プログラミングを学びたいと思ったとき、プログラミングスクールを使って学ぶのは選択肢の一つです。
しかし、プログラミングを学ぶのに「プログラミングスクールは無駄」「プログラミングスクールはやめとけ」という否定的な意見を目にすることがあります。
結論、プログラミングスクールは無駄ではありません。適切にプログラミングスクールを利用すれば、独学よりはるかに効率よくプログラミングスキルを身に付けることができるからです。
今回の記事では、そんなプログラミングスクールが無駄と言われる理由について解説していきます。併せて、失敗しないプログラミングスクールの選び方についても解説していきます。
- プログラミングスクールが無駄といわれる理由が知りたい人
- プログラミングスクールの選び方について知りたい人
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
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目次
プログラミングスクールが無駄、やめとけと言われる理由
プログラミングスクールはなぜ「無駄、やめとけ」と言われるのか。
それには以下のような理由があります。
- プログラミングスクールで教えている内容は、独学・無料で身に付けることができるから
- プログラミングスクールを卒業してもスキルが身につかないから
- プログラミングスクールの講師のレベルが低いから
プログラミングスクールで教えている内容は、独学・無料で身に付けることができるから
プログラミングスクールで学習する内容は、基本的には独学・無料で身に付けることができます。カリキュラムの内容の多くは、インターネットで調べれば無料で解説している記事をいくらでも見つけることができるためです。
また、一般的に高額といわれるプログラミングスクールの授業料を払うよりも、書籍を購入して書籍の内容に沿って学習することで、低コストでプログラミングを学ぶこともできます。
本人がやろうと思えば、時間はかかりますが、コストをかけることなく独学でプログラミングスキルを身につけることは可能です。
このようにプログラミングスクールで教えている内容は、独学・無料で身に付けることができる内容のため、「無駄、やめとけ」と言われることがあります。
プログラミングスクールを卒業してもスキルが身につかないから
プログラミングスクールを卒業してもスキルが身につかないから「無駄・やめとけ」と言われることがあります。
プログラミング初心者は「プログラミングスクールを卒業すればスキルが身に付くはず」と期待してスクールを受講する場合が多いです。しかしスクールを卒業したからといって、必ずしも稼げるようになったり、転職や就職が成功するわけではありません。目的を達成できるかどうかは、どんなスクールに所属したかというより、スクール在学中の個人の努力に大きく左右される面があります。
途中で当初の目標を見失ってしまったり、勉強時間が確保できなかったりといった理由で、受講が終了した段階で自分が思ったようなスキルが身に付いていないと感じてしまうケースは残念ながら少なくありません。そのため、「プログラミングスクールは無駄だった」と思われがちです。
プログラミングスクールの講師のレベルが低いから
プログラミングスクールの講師のレベルはスクールによってまちまちです。評判や実績がある優良なスクールは問題ありませんが、そうでないスクールでは、講師の質・レベルがいまいちなところがあります。
例えば、以下のような例があります。
- 受講生が質問しても、回答が分かりにくい
- 質問後の回答の対応が遅い
- 講師のモチベーションが低い
- プログラミングの経験が浅い人が講師をやっている
レベルの低い講師からプログラミングを教えてもらっても、現場で必要とされるような高いスキルが身につかないため、プログラミングスクールは「無駄、やめとけ」と言われることがあります。
講師のレベルは本当に低いのか?
