仕事に行きたくないときの対処法11選！会社が憂鬱に感じる原因を解説

周りが真面目に働いているなか「仕事に行きたくない」と考えてしまう自分が、甘えているようで嫌になる瞬間はありませんか？

しかし実のところ「仕事に行きたくない」という感情は誰でも抱いているものです。求人サイトを運営する『株式会社ビズヒッツ』が500名を対象に実施したアンケートによると「仕事に行きたくないと思うことがある」と答えた人の割合は実に91.4%です。

「仕事に行きたくない」とみんなが感じているわけなので、自己嫌悪してしまわないでください。むしろ、自分の気持ちに蓋をするとストレスが余計に蓄積して、さらに職場に向かう気分がさらに重たくなってしまいます。

一方で「仕事が嫌だな」と思う気持ちを正直に認め、憂鬱の原因に対し適切にアプローチしていくことで、問題が解決に向かうかもしれません。

この記事では仕事に行きたくなくなる原因を紹介し、対処方法を11種類提案しています。最後までお読みいただきますと「仕事に行きたくない」と思う気持ちを解消するヒントを見つけられますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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仕事に行きたくなくなる原因5選

この章では、仕事に行きたくなくなる原因を5種類紹介しています。まずはあなたが「なぜ仕事を憂鬱に感じてしまうのか」について原因を探ってみましょう。

1．人間関係に悩んでいる

人間関係に悩みを抱えている場合、仕事に行きたくないと感じやすいです。上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、職場の雰囲気が悪かったりすると、なんとなく居心地の悪さがありますよね。

特にパワハラや嫌がらせなど不当な扱いを受けている場合には、強いストレスにさらされ、会社に行きたくない気持ちが大きくなってしまいます。

2．ミスを繰り返している

ミスを繰り返していて上司に詰められるかもしれない、同僚から白い目で見られるかもしれない...と考えたら、仕事に行くのが億劫になりますよね。

同僚や部下からも白い目で見られるかもしれないと考えたら、自分に自信も余裕もなくなってきて、余計に仕事に行くのが嫌になってしまいます。

3．仕事のプレッシャーを強く感じている

自分が気付かないうちに、仕事のプレッシャーを強く感じているということもあるかもしれません。厳しいノルマや締め切りなどがプレッシャーになると、ストレスは静かに増加していきます。

リーダーへ昇格したり、重要なプロジェクトを任されたりと一見ポジティブな出来事であっても、プレッシャーがかかる場合があります。こうした立場に抜擢される人は、総じて責任感が強い傾向にあるため、仕事に行きたくなくなる気持ちが認められず、思い悩んでしまうのです。

4．抱えている仕事の量が多すぎる

抱えている仕事量が多すぎて職場に行くのが嫌になることもあるでしょう。常にタスクに追われている感覚からストレスが蓄積すると、仕事に対するモチベーションも低下してしまいます。

勤務時間が長くなって、自宅が寝るだけの場所になっていませんか？プライベートの時間が作れず、肉体的にも精神的にも負荷が増える一方だと、休みたい気持ちが強まっていくのは自然なことです。

5．長時間労働・残業が常態化している

長時間労働や残業が常態化していると、仕事に行きたくなくなりますよね。

仕事が好きでつい遅くまで働いてしまうという人は、このケースには当てはまりませんが、本当は早く帰りたいのに、遅くまで働かなければならない場合には心身ともに疲弊してしまいます。

このような状況が続くと、仕事に対する意欲が低下して、出勤すること自体が苦痛に感じるようになりやすいです。

仕事に行きたくないときに取るべき対処法11選

仕事に行きたくない気持ちをなんとか解消しようと、闇雲に行動してもなかなか効果は出にくいかもしれません。憂鬱な気分を生み出す原因に合わせて、適切な対処法を選ぶことが大切です。

前章で紹介した仕事に行きたくなる5つの原因を考慮すると、実践すべき対処法はおおよそ3つのタイプに分けられます。

• 効率的に仕事をこなせる仕組みを作る
• 客観的な視点を取り入れる
• 心身のバランスを整える方法を見つける

この章では、これらの対処法がどのような人に効果的なのか解説したうえで、具体的な事例についても11種類紹介します。

効率的に仕事をこなせる仕組みを作る方法3選

効率的に仕事をこなせる仕組みを作ることで、仕事に行きたくない気持ちを解消できる場合があります。

効率的に仕事をこなせる仕組みを構築すれば、タスクの処理に必要な時間が短縮されます。これにより仕事を過剰に抱え込みづらくなったり、残業や長時間労働も減らせたりするわけです。またタスクに間違いがないかチェックする時間を充分に取れるようになるため、ミスも減らせます。

