Webサイトを作る方法は一つだけではありません。Webサイトを制作する方法には、誰でも手軽に作る方法から専門的なスキルを使って作る方法まで、大きく分けて3種類あります。目的に応じて柔軟なサイト作りができるように、いずれの方法も押さえておくことが必要です。
この記事ではWebサイトを作る3つの方法を紹介し、具体的な手順も解説しています。また、Webサイトを制作するために必要なものについても解説していきます。
最後までお読みいただきますと、Webサイトの作り方の種類や手順を詳しく押さえることができます。
- Webサイトを作る3つのパターン
- Webサイトを作る際に使用するスキル
- Webサイトを制作するために必要なもの
- Webサイトを作る手順
- Webサイトを公開した後の注意点
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目次
WEBサイトを作る3つのパターン
Webサイトの作り方には以下の3つがあります。
- ノーコードツールを使って作る
- CMSを利用して作る
- コードを書いて作る
それぞれの方法について概要を紹介します。
ノーコードツールを使って作る:サクッとWebサイトを持ちたい人向け
ノーコードツールを使用すれば、コードを書かずにWebサイトを作成できます。代表的なノーコードツールはSTUDIOやWiXです。
ノーコードツールの使用感はパワーポイントで資料を作る感覚に近いものがあるため、直感的に誰もが使えます。あらかじめおしゃれなテンプレートデザインが用意されているため、手間をかけずに見栄えの良いサイトを作れます。
Webサイト制作の効率化を図るため、業務としてノーコードツールの使用が求められることもあります。コーディングの技術を身につけていたとしても、ノーコードでサイトを作る方法は押さえておくべきです。
CMSを利用して作る:本格的なWebサイトが欲しい人向け
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)はWebサイトのテキスト・画像・レイアウト・デザインといったコンテンツを、一箇所にまとめて管理できるソフトウェアのことです。
CMSでWebサイトを作るメリットは、専門的な知識を持っていない人でもサイトの管理や更新ができることにあります。
代表的なCMSにはWordPressやBlueMonkeyがあります。
特にWordPressは世界中のWebサイトのうち40%以上のシェアを占めており、ブログサイトやオウンドメディア(企業が所有する自社サイト)で多く使われています。テーマと呼ばれるテンプレートを使って、誰でも見栄えがよく機能的なサイトを立ち上げられるのがWordPressの大きな特徴です。
一方、独自性の高いデザインを実現するためには、テーマから自身で作成する必要があります。この場合はコーディングの技術が必要となります。
コードを書いて作る:Web制作を仕事にしたい人向け
HTML/CSSやJavaScriptなどのプログラミング言語を記述して、Webサイトを構築する方法です。コードを書く作業のことをコーディングと呼びます。Web制作の仕事へ関わるためには、コーディングスキルの習得は必須です。
コードを書いてWebサイトを作る方法のメリットは、インターネットやWebサイトの構造や仕組みを根本から理解できることにあります。
確かに現在は誰でも簡単にWebサイトを作れるツールがたくさんあります。しかし、そうしたツールに頼るのみでは、Webサイトの構造の根本的な部分は理解できません。Webサイトがなんとなく作れたとしても、お客様の細やかな要望に対応することは難しい面があります。
だからこそ仕事としてWebサイトを作る人は、コードを書いて作る方法を身につけるべきです。
3つのパターンでWebサイトを作る場合の、それぞれの手順
ノーコードツールで Webサイトを作る | WordPressでWebサイトを作る | コードを書いてWebサイトを作る | |
Step1 | アカウント作成 | レンタルサーバー契約 | デザインカンプ用意 |
Step2 | テンプレートを選択 | 独自ドメイン取得 | テキストエディタインストール |
Step3 | コンテンツを流し込む | WordPressインストール | デザインカンプをもとにコーディング |
Step4 | 公開 | テーマ導入 | レンタルサーバー契約 |
Step5 | - | テーマカスタマイズ | 独自ドメイン取得 |
Step6 | - | コンテンツ作成 | データをサーバーにアップロード |
Step7 | - | 公開 | 公開 |
ノーコードツールの場合、ドメインやサーバーを自分で用意する必要がないので、他の2つの方法と比べてStepが短いです。
Webサイトを作る前に考えるべき4つのこと
