この記事では「プログラマーとシステムエンジニアの違い」について解説します。
プログラマーとシステムエンジニアは混同されがちな職種です。どちらの職種もシステム開発においては重要な役割があるので、2つの職種の違いについて解説していきます。
- 未経験からエンジニア職を目指している人
- プログラマーとシステムエンジニアの違いを知りたい人
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目次
プログラマーとシステムエンジニアの違いとは
プログラマーとシステムエンジニアの違いは、簡単にいえば「下流工程」か「上流工程」かの違いです。どちらが優れている、ということではなく、工程の流れの中での担当するポジションの違いです。
- プログラマー:仕様書や要件定義をもとにプログラムを書く「下流工程」
- システムエンジニア:仕様書や要件定義、プロジェクトの管理を行う「上流工程」
下記の記事でプログラマーについて詳しく解説しています。
プログラマーとシステムエンジニアの年収
プログラマーとシステムエンジニアでは仕事内容やポジションの違いから、年収にも違いがあります。
プログラマーの平均年収は正社員で「434万円」です。(求人ボックス給料ナビによる)
システムエンジニアの場合、同調査によれば「平均年収509万円」となります。
プログラマーが主にコードの開発や修正に特化しているのに対して、システムエンジニアはシステム全体の設計や管理などを担当しています。より高度な技術や責任が求められることから、システムエンジニアは平均年収がプログラマーよりも高くなる傾向にあります。
下記の記事でプログラマーの年収について詳しく解説しています。
プログラマーとシステムエンジニアの違い:「下流工程」と「上流工程」
プログラマーは、システムエンジニアが決定した要件定義や仕様書をもとに、プログラミング言語を使って「実際にプログラムを書く人」のことです。
私たちが普段何気なく使っているスマートフォンやYouTube、アプリなどにも何らかのプログラミング技術が活用されています。
プログラミングとは、例えば「Aのボタンをクリック→Bの処理が実行→Cが表示される」のような、コンピュータに対して動作・命令を書いていく作業です。コンピュータが理解できるように、分かりやすくコードを書いていくことが必要になります。
システムやソフトウェアの開発を行うことの他にも、バグを見つけること、構築したプログラムが正常に動作するかテストを行うこともプログラマーの重要な仕事です。
まとめると、プログラマーの仕事は、仕様書をユーザーが実際に使えるように具現化することです。
システムエンジニアは、システムの設計や要件定義を決めたり、仕様書を作成したり、工程管理などを行います。
システムにどんな機能を盛り込むのか決めていき(要件定義)、プロジェクトの始めから参画します。プログラマーは要件定義や仕様書・設計が決まった段階でプロジェクトに参画するのが一般的です。
システムエンジニアはシステムを設計するので「建築士」のようなもので、プログラマーは設計図をもとに作る「大工」のようなイメージです。
プログラマーとシステムエンジニアを簡単にまとめると、次のようになります。
プログラマー(PG) | システムエンジニア(SE) | |
仕事内容 |
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プロジェクトへの参加 | 要件定義後・仕様決定後 | 始めから参加が一般的 |
役割 | プログラム実装 | システム設計、運用、保守、管理など |
協業 |
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プログラマーとシステムエンジニアの違い:資格
プログラマーもシステムエンジニアもそれぞれなるための必須の資格というものはありません。しかし、関連の資格を身に付けることで、それぞれのスキルの深い知識が身に付くほか、就職にも有利になる可能性があります。
下記のようなプログラミング関連の資格や試験がありますので、目的や興味に応じて取得を検討してもよいでしょう。
プログラミング関連資格
- Ruby技術者認定試験:Rubyによる高水準なシステム開発能力を持つことが認定される。
- PHP技術者認定試験:一般社団法人PHP技術者認定機構が運営するPHPの技術力を証明する民間資格。
- Oracle 認定 Java資格:日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格。
- 基本情報技術者試験:情報処理技術に関する基本的な知識・技能を有していることを認定する国家資格。
システムエンジニア関連資格
- システムアーキテクト試験:企業活動における情報システム戦略を理解し、業務モデル全体を検討できる能力を認定する国家資格。
- ネットワークスペシャリスト:ネットワーク全般についての幅広い知識や大規模ネットワーク環境を構築・運用できるネットワークエンジニアとしての能力を証明する試験。
プログラマーの資格については下記の記事で詳しく解説しています。
