FTPソフトFileZilla(ファイルジラ)を利用すればPCとサーバーの間でファイルのやりとりができます。たとえばFileZillaを使って、自作したホームページのデータをサーバーにアップロードすれば、Web上への公開が可能です。
FileZillaは通信速度が速く、大容量なデータを転送してもエラーが少ないなど数あるFTPソフトの中でも高いスペックを持ちます。しかし、多機能すぎる面があり、初めてFTPソフトを使う方であれば使用方法に戸惑ってしまうかもしれません。
この記事ではFileZillaを利用するにあたって、初心者が必要となる基礎的な操作に絞って解説します。
- FileZillaのインストール方法
- FileZillaの基本的な使い方
なおFTPソフトがどのようなものかよく分からない方は、先にこちらの記事をお読みいただくのがおすすめです。
こちらをお読みいただくとFTPソフトの仕組みや用途を理解できるため、FileZillaの使い方もスムーズにマスターできるようになります。
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目次
FileZillaのインストール方法を解説
FileZillaのインストール方法を解説します。
1.準備編
FTPソフトを利用するための準備として、サーバーを用意する必要があります。しかし、サーバーの管理・運用には専門的な知識が必要です。そのためサーバーに関する専門知識を持たない方には、運営会社が管理・運用を代行してくれるレンタルサーバーの契約をおすすめします。
大手レンタルサーバーには以下のような種類があります。
- エックスサーバー
- ロリポップサーバー
- さくらサーバー
紹介したサーバー以外にも、ほとんどのレンタルサーバーがFileZillaに対応しています。サーバーを用意されていない方は、レンタルサーバーの契約を済ませましょう。なおレンタルサーバーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧いただくのがおすすめです。
レンタルサーバーとは?仕組みとサーバー選びの7つのポイントを解説
レンタルサーバーの仕組みや、レンタルサーバーの選び方を知ることができます。
2.FileZillaのインストーラーをダウンロードする
FileZillaをインストールするために必要な、インストーラーを公式サイトからダウンロードします。
①トップページ
公式サイトトップ画面の「Download FileZilla Client」のグレーのボタンをクリックします。
②OS別ダウンロードページ(お使いのパソコンのOSに合わせたページが表示されます)
「Download FileZilla Client」と書かれた緑のボタンをクリックすると、インストーラーのダウンロードがスタートします。
③バージョン選択用のウィンドウ
画面中央にFileZillaのバージョン選択用のウィンドウが現れます。
FileZillaのほかに有償版のFileZilla Proといったバージョンのなかから一つを選択してダウンロードできるようになっています。左列のFileZillaを選びましょう。
下段に位置する緑ボタン「Download」をクリックすると、インストーラーのダウンロードが開始されます。
④インストーラーを開く
ダウンロード後、インストーラーのファイルを開きましょう。
インストーラーのダウンロードは以上で完了です。
3.FileZillaをインストールする
FileZillaのインストーラーを起動し、インストールを進めていきます。
①License Agreementのウィンドウ
「I Agree」をクリックします。
②Choose Installation Optionsのウィンドウ
「Next」をクリックします。
③Choose Componentsのウィンドウ
「Next」をクリックします。
④Choose Start Menu Folderのウィンドウ
「Next」をクリックします。
⑤Choose Start Menu Folderのウィンドウ
「Install」をクリックします。この操作の後、FileZillaのインストールが開始されます。
以上でFileZillaのインストールが完了します。さっそくFileZillaを開いてみましょう。
FileZillaの使い方を解説
ここからはFileZillaの使い方を、初心者がよく使う操作に絞って解説します。
- 管理画面の見方
- サーバー接続
- ファイルのアップロード
- ファイルのダウンロード
- ファイルの編集
以上の内容について詳しく説明します。
管理画面の見方
FileZillaの管理画面の見方について紹介します。
管理画面は下のように3つのエリアで構成されています。
ユーザーが直接操作するのは、赤枠で囲ったファイル一覧のエリアです。ただし青枠で囲ったエリアもファイルの送受信を行う際によく確認します。データの送受信が成功したのか失敗したのかを把握するためです。
ファイル一覧のエリアでは下のようにPCとサーバー、それぞれの領域のファイルを横並びで確認ができます。
画面の左側にPCのファイル、右側に接続中のサーバーのファイルが表示されます。現段階ではまだサーバーへ接続していないため、サーバーの領域にはフォルダが表示されていません。
さらにPCとサーバー、それぞれの領域は下の図のように区分されています。
PC・サーバーいずれも上部にフォルダ一覧が表示され、下部に選択したフォルダ内のファイルが表示されています。
サーバー接続
管理画面の見方がわかったところで、実際にサーバーと接続してみましょう。
①管理画面
左上にあるアイコンをクリックします。
②サイトマネージャーのウィンドウ
サイトマネージャーではサーバーの接続情報を管理できます。
サイトマネージャーではサーバー情報を入力して接続を実行できます。
接続の手順は以下のとおりです。