Webサイトを作る前に必ず考えるべきことが4つあります。
- Webサイトの目的
- Webサイトのコンセプト
- Webサイトに載せる内容
- Webサイトの構造
Webサイトの目的
目的を考えることは、Webサイト作りにおける起点になります。たとえばWebサイトを作る目的には以下のようなものがあります。
- 会社の魅力をPRするため
- 商品やサービスの販売につなげるため
- ユーザーの悩みを解決するため
Webサイトには、異なる目的を持った様々な種類のサイトがあります。Webサイトの種類を知りたい方はこちらをご覧ください。
こちらをご覧いただきますと、Webサイトの種類とそれぞれのサイトが持つ目的を詳しく理解できるようになります。
Webサイトのコンセプト
目的を決めたら、Webサイトのコンセプトを決めていきます。
コンセプトとは、そのサイトが誰に向けて作られるものかといったサイトの方向性にあたる概念です。サイトをメインで利用してくれると想定できる人物像のことを、ターゲットと呼びます。
コンセプトはサイトのデザインやコンテンツに反映する必要があります。
たとえばファッションブランドのWebサイトを作成するとします。
そのブランドのコンセプトが10代の女性をターゲットとしているのか、40代の男性をターゲットにしているのかによって、好まれる色・画像・テキストに用いるワードはそれぞれ変わってきます。
ターゲットを意識してサイト作りを行うためにも、コンセプトを明確にする必要があるんです。
Webサイトに載せる内容
Webサイトにどのような内容を載せる必要があるのか考えます。
たとえばプログラミングスクールの公式サイトを作る場合は、以下のような内容が必要になります。
- スクールの特徴
- コース・料金
- カリキュラム内容
- 利用者の声
- 学習の流れ
- よくある質問
- アクセス
- お申し込み…
作るサイトの目的やコンセプトによって必要な情報は異なります。サイトを訪れる人にとってどんな情報が必要になるのかを、たくさん書き出してみるのがおすすめです。
Webサイトの構造
サイトに載せる内容を出し切ったら、次にサイトの構造を図面化します。以下のように、それぞれの内容をサイトのどこに配置するのか決めます。
構造図はもちろん手書きでもかまいません。Webサイトの構造を図面に起こすことにより、全体像をつかめるため、サイト作りを効率的に進められるようになります。
ここからは、3つのパターンそれぞれで自分に適した方法でWebサイトを作って行く方法について見てみましょう。
- サクッとWebサイトを作りたい人 →ノーコードツールを使う
- 本格的なWebサイトが欲しい人 →WordPressを使う
- 自分だけのオリジナルWebサイトが作りたい人 →ゼロからコーディングする
サクッとWebサイトを作りたい人:ノーコードツールを使う
ノーコードツールのWiX(ウィックス)でWebサイトを作成する方法を紹介します。ノーコードツールによって制作の過程は異なります。しかし、こちらをお読みいただくことによりノーコードツールを使うことのおおまかなイメージや手軽さは理解できるかと思います。
STEP1.アカウント作成
ノーコードツールを使うためには、アカウントを作成する必要があります。
メールアドレスやパスワードなどの情報を登録後、サービスへログインします。
STEP2.テンプレートデザイン選択
アカウントを作成後は、テンプレートデザインを選択します。多くのノーコードツールでは以下のように、多数のテンプレートデザインがあらかじめ用意されています。
テンプレートデザインを利用すれば、ゼロからデザインを考えるといった労力はかかりません。目的やコンセプトを考慮して、イメージに近いデザインを選びます。
STEP3.コンテンツの作り込み
テンプレートデザインが選択できたら、コンテンツを作り込んでいきます。
レイアウトを変更したり画像やテキストを挿入したりして、テンプレートの状態からオリジナルのコンテンツへと変化させていきます。
STEP4.公開
コンテンツが作成できたら、あとはWebサイトを公開するのみです。公開する際にはドメインを設定する必要があります。
WiXをはじめとした多くのノーコードツールでは、共用ドメインと独自ドメインのいずれかを選んで公開ができます。
共有ドメインはノーコードサービスから、ユーザーに対して割り当てられたドメインです。
たとえばWiXでは「wixsite.com」が共有ドメインです。独自ドメインとはお名前.comやムームードメインなどのドメインサービスを使用して取得する、唯一無二のドメインです。
共有ドメインのメリットは無料で使用できることにあります。一方で独自ドメインは取得や維持に年間1,000~2,000円ほどの費用がかかりますが、Webサイトの信頼性が高まる、検索順位の上位に表示されやすくなる、といったメリットがあります。