このように仕事の効率化を図れば、仕事に行きたくない気持ちを生み出す原因を解消できる可能性があるのです。

次からは効率的に仕事をこなせる仕組みを作るための具体的な方法を紹介します。

仕事に行きたくないときの対処法1．職場を整理整頓する

整理整頓とは、単に物をきれいに並べる行為ではなく「不要なものを捨てる（整理）」と「使いやすいようにルールに沿って並べる（整頓）」がセットになった行為です。

もしデスクの中にハサミが2つあった場合、1つあれば十分です。単に2つのハサミを事務用品の引き出しにしまうだけでは、整理整頓とはいえません。このとき1つは誰かに譲り、残った1つを引き出しにしまって初めて整理整頓にあたるわけです。

整理整頓の対象には「モノ」だけではなく「情報」も含まれます。

たとえばパソコンのフォルダやファイルの整理整頓は作業効率化のために有効です。

まずは不要なフォルダやファイルを削除（整理）するところからスタートします。次にフォルダやファイル名に一定のルールを設けて並べ直します。請求書ならば「日付+顧客名+種類（請求書）」といった具合です。

これにより必要なデータをすぐに見つけられるようになります。

身の回りが整理整頓されていれば、モノや情報を探す時間がなくなり、その分多くのタスクをこなせたり、早く帰宅できるようになったりと好循環が生まれます。

仕事に行きたくないときの対処法2．優先順位を付けて仕事に取り組む

まずは、今抱える全てのタスクを紙に書き出しリストアップしてみましょう。

リストアップしたタスクは、重要度と緊急度の2軸で評価する方法がおすすめできます。

1. 重要度も緊急度も高い
2. 重要度は低いが、緊急度は高い
3. 重要度は高いが、緊急度は低い
4. 重要度も、緊急度も低い

このうち1が最も優先順位の高いタスクのため、すぐに着手すべきです。反対に4に向かうほど優先順位は低く、後で着手した方が良い仕事と判断できます。

優先順位の低い仕事については、その日はやらないという判断も重要です。優先度の低いタスクを後回しにすると、後々から優先順位に変動が生じます。優先順位4のタスクが優先順位2へと上がってきたときは、着手するタイミングと判断できます。

優先順位の設定はスケジュール管理の基本であり、仕事をもれなく処理するためには不可欠です。

多くのタスクが同時に押し寄せてくるとき、どれから手をつければ良いか迷う状況は誰にでもあるものです。このときに優先順位をつけず場当たり的に仕事を進めると、締め切りに間に合わなくなったり、周囲に迷惑をかけたりしてしまいます。

この状態では、常に残業や長時間が常態化するだけではなく、人間関係の悪化につながりかねないため、職場へ向かう足どりが重くなるのも無理はありません。一方、優先順位をつけて仕事に取り組めるようになれば、自然と仕事がうまくいくようになり楽しく働けるようになります。

仕事に行きたくないときの対処法3．適度に休憩を入れながら仕事をする

適度に休憩を取りながら仕事を進めるワークスタイルは、休みなく働くより効率的です。しかし、仕事に追われていると、休憩を取り忘れてしまう場合もあるのではないでしょうか？

こうした場合に推奨できる時間管理術がポモドーロテクニックです。

ポモドーロテクニックを取り入れればこまめに脳がリフレッシュされるため、集中力を維持しながら効率的に仕事を進められるのです。これにより、より多くのタスクをこなせたり、ミスが減ったりと好循環が生まれます。

また休憩中には軽いストレッチや深呼吸を取り入れることで、さらなるリラックスが期待でき、ストレスの軽減や、仕事に対するモチベーションアップに効果的です。

以下は、ポモドーロテクニック用タイマーアプリのリンクですのでご活用ください。

「ポモドーロタイマー」

客観的な視点を取り入れる方法3選

仕事に行きたくないと感じるときには、客観的な視点を取り入れることをおすすめします。

たとえば仕事へ向かう気持ちを著しく減退させる「人間関係の悩み」は、主観的な視点だけでは解決が難しいところがあります。

また長時間労働が常態化していると、脳が疲れ果ててしまい思考が停止しがちです。この状態では自分の仕事の中に潜む非効率な部分に気づけなくなり、さらに多くの仕事を抱え込んでしまう悪循環に陥ります。

こうした状況を打破して、仕事に向き合う意欲を取り戻すために、一人で思い悩むのではなく客観的な視点をもらいつつ、自分では気づけないアイデアを取り入れていくことが有効です。