- 「新しいサイト」ボタンをクリック
- サーバー情報の入力
- 「接続」ボタンをクリック
少し手順が多いので、下の図で確認してみましょう。
こちらの手順を踏めば、サーバーへ接続できます。手順2の「サーバー情報の入力」については重要なポイントとなるため、詳しく解説します。下をご覧ください。
入力が必要となるのは、ホスト・ユーザー・パスワードの3項目のみです。その他の項目については初期値のままで構いません。
ホスト名やパスワードは契約中のレンタルサーバーによって確認方法が異なります。それぞれのサーバーにおける情報の確認方法については、下記のリンク先をご覧ください。
サーバー名 | サーバー情報の取得方法の解説ページ |
エックスサーバー | |
ロリポップサーバー | |
さくらインターネット |
この他のサーバー利用されている方も「サーバー名 FTP情報」のキーワードで検索すると、サーバー情報の入手方法が分かりますのでお試しください。一度入力したサーバー情報はサイトマネージャーに保存されるため、2回目以降の接続であればサーバー情報の入力を省略することができます。
また下のようにサイトマネージャーではサーバーへ接続すると、接続情報を複数保存しておけます。
ブラウザのブックマーク機能のように、複数サーバー契約している場合でもそれぞれのサーバー情報を保存できるため非常に便利です。
ファイルのアップロード
PCからサーバーへとファイルを送信するファイルのアップロード方法を解説します。
下のように左側にあるPCの領域からアップロードしたいファイルを選択し、右側のサーバーの領域へ向かってドラッグ&ドロップをしましょう。
ファイルのアップロードは、PCで作成したサイトのデータをサーバーへ送る際に使用します。ファイルをサーバへ転送後、Web上にサイトが公開されます。
ファイルのダウンロード
サーバーに保管しているファイルをPCへとダウンロードする方法を解説します。
下のように右側に位置するサーバー領域からダウンロードしたいファイルを選択して、左側のPCの領域へとドラッグ&ドロップしましょう。
ファイルのダウンロードは、サーバーへアップロードしたファイルを他のPCと共有する際によく利用します。
【Web制作者向け】ファイルの編集
FileZillaの管理画面からテキストエディターを開き、そのままソースコードの内容を編集できます。
ファイルの編集方法には以下の2通りがあります。
- PCのファイルを編集後、サーバーへアップロードする
- サーバーのファイルを、直接編集する。
それぞれ解説します。
1.PCのファイルを編集後、サーバーへアップロードする方法PCのファイルをFileZillaから編集する方法を解説します。
①管理画面
PCのファイルのうち、任意のファイルを右クリックし「編集」を選択します。
②テキストエディターの起動
テキストエディターが自動で起動するため、ソースコードを編集します。編集後はいつも通りに保存してテキストエディターを閉じます。
③アップロード確認のウィンドウ
テキストエディターを閉じた後に、下のようなウィンドウが画面中央に表示されます。
「はい」を選択すると、自動的に編集されたファイルがサーバーへアップロードされます。この方法を利用するとPC・サーバー両方のファイルを一括で更新できます。
2.サーバー側のファイルを直接編集する方法サーバーに保管されているファイルを直接編集する方法を解説します。
①管理画面
右側のエリアから開きたいファイルを右クリックし「編集」を選択します。
②テキストエディターの起動
テキストエディターが自動的に起動するためソースコードを編集します。編集が完了したら保存してテキストエディターを閉じます。
この方法ではファイルのアップロードを省略して、サーバー側のデータを更新ができます。ただし、PCのファイルは更新されません。サーバーとPCで内容が異なるフォルダとして保持されるため、上書きのミスをしないように注意が必要です。
【設定】デフォルトエディターを指定する方法これまで紹介した、管理画面からテキストエディターを開きソースコードを編集する方法は、Webサイトの更新の際に便利です。しかし、下のように開くファイルの種類によっては、普段利用しているエディターが立ち上がらない場合があります。
検証の際、HTMLはVScodeが立ち上がりましたが、CSS、PHPはOS付属のエディター(Windowsはメモ帳、Macはテキストエディット)が立ち上がりました。どのファイルを開いてもVScodeが開かれるように設定していきましょう。なおMacの画面で解説しますが、Windowsでも同様の操作で設定ができます。
①管理画面
ツールバーの中から「編集」→「設定」をクリックします。
②設定のウィンドウ
ウィンドウが開かれたら以下の手順で進めていきます。
- 「ページの選択」の中から「ファイルの編集」をクリック
- 「カスタムエディターを使用」を選択し、任意のテキストエディターを選択
- 「常にデフォルトのエディターを使用」を選択
- 「OK」ボタンをクリック
詳しくは下をご覧ください。
以上の手順でデフォルトエディターの指定が完了します。
まとめ
この記事では、FTPソフト「FileZilla」の使い方をよく使う機能に絞り解説してきました。
FileZillaは非常に多機能な特徴を持つため、初めてFTPソフトを使う方は戸惑う面があるかもしれません。しかし、使用頻度の高い機能は以下のものに限られています。
- FileZillaのインストール
- ファイルのアップロード
- ファイルのダウンロード
- FileZillaから直接テキストエディタを開いてのファイル編集
これらの使い方を押さえておけばストレスなく利用できます。それぞれの機能の使い方については、この記事を参考にしてみてくださいね。
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