相対的にレベルが低い講師は存在するでしょう。しかし最低限の技術力や経験以外に、教え方の上手さや丁寧さ、寄り添う力に長けているなど、スクール講師の特長は個人やスクールによって千差万別です。どんなスクールでも、初心者同然の人が講師になっているということはありません。
スクール側も当然、いい加減な知識を教えることはできないので、講師を雇うにあたって選考や最低限のスキルチェックをしているはずです。とはいえ、そのような選考なしに講師を雇っているような悪徳なスクールもまれにみられるようです。このようなスクールを避けるため、検討しているスクールについて事前によく調べたり、説明会に参加したりなどして情報を収集するようにしましょう。
プログラミングスクールに向いている人の特徴
全ての人にプログラミングスクールをおすすめできるわけではありません。プログラミングスクールがどんなに優れたカリキュラムを提供していたとしても、受講する人にとってはそれが合わない場合もあります。
以下で、プログラミングスクールを利用するのに向いている人の特徴について解説します。
プログラミングスクールに向いている人の特徴
- 1日でも早くプログラミングで仕事をしたい人
- 作りたいものがあるから体系的に学びたい人
- 学ぶ目的が明確に決まっている人
1日でも早くプログラミングで仕事をしたい人
1日でも早くプログラミングで仕事をしたい人は、プログラミングスクールを利用するのに向いています。
プログラミングスクールは、一定期間で体系的にプログラミングを学習できる場所です。受講後には基本的なプログラミングスキルを身に付けている状態になります。
基本的なプログラミングスキルを有している状態なので、そこから仕事にもつなげやすくなります。就職や転職のためのアピールとして活用したり、フリーランスとして活動することも選択肢の一つになるでしょう。
独学でプログラミングを学習する場合、一定のスキル習得まで時間がかかるうえ、最低限プログラミングで仕事をするためにどの程度のスキルが必要なのかわからないため、学習の目標を見失ってしまうことになりがちです。
1日でも早くプログラミングで仕事をしたい人は、プログラミングスクールを利用することで、その目的を達成しやすくなります。
作りたいものがあるから体系的に学びたい人
作りたいものがあって、そのためにプログラミングを体系的に学びたい人は、プログラミングスクールに向いています。
- Webサイトを作りたい
- Webサービスを作りたい
- Webアプリを作りたい
のように何か作りたいものがあっても、自分の理想としている機能を実装する方法やスキルをどのように身につければよいかわからない場合、プログラミングスクールは学習手法として良い選択肢になります。
多くのプログラミングスクールは、プログラミング初学者でも効率よく学べるようなカリキュラムの構成になっています。自分の目的に合ったスクールを選択すれば、基本的なことから応用的なことまでを体系的に学んでいくことができます。
例えばWebサイトを作りたいなら、1ページのサイトを制作する場合でも、以下のような知識が必要になります。
- HTML / CSS でページを作成する知識
- JavaScriptで動きを実装する知識
- 実装するサイトのデザインをする知識
- レスポンシブの知識
- サーバーにアップロードするためのサーバーの知識...etc
それぞれ細かくみれば、さらに深掘りして学ぶことが多くあります。これらの知識を独学で学んでいくと、作りたいものがあっても、どこから学べばいいか、どこまで学ぶべきかが分からず、混乱することになるでしょう。学習途中で脱線したり、そのままリタイアしてしまったりする可能性もあります。
作りたいものがあって、そのためにプログラミングを体系的に学びたい人は、プログラミングスクールに向いています。
学ぶ目的が明確に決まっている人
プログラミングを学んでどうしたいのか、どうなりたいのか、明確に目的がある人はプログラミングスクールに向いています。
目的があって、その目的達成のためにプログラミングを学ぶのなら、プログラミングスクールは最適な環境といえます。プログラミングで分からないことがあれば講師に質問することができますし、自分の進路に迷ったらメンターに相談することもできます。プログラミングの学習仲間もできて、横のつながりを増やすこともできます。
横のつながりが増えると、切磋琢磨しあえるのでプログラミング学習でも挫折しにくいです。周囲から刺激を受けることもあるので、モチベーションを維持できるというメリットもあります。
プログラミングスクールに向いていない人の特徴
反対にプログラミングスクールに向いていない人の特徴を見てみましょう。
プログラミングスクールに向いていない人の特徴
- 自分のペースで学習を進めたい人
- スクールで学べば必ず成功すると思っている人
- 学習コストをできるかぎり抑えたい人
自分のペースで学習を進めたい人
