単体であれば、そのまま添付して送ることができますが、いくつかのファイルをまとめた「フォルダ」ごと誰かに送信する際は、フォルダをzipファイルに変換して添付する必要があるのです。
「圧縮」とは:ファイルやフォルダをzipファイルにすること
圧縮とは、zipファイルを作成することをいいます。文字通りデータを圧縮するので、zipファイルにするとデータのサイズが小さくなります。
大切なこととして、フォルダを送信する際は、圧縮してzipファイルを作成します。
郵便で何かを郵送する際に、段ボールに包むイメージをするとわかりやすいかと思います。
解凍(展開)とは:zipファイルを元のファイルに戻すこと
解凍(展開)とは、zipファイルを元のファイル/フォルダに戻すことをいいます。
zipファイルの状態では中身のデータを使うことが難しいので、zipファイルでデータを送ってもらった際は必ず解凍(展開)してから使います。
段ボールで送られてきた郵便物を受け取って、段ボールから取り出すイメージを持つとわかりやすいかと思います。
実践してみよう
次にWindows、Macそれぞれのパソコンを用いて以下の方法を説明していきます。
- フォルダの作成
- 拡張子の表示
- 圧縮
- 解凍
Windows OSでのエクスプローラーの操作
まずは、WindowsのPCを使って説明をしていきます。
フォルダの新規作成
タスクバーの「エクスプローラー」のアイコンをクリックする
まずは「エクスプローラー」を開きます。(Ctrl + Eでも可)
フォルダーを作成したい場所を開く
次に、フォルダを作成したい場所を開きます。
右クリックし、「新規作成」から「フォルダ」を選択する
次に、フォルダを作成したい場所にフォルダを作成します。(Ctrl + Shift + Nでも可)
フォルダの名前を入力する
最後に作成したフォルダに名前をつけましょう。
ファイル/フォルダの名前は、変更したいものを右クリックし、「名前の変更」を選択することでいつでも行えます。
拡張子の表示
エクスプローラーのメニューのタブから、「表示」をクリックする
次に、エクスプローラーの上部にあるタブから「表示」のタブをクリックします。
「ファイル名拡張子」のチェックボックスをクリックする
最後に、拡張子を表示する設定に切り替えて完了です。
この設定を追加することで、エクスプローラーの中にあるファイルの拡張子が常に表示されるようになります。
圧縮
圧縮するファイル/フォルダを右クリックする
まずは圧縮したいファイル/フォルダを右クリックします。
「送る」を選択し、「圧縮(zip形式)フォルダ」をクリックする
「圧縮(zip)フォルダ」をクリックすることでzipファイルが作成されます。
他にもエクスプローラーの「共有」のタブから「Zip」を選択することでzipファイルを作成することができます。
Windows 11の場合
zipファイルが作成されたら完了
最後に、zipファイルが表示されていれば完了です。
解凍(展開)
解凍(展開)するzipファイルを右クリックする
まずは解凍(展開)したいファイル/フォルダを右クリックします。
「すべて展開(T)」をクリックする
「すべて展開(T)」をクリックして、解凍(展開)を行ってきましょう。
もしくは、解凍(展開)したいファイル/フォルダーをクリックすると、エクスプローラーの上部に「圧縮フォルダーツール」のタブが表示されます。その中の「すべて展開」をクリックすることでも同じことができます。
解凍(展開)する場所を指定する
次に、解凍(展開)する場所を聞かれますので、場所を指定する場合は「参照」をクリックします。
解凍(展開)したいzipファイルと同じ場所に解凍(展開)する場合は、そのまま「展開」をクリックします。
zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されたら完了
最後に、zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されれば完了です。
Mac OSでの操作
次に、MacのPCを使って説明をしていきます。
フォルダの新規作成
Dockの「Finder」のアイコンをクリックする
まずは「Finder」を開きます。
フォルダーを作成したい場所を開く
次に、フォルダを作成したい場所を開きます。
今回は例として「ダウンロード」を開きます。
右クリックし、「新規フォルダ」をクリックする
次に、フォルダを作成したい場所にフォルダを作成します。(Command + Shift + Nでも可)
フォルダの名前を入力する
最後に作成したフォルダに名前をつけましょう。
Macでもファイル/フォルダの名前の変更は、変更したいものを右クリックし、「名前の変更」を選択することでいつでも行えます。
拡張子の表示
「Finder」の「環境設定」をクリックする
まずは「Finder」を開き、画面左上にある「環境設定」をクリックします。
「Finderの環境設定」から、「詳細」をクリックする
環境設定が開けたら、次に「詳細」を開きます。
「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックボックスをクリックする
「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックボックスにチェックを入れて完了です。
この設定を行うことで、Finderの中にあるファイルの拡張子が常に表示されるようになります。
圧縮
右クリックして「”○○”を圧縮する」をクリックする
まずは圧縮したいファイル/フォルダを右クリックします。
「”○○”を圧縮する」をクリックすることでzipファイルが作成されます。
zipファイルが作成されたら完了
最後に、zipファイルが表示されていれば完了です。
解凍(展開)
解凍(展開)するzipファイルをダブルクリックする
Finderから、解凍(展開)するzipファイルをダブルクリックしましょう。
zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されたら完了
最後に、zipファイルの中身のファイル/フォルダが表示されれば完了です。
まとめ:ファイルをしっかり管理しよう
今回はファイルとフォルダの違いや、WindowsとMacでの解凍や圧縮の方法を学びました。
- パソコンの中身を整理整頓するには、ファイルとフォルダの違いを理解し、ファイルをまとめるためにフォルダを使用することが大切。
- zipファイルは、ファイルやフォルダをまとめて誰かに送信する際に使用するデータ形式。解凍することで元のファイルに戻せる。
- WindowsとMacそれぞれのパソコンで、フォルダの作成、拡張子の表示、圧縮、解凍などの操作ができる。操作方法はOSによって異なるが、基本的な手順は同じ。
フォルダを使用してファイルを整理整頓しておくことで、ファイルの紛失も防ぐことができます。プログラミングの学習以外にも使う知識なので、ぜひ今回の記事でマスターしてしまいましょう。