独自ドメインを使用するかどうかは、Webサイトの目的や予算などによって判断しましょう。
本格的なWebサイトが欲しい人:WordPressでブログサイトを構築する(WordPressを使用)
代表的なCMSであるWordPressを利用して、Webサイトを作成する手順を解説します。WordPressは手軽にコンテンツの更新ができる点が特徴のため、情報の更新が頻繁に行われるブログ形式のサイト作成に適しています。
手順は以下のとおりです。
それぞれの手順について解説します。
STEP1.レンタルサーバーを契約
WordPressを使ってWebサイトを制作する際には、まずレンタルサーバーの契約を行います。
WordPressでサイトを作成する際には、エックスサーバーやロリポップサーバーなど大手のレンタルサーバーの利用がおすすめです。大手レンタルサーバーには、WordPressを簡単にインストールできるサービスが備えられています。
サーバーとは
サーバーとは、テキストや画像などWebサイトの情報が保管されているコンピューターのことです。Webサイトにアクセスしたいユーザーのリクエストに応じ、情報を提供する役割を持っています。
Webサイトを「家」に例えると、サーバーは「土地」にあたります。
個人がWebサイトを公開する場合、サーバーをレンタルする「レンタルサーバー」のサービスを使用することが一般的です。
レンタルサーバーとは、複数のユーザーで一つのサーバーをレンタルできるサービスのことです。低価格で利用できるため、運用のコストを抑えられます。
STEP2.独自ドメインの取得
レンタルサーバーの契約を済ませたら次に独自ドメインを取得します。WordPressを使う際には独自ドメインが必要になります。独自ドメインを取得できる代表的なサービスはお名前.comやムームードメインなどです。
ドメイン・独自ドメインとは
ドメインとはインターネット上の「住所」のようなもので、サイトがインターネット上のどこに存在するかを識別するための名前のことです。たとえばURLが「https://aaa.bbcc.jp」ならば、「aaa.bbcc.jp」の部分がドメインにあたります。
ドメインには以下のように、独自ドメインと共有ドメインがあります。
独自ドメインは自由に文字列を組み合わせて作れる、唯一無二のドメインのことです。取得や更新に年間1,000~2,000円ほどの費用がかかりますが、サイトの信頼性や権威性を証明することができます。
一方共有ドメインは、無料ブログサービスやフリーメールでサービス利用者に割り当てられるドメインです。無料で利用できるのがメリットですが、サービスの終了とともに利用できなくなるといったデメリットがあります。
レンタルサーバーや独自ドメインについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
こちらをご覧いただきますと、たくさんあるレンタルサーバーの中からおすすめのものを選べるようになります。
STEP3.WordPressのインストール〜公開
ドメインとサーバー。WordPressの導入に欠かせないものがそろったら、WordPressをインストールし、Webサイトを公開します。
WordPressのインストール方法には次のものがあります。
- レンタルサーバーサービスが提供している簡単インストール機能を使う
- 手動でインストールを行う
簡単インストール機能を使えば、手間なくWordPressがインストールできます。一方、手動でインストールを行う場合には、やや手間がかかってしまいます。
難しいことは考えず、WordPressをインストールしたいという方には簡単インストール機能の利用がおすすめです。一方、WordPressを仕組みの部分からしっかり理解したいという場合には、手動インストールが適しています。インストールを完了すれば取得したドメインと結びつくため、WordPressのサイトはWeb上へ公開されます。
簡単インストールの方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
また、手動インストールについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
STEP4.テーマの導入
WordPressのテーマとは、サイト全体のデザインや機能をあらかじめ集約したテンプレートのことです。テーマを利用することにより、専門的な技術がなくともおしゃれで機能的なサイトを作れます。
以下はWordPressの管理画面です。
このように取得したテーマの中からイメージに合うものを選び、サイトの外観を決めることができます。
WordPressのテーマを探したいという方は、バリューコマース様の記事をご覧ください。
【2022年版】WordPressでおすすめの無料・有料テーマ10選!