プログラミングスクールでは、一定の期間、用意されたカリキュラムで体系的にプログラミングを学習することができます。しかし、自分のペースで学習を進めたい人によっては、用意されたスケジュールに沿って学習するスタイルが合わないことがあります。
自分のペースで、自分で決めたスケジュールに沿って学習したほうがモチベーションが続きやすい人もいます。
そのような人にはプログラミングスクールはあまり向いていません。
スクールで学べば必ず成功すると思っている人
プログラミングスクールで学べば、必ず成功すると思っている人はプログラミングスクールに向いていません。
目標達成のためには、スクールに入った後の個人の努力や動き方が大変重要です。受講料を払ってカリキュラムを修了しても、必ず転職やキャリアアップに成功するわけではありません。
どんなに優れたカリキュラムであっても、それを受講した本人が学んだ知識を活かしきれなければ成功につながりません。単に「カリキュラムをこなす」だけでは、何も得られずに卒業してしまう可能性が高いです。
本人の努力次第な部分があるので、スクールで学んだ知識をどう活かすかが成功のカギと言えます。
学習コストをできるかぎり抑えたい人
プログラミングスクールの一般的な受講料は50~70万円と高額です。受講料の安いスクールもありますが、それでも20万円程度はかかる場合が多いです。また安価なスクールでは、サポートが薄かったり、受講期間が短めでじっくり取り組めないことがあります。
今ではインターネットや書籍など、プログラミングの学習教材は豊富にあります。それらを活用することで、時間はかかりますが、プログラミングスクールに通わなくてもプログラミングを学ぶことは可能です。
「費用をできるだけ抑えたい」「自分で十分に独学できる」という人にとっては、プログラミングスクールは払う金額に見合った価値を感じにくいかもしれません。
プログラミングスクールの失敗しない選び方
プログラミングスクールを選ぶなら、自分にマッチしたスクールを選ぶのが重要です。プログラミングスクール選びに失敗しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- レベルが自分にあっているか
- 学習期間や予算が自分にあうか
- 講師とカリキュラムの質が良いか
- 自分の目的にあう言語を学べるか
- 受講形式は自分にあっているか
レベルが自分にあっているか
自分のプログラミングスキルのレベル感にあったプログラミングスクールを選択しましょう。
初心者レベルのプログラミングスキルの人が、上級者レベルのプログラミングスクールに入ってしまうと、カリキュラムについていけなくなり、挫折する可能性が高いです。
そうならないために、口コミや評判、公式サイトなどで調べてレベル感を調査してみましょう。
例えば、口コミで調べたときに、
- 教材の内容が古い
- 講師の質が悪い
- 〜〜という内容で、思ったよりレベルが高くてついていけなかった
というような、実際に受講していた人の感想を調べてみるのがおすすめです。
また、現在の自分にどの程度のスキルがあるのか把握するのも大事です。現在持っているスキルをさらに伸ばしたいのか、それとも違うスキルを身に付けたいのかによっても、選ぶスクールが変わってきます。
受講期間や予算が自分に合うか
プログラミングスクールでは例えば3ヶ月~半年、長ければ1年、のように受講期間が設けられています。プログラミングスクールによっては、受講期間に応じて受講料が変わるところがあります。
受講期間
受講期間が短い場合、集中して取り組む必要があるので、ある程度まとまった時間を取れる人でないと厳しいです。一方、受講期間が短いと費用が安い傾向があるので、コストを抑えたい人、短期間で集中的に取り組みたい人にはおすすめです。
受講期間が長い場合、じっくり取り組むことができますが、受講料は比較的高くなる傾向にあります。また、受講期間があまりに長すぎるとモチベーションを保つのが難しいです。じっくり取り組みたい人、継続的な学習を続けられる人にはおすすめです。
受講料
プログラミングスクールの受講料は安いところでは20~30万円、高いところでは60~70万円が相場となっています。なるべく受講料を安く押さえたいなら、事前にプログラミングスクールの受講料を確認して安いところを選択すべきです。
ただしスクールを選ぶ際には、金額の大小ではなく、そのスクールで自分の目標が達成できそうかを吟味して判断することを強くおすすめします。
講師とカリキュラムの質が良いか
プログラミングスクールによって、カリキュラムや講師の技術レベルはまちまちです。
カリキュラムの内容が古かったり、講師のレベルが低いようなスクールは選ぶべきではありません。
カリキュラムの内容はプログラミングスクールの公式サイトで公開されているので、概要を掴むことはできます。しかし実際のところ、カリキュラムの良し悪しや講師の質を初心者の視点から正確に判断することは難しいです。