プログラマーとシステムエンジニアの違い:求められるスキル
プログラマーとシステムエンジニアでは仕事内容が違うので、必要なスキルが違ってきます。システムエンジニアはプロジェクトを管理する上流工程の役回りとして、下流工程であるプログラマーの経験があると望ましいです。
まずプログラマーになるためには、プログラミング言語の知識が必須です。それ以外にも下記のようなスキルがあるとプログラマーとして採用されやすくなるでしょう。
プログラミングスキル以外に必要なスキル
- 論理的思考力:プログラミングに欠かせない、論理的に物事を考える力
- 情報収集力:仕事でつまづいたとき、分からなくなったときなど問題が発生したときに適切な情報を調べてたどり着く力
- 問題解決能力:バグの原因を突き止め、それを解決する力
- コミュニケーションスキル:システム開発の際はチーム単位で動くことが多い
- デバッグスキル:プログラム内のバグを見つけて修正する力
- 自走力:業務以外にも、自分自身で最新の技術やスキルを得るために学習できる
一方でシステムエンジニアには、下記のスキルが求められます。
システムエンジニアに求められるスキル
- コミュニケーションスキル:システムエンジニアはクライアントとの渉外役であり、プログラマーを始めとする開発チームとの打ち合わせや認識のすり合わせを行ったりと、人とのやり取りが多い
- ヒアリングスキル:要件定義の際にクライアントに対し精度の高いヒアリング能力は必須
- マネジメントスキル:プロジェクトの進行管理などマネジメント能力が必要
- IT全般に関する知識やスキル:プログラミングの理解がなければ、仕様書を作成できないため必要
下記の記事ではプログラマーに求められるスキルについて解説しています。
このように、プログラマーとシステムエンジニアとでは求められるスキルが違ってきます。
プログラマーとシステムエンジニアの違い:キャリアチェンジ
プログラマーが数年現場で経験を積めば、ある程度のシステム開発やプログラミングの深い知識が身についていることでしょう。その知識や経験を活かして、キャリアチェンジをするという選択肢もあります。
プログラマーのキャリアチェンジ
- フリーランスとして独立する:時間や場所に囚われずに働くことができ、スキルさえあればやりたい仕事を選ぶことができる
- 他言語エンジニア:他言語エンジニアにキャリアチェンジしても、これまでのスキルや経験はそのまま活かすことができる
- インフラエンジニア:RubyやJavaなどのプログラミング言語を習得していれば、キャリアチェンジしやすい
- データベースエンジニア:プログラマーはデータベースを操作したりSQLを使うこともあるので、目指しやすい職種
- システムエンジニア:システム開発の要件定義や仕様書作成、基本設計など上流工程を担当
システムエンジニアは人とのやり取りが多いので、マネジメント系のキャリアが選択肢に入ります。
システムエンジニアのキャリアチェンジ
- プロジェクトリーダー:開発などプロジェクトを遂行する際の現場責任者
- プロジェクトマネージャー:スケジュールや予算管理などプロジェクトを円滑に進行させるためのマネジメント管理
- ITコンサルタント:クライアントにヒアリングし、問題の発見と提示や課題解決などの支援を行う
下記の記事でもプログラマーについてのキャリアパスについて解説しています。
まとめ:プログラマーとシステムエンジニアの違いを理解しよう
この記事ではプログラマーとシステムエンジニアの違いについて説明しました。
それぞれの違いを下記の表にまとめています。
プログラマーとシステムエンジニアの違い
プログラマー(PG) | システムエンジニア(SE) | |
仕事内容 |
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プロジェクトの参加 | 要件定義後・仕様決定後 | 始めから参加が一般的 |
役割 | プログラム実装 | システム設計、運用、保守、管理など |
協業 |
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平均年収 | システムエンジニアより低い傾向 | プログラマーより高い傾向 |
求められるスキル |
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持っているとよい資格の例 |
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キャリアパス |
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未経験からエンジニア職を目指すなら、プログラマーとシステムエンジニアの違いをよく理解しましょう。
システム開発ではどちらも必要な人材で、重要な役割を担っています。プログラマーもシステムエンジニアも求められるスキルが違うため、将来の自分のキャリアをよく考えて、自分に合った職を目指しましょう。
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