こちらの記事をお読みいただきますと、おすすめのWordPressテーマを知ることができます。
STEP5.テーマのカスタマイズ
テーマを選び全体のデザインが決まったら、サイトをカスタマイズします。
以下はWordPressテーマ「Cocoon(コクーン)」のカスタマイズ画面です。
このようにサイトの背景色、テキストの文字の大きさやフォントなどを変更できます。(選択するテーマによって、カスタマイズ画面は異なります)
テーマを導入してサイト全体のデザインを決め、コンセプトに沿って細かな部分のデザインをカスタマイズするといった流れになります。
STEP6.コンテンツの作成
テーマを設定し、カスタマイズを終えた時点でサイトのデザインはある程度決まります。
しかし、この時点では文章や画像などサイトの中身に当たる部分、つまりコンテンツがありません。いわばWebサイトはまだ空き箱のような状態です。
この状態からコンテンツをコツコツと増やして中身を充実させることにより、Webサイトの完成度を高めていきます。
自分だけのオリジナルWebサイトが作りたい人:自分でコーディングする
自分でゼロからコーディングをしてWebサイトを構築する際の6つのステップを紹介します。
コーディングでWebサイトを制作する方法は自由度の高いデザインや高度な機能を実装できる一方で、コーディングのスキルやサーバー・ドメインが必要になります。コードを書いてサイトを作る際の手順は、以下のとおりです。
順を追って詳しく解説します。
STEP0.Webサイトを作る際に必要なスキル
自分でゼロからWebサイトを作る際に必要となる主なスキルを紹介します。
- コーディングスキル
- ライティングスキル
- デザインスキル
コーディングスキル
コーディングスキルを身に付ければ、コードを記述してサイトを構築できるようになります。ここでは主なコーディングスキルを2つ紹介します。
HTML/CSS
HTMLはWebサイトのテキストや画像などの要素を作成できるマークアップ言語です。普段目にするWebサイトのテキストや画像は、HTMLによって作られています。一方のCSSは、HTMLで作成した要素を装飾する役割を持つスタイルシート言語です。テキストの色を変える、太文字にするなど、見た目に変化をつけるためにCSSを用います。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebサイトやアプリの見た目の部分に、変化をつけられるプログラミング言語です。JavaScriptを使うことでアニメーションを実装したり、機能性を高めたりとWebサイトのクオリティを高めることができます。
デザインスキル
デザインスキルを身につけていれば、Webサイトのデザインを作成できるようになります。
デザインスキルには以下のようなものがあります。
- デザインの原則や配色
- デザインツールの使用スキル
こうしたスキルを活かしデザインを作る仕事をWebデザイナーと呼びます。
Webデザイナーの仕事やスキルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
こちらの記事をお読みいただきますと、Webサイトをデザインする際に必要になるデザインスキルについて詳しく理解できます。
ライティングスキル
ライティングスキルとは文章を書く技術です。Webサイトとテキストは切っても切れない関係性にあるため、文章を作成するスキルを身につけておく必要があります。
サイトへ集客をしてサービスの認知度を高めたい、または商品やサービスを利用してもらいたいといったように、Webサイトには果たすべき目的があります。それらの目的を十分に達成するために必要なのがライティングのスキルです。
集客を行う方法の一つとして、Google検索において特定のキーワードで上位表示を狙うSEOライティングが有効です。一方、サイトを訪れたユーザーに商品の魅力を伝え、利用に結びつけるためにはセールスライティングのスキルが必要となります。
ライティングスキルを磨けば、Webサイトが目的を果たせるように後押しできるようになります。
STEP1.デザインカンプを用意
デザインカンプを用意します。デザインカンプとは以下のようにWebサイトの完成図を指します。
通常現場でWebサイトを作る際には、Webデザイナーがあらかじめデザインカンプを作成してくれます。しかし、副業やフリーランスなど一人でWebサイトを作るようなケースならば、デザインカンプから作る必要があります。
Webサイトのデザインを手がけられるようになりたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
こちらをお読みいただきますと、デザインカンプを作る作業の流れを理解できるようになります。
STEP2.テキストエディタをインストール
次に、コードを編集するためのテキストエディタをインストールしましょう。テキストエディタとは、プログラミングのコードを記述するためのソフトウェアです。当メディアでは無料で使えて利便性に優れた、Visual Studio Codeの利用をおすすめします。
Visual Studio Codeの導入方法や使い方については、こちらの記事をご覧ください。
こちらの記事をお読みいただきますと、Visual Studio Codeを自分のパソコンに導入し必要な設定を完了できるようになります。