事前に口コミでスクールの評判や講師の実績などを調べてみることをおすすめします。多くのスクールでは無料で説明会を開催しているため、説明会にも参加して話を聞き、最終的に自分が納得したスクールを選ぶようにしてください。
自分の目的にあう言語を学べるか
プログラミング言語にはさまざまな言語が豊富にあり、言語によって用途や特徴が異なります。自分の目的を達成するために必要なプログラミング言語が学べるか確認しましょう。
目的と学ぶべき言語の例
- Web制作を学びたい:HTML / CSS, JavaScript
- アプリを開発したい:Swift, Kotlin, PHP, Ruby など
- ゲームを開発したい:C# など
- 機械学習したい:Python
プログラミングスクールを選ぶ際には、自分がプログラミングを学んで何をやりたいのかを明確にしておくことが大切です。目的が明確になると、その目的を達成するために必要な言語が見えてきます。
受講形式は自分に合っているか
プログラミングスクールは大きく分けて「オフライン形式」と「オンライン形式」の2つの受講形式があります。
2つの受講形式は、それぞれメリット・デメリットがあります。自分に合った受講形式を選択しましょう。
メリット | デメリット | |
オフライン形式 |
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オンライン形式 |
|
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プログラミングスクールを無駄にしないために
プログラミングスクールを利用するなら、一般的に高額な受講料を支払わなければなりません。支払った受講料を回収する意味でも、自分が達成したい目的のためにも、スクール選びは慎重にしましょう。
プログラミングを学んでどうしたいのか、どうなりたいのか考えてからプログラミングスクールを使うのか判断するのが大切です。この部分を明確にしないと、プログラミングスクールを受講しても思ったような成果が得られず「無駄だった」と感じてしまうことでしょう。
受講中は、今学んでいる知識や経験を、どのように将来の自分に活かすのか考えましょう。あらかじめ考えておくことで、受講後の自分の進路で迷わなくなります。例えば就職活動や転職活動に活かすのか、あるいはWeb制作やアプリ開発のように何かを作るのか、スクールで学んだことを活かす形で考えることが重要です。
受講後は、プログラミングスクールで学んだ知識や経験を活かすことを考えます。もちろん考えることも重要ですが、それよりも受講中に考えていたことを実際に行動に移しましょう。
まとめ:目的を明確にし、適切なプログラミングスクールを選ぼう
プログラミングスクールが無駄と言われる理由について解説しました。
業界にはさまざまなプログラミングスクールがあります。それぞれのスクールで、得意としていること、カリキュラムや講師の質やレベルが違います。
しかし結局のところ、利用するプログラミングスクールによらず、受講する本人の努力やプログラミングを学ぶ姿勢や意識が、スクールが無駄だったかそうでないかを左右します。
人によってはそのスクール、またはそもそもプログラミングスクール自体が合わない場合もあるので、自分の学習スタイルによって適切なスクールを選択することが重要です。
一般的に高額と言われるプログラミングスクールも、修了した時点で学んだ価値があったと感じるなら、「安かった」「無駄じゃなかった」と思えることでしょう。
プログラミングスクールで学んだら、その知識や経験を活かして、自分の進路に役立てるように動くことが大切です。
プログラミングスクールはなぜ「無駄、やめとけ」と言われる理由
- プログラミングスクールで教えている内容は、独学・無料で身に付けることができるから
- プログラミングスクールを卒業してもスキルが身につかないから
- プログラミングスクールの講師のレベルが低いから
プログラミングスクールに向いている人の特徴
- 1日でも早くプログラミングで仕事をしたい人
- 作りたいものがあって体系的に学びたい人
- 学ぶ目的が明確に決まっている人
プログラミングスクールに向いていない人の特徴
- 自分のペースで学習を進めたい人
- スクールで学べば必ず成功すると思っている人
- 学習コストをできるかぎり抑えたい人
プログラミングスクールを無駄にしないために
- プログラミングを学んでどうしたいのか考えてからプログラミングスクールを使うか判断する
- 受講中は、今学んでいる知識や経験を、どのように将来の自分に活かすのかを考える
- 受講後は、プログラミングスクールで学んだ知識や経験を活かすことを考える
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
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