STEP3.デザインカンプをもとにコーディング
テキストエディタがインストールできたら、実際にコードを書いてサイトを構築します。
コーディングしたサイトをブラウザに表示させてみて、デザインカンプと同じになっているかどうかを確認します。
仕事としてWebサイトを作るならば、デザインカンプに大まかに近いサイトを作るだけでは不十分です。Webデザイナーはデザインの細部まで意味を持たせて、デザインカンプを作っているためです。そのためデザインカンプと構築したサイトのレイアウトが一致するようにコーディングすることが求められます。
STEP4.レンタルサーバー契約
コーディングが完了したら次は、Web上にサイトを公開するために必要なレンタルサーバーを契約します。
代表的なレンタルサーバーにはエックスサーバーやロリポップサーバーがあります。
サーバーとはサーバーとはテキストや画像などWebサイトの情報が保管されているコンピューターのことです。Webサイトにアクセスしたいユーザーのリクエストに応じ、情報を提供する役割を持っています。
Webサイトを「家」に例えると、サーバーは「土地」にあたります。
個人がWebサイトを公開する場合、サーバーをレンタルする「レンタルサーバー」のサービスを使用することが一般的です。
レンタルサーバーとは、複数のユーザーで一つのサーバーをレンタルできるサービスのことです。低価格で利用できるため、運用のコストを抑えられます。
STEP5.独自ドメインを取得
レンタルサーバーの契約を済ませたら、独自ドメインを取得します。
独自ドメインを取得できる代表的なサービスにはお名前.comやムームードメインなどがあります。
ドメイン・独自ドメインとは
ドメインとはインターネット上の「住所」のようなもので、サイトがインターネット上のどこに存在するかを識別するための名前のことです。たとえばURLが「https://aaa.bbcc.jp」ならば、「aaa.bbcc.jp」の部分がドメインにあたります。
ドメインには以下のように、独自ドメインと共有ドメインがあります。
独自ドメインは自由に文字列を組み合わせて作れる、唯一無二のドメインのことです。取得や更新に年間1,000~2,000円ほどの費用がかかりますが、サイトの信頼性や権威性を証明することができます。
一方共有ドメインは、無料ブログサービスやフリーメールでサービス利用者に割り当てられるドメインです。サーバーを契約した際にもサーバーの共有ドメインが与えられます。
無料で利用できるのがメリットですが、サービスの終了とともに利用できなくなるといったデメリットがあります。
独自ドメインの取得は任意です。つまり独自ドメインを取得しなくても、サーバーの共有ドメインを使用することによってWebサイトは閲覧可能な状態にすることができます。
独自ドメインを取得するかどうかは、Webサイトの目的などによって決定しましょう。ビジネスやブランディングを重視する場合や、検索エンジンでの評価を高めたい場合には、独自ドメインの取得がおすすめです。
しかし、予算が限られている場合や、あくまで趣味でサイトを運営している場合は、共有ドメインを利用しても十分な場合があります。
独自ドメインを取得するメリットとデメリット
独自ドメインを取得するメリットには、次のようなものがあります。
- 企業や個人のブランディングに役立つ
独自のドメイン名を持つことで、ビジネスやブログのオンラインでの存在感を高め、認知度を向上させることができます。 - SEO(検索エンジン最適化)の効果向上
検索エンジンは、独自ドメインを持つサイトを、共有ドメインを利用するサイトよりも信頼性が高いと判断する傾向があります。そのため、独自ドメインを使用することで、検索エンジンの検索結果の上位に表示される可能性が高まります。 - メールアドレスにも独自ドメインを使用可能
これにより、ビジネスメールがプロフェッショナルに見えるだけでなく、メールの送受信に関する信頼性も向上します。
しかしながら、独自ドメインには維持費がかかります。ドメイン登録料や更新料が発生するため、予算や運営コストを考慮する必要があります。また、ドメイン名の選定や管理にも手間がかかることがあります。
レンタルサーバーや独自ドメインについてはこちらの記事にて詳しく紹介しています。
こちらをご覧いただきますと、自分の目的にあったレンタルサーバーを選べるようになります。
STEP6.サイトのデータをサーバーへアップロード
自分のパソコンの中にあるWebサイトのデータを、サーバーへとアップロードすることによりサイトの公開が完了します。
データをサーバーへとアップロードするために用いるのが、FTPソフトです。FTPソフトの役割を下のように示しておりますのでご覧ください。
FTPソフトを使用することにより、自分のパソコンとサーバーのコンピューターの間でファイルのやりとりができるようになります。サーバーへデータがアップロードされれば、世界中のパソコンから作成したWebサイトを閲覧できるようになります。
FTPソフトには様々な種類がありますが、当メディアでは高性能かつ使いやすいFileZilla(ファイルジラ)をおすすめしています。
FileZillaについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
こちらをご覧いただきますと、FileZillaのインストール方法や基本的な使い方について理解できます。
公開後に心がける4つのこと
サイトを作る際の注意点を4つ紹介します。
- SSL化して安全性を高める
- 情報を最新にする
- ドメイン・サーバーを忘れず更新する
- 集客方法を考える
ここで紹介する注意点は、Webサイトを作る手段を問わず気を付けておくべきことです。
SSL化して安全性を高める
独自ドメインをSSL化することにより、Webサイトを閲覧するユーザーとの情報のやりとりを暗号化できます。
SSL化するメリットはWebサイトを利用する際の安全性が高まることです。たとえばログイン情報や個人情報などの重要な情報のやり取りが暗号化されるため、外部への情報漏えいを防げます。
SSL化されていないサイトは、下のようにURLのバーに「保護されていない通信」と表示されています。
このようにSSL化されていないサイトは、ユーザーに一目でわかるようになっています。ユーザーに安心してサイトを利用してもらうためにもSSL化は必須です。
SSLは契約しているレンタルサーバーで導入できます。SSL化の具体的な方法が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
こちらの記事をお読みいただきますとWordPressとロリポップサーバーを使用した環境でのSSL化の手順を理解できます。
情報を最新にする
Webサイトの情報は最新のものに保ちましょう。古い情報がそのまま掲載されているWebサイトでは、ユーザーの信頼や支持を得られません。SEOの観点から見ても検索順位を下げてしまうことがあります。
サイトの公開から日が経つと、情報の鮮度が刻々と落ちてきます。期間限定の情報や季節性の強い内容などを掲載する場合には、特に注意が必要です。
また他のサイトへのリンクを貼っている場合は、リンク切れを起こしていないかも定期的に確認する必要があります。
公開して満足するのではなく、公開後のこまめなメンテナンスが必要です。
ドメイン・サーバーを忘れず更新する
独自ドメインやレンタルサーバーは年単位での契約・更新が基本となります。
そのため更新を忘れてしまうと、Webサイトが閲覧できなくなります。訪れるユーザーが多くなれば、わずかな時間閲覧できなかったとしても大きな損失です。とはいえドメインやサーバーの更新時期が1年以上先という場合も多く、うっかり更新を忘れてしまうことはありえます。多くのサービスでは、クレジットカードの自動更新機能が用意されているため、積極的に利用するのがおすすめです。
集客方法を考える
サイトへの集客方法も先に考えておく必要があります。ただサイトを公開しただけで人が集まることはありません。
具体的には以下のような集客方法があります。
無料でできる集客方法
- SEO:狙ったキーワードでGoogleの検索結果の上位表示を狙い集客をする
- SNS集客:制作したWebサイトをSNSでPRして集客につなげる
有料の集客方法
- リスティング広告:検索エンジンの検索結果に連動した広告を表示させ集客する
- SNS広告:SNSのタイムラインやストーリーズへ広告を流し集客をする
このように集客方法は無料で行えるものから、有料の方法まで様々あります。費用をかけて即効性の高い集客方法を使うのか、無料の方法で地道に集客を行うのかなど、サイトを作る前から集客の方法を決めておくべきです。
まとめ:自分のニーズにあった方法でWebサイトを作ろう
この記事ではWebサイトを作る方法について紹介しました。具体的には以下の3種類です。
- ノーコードツールを使って作る
- WordPressを利用して作る
- ゼロからコードを書いて作る
ここまで解説した3つの作り方を表にまとめています。
ノーコードツールで Webサイトを作る | WordPressでWebサイトを作る | ゼロからWebサイトを作る | |
Step1 | アカウント作成 | レンタルサーバー契約 | デザインカンプ用意 |
Step2 | テンプレートを選択 | 独自ドメイン取得 | テキストエディタインストール |
Step3 | コンテンツを流し込む | WordPressインストール | デザインカンプをもとにコーディング |
Step4 | 公開 | テーマ導入 | レンタルサーバー契約 |
Step5 | - | テーマカスタマイズ | 独自ドメイン取得 |
Step6 | - | コンテンツ作成 | データをサーバーにアップロード |
Step7 | - | 公開 | 公開 |
Webサイトの3つの作り方のメリット・デメリットは以下のとおりです。
ノーコードツールでWebサイトを作る | WordPressでWebサイトを作る | ゼロからWebサイトを作る | |
メリット |
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デメリット |
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この方法がおすすめな人 |
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この記事を参考にして3つの方法を理解し、Webサイトを柔軟に作れるようにチャレンジしてみてくださいね。
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
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