次からは客観的な視点を取り入れるための具体的な手法を紹介します。

仕事に行きたくないときの対処法4．信頼できる人に相談する

仕事に行きたくないと感じるときに信頼できる人へ相談する行為は、有効な対処法の一つです。

友人や家族のように職場と直接関係のない相手に相談する場合には、気兼ねなく今の気持ちを吐露できます。

また信頼できる同僚や上司に相談できれば、実態に基づいた具体的なフィードバックが得られます。

このように仕事の悩みを抱え込むのではなく信頼関係を築けている相手に話してみると、気持ちが軽くなったり、問題解決につながるアドバイスを受けられたりするかもしれません。

さらには悩みを言語化することにより、自分の置かれている状況を整理できるため、自ら問題の本質に気づける場合もあります。

また、現状、相談できるような上司や同僚がいないという場合であっても、可能であれば社内に相談できる相手を見つける努力をすることをおすすめします。

たとえば自分のタスクが終わったとき、忙しそうにしている同僚に手伝えることはないかと声をかけてみたり、思い切って飲み会に参加して、オフの会話を増やしてみたりすると良いかもしれません。

いずれも少しの勇気が必要な行動ですが、社内に交流できる人が作れると多少のミスを許してもらえたり、出社に行く楽しみができたりと、仕事に行きたくない人にとって得られる恩恵は大きいものがあります。

仕事に行きたくないときの対処法5．キャリアカウンセリングを受ける

もし身近に相談できる相手がいない場合にも、キャリアカウンセラーへ相談する手段があります。

キャリアカウンセラーには「転職を支援してくれる存在」といったイメージが強いかもしれませんが、現在の仕事の悩みについての相談もできます。カウンセリングを通じて得られるメリットはさまざまです。

たとえば現状抱える仕事の悩みに対して、専門的な知見から建設的なアドバイスが受けられます。

また自分の強み・弱みを再確認し、現在の仕事が自分に合っているか客観的に判断してもらえます。そのうえで自分に合う仕事や働き方まで提案してもらえるため、今の仕事で耐え抜くだけでなく、転職も視野に入れられます。将来に対して広い視点を持てる点は、専門家に相談するからこそ得られるメリットです。

キャリアカウンセリングを通じて、仕事の悩みを解決する方法が見つかるだけでなく、目指すべき方向が明確になるため、日々の業務に向き合う意欲を取り戻せるようになります。

キャリアカウンセリングはハローワークや転職エージェントを介して無料で受けられますが、これらは転職を前提とした相談に限られます。一方、現職の悩みをキャリアカウンセラーに相談する場合は、有料となるケースが多いようです。

仕事に行きたくないときの対処法6．書き出しを取り入れる

客観的な視点を取り入れるには、必ずしも第三者が必要なわけではありません。テーマに沿って思ったことを紙に書き出してみると、自分の本当の気持ちに気づき客観的に問題を見つめられるようになります。

ここでは仕事に行きたくないと考えてしまう場合に有効な「書き出しの手法」をいくつか紹介します。

①マイナスな感情を書き出す

人間関係に悩むときには、他人の顔色をうかがってしまいがちです。これは自分の気持ちを無視して、他人の都合を優先してしまう状態と言い換えられます。

こうした場合にマイナスな感情を書き出し、自分の気持ちを認めてあげることで心が落ち着き、問題へ冷静に向き合えるようになります。自分の一番の理解者に自分がなってあげるイメージです。

②やるべきことを全て書き出す

仕事が多すぎると感じるときに有効な手法です。書き出してみるとやるべきタスクの総量を把握できます。これにより思ったほど多くのタスクを抱えていない点に気づき、落ち着いて対処できる場合があります。

またタスクの完了時にチェックを入れると手軽に達成感が得られるため、モチベーションアップにもつながります。

③自分の強みや成功体験を書き出す

ミスをして落ち込んでいるときに有効な手法です。自分の強みや成功体験を書き出してみると自分の価値を再確認でき、失いかけた自信を取り戻せます。

書き出しを習慣化することで忙しい日々の中でも一歩立ち止まり、自分の感情や状況を見つめ直す時間を作れます。

心身のバランスを整える方法5選

仕事に行きたくないと感じるときには、心身のバランスを整えていく必要があるかもしれません。

心身が整っているとストレス耐性が高まり、難しい仕事や重要な仕事を任されたときに、周囲からのプレッシャーに負けずに冷静に対処しやすくなります。また、人間関係の悩みに振り回される場面が少なくなり、目の前の仕事に集中できるようになります。

仕事を憂鬱に感じるとき、心が他人によって揺さぶられている状態かもしれません。そのため心身を整え、外部からの影響に左右されないメンタルを築く方法を自分なりに見つけることが重要です。

次からは心身のバランスを整える具体的な手法を紹介します。

仕事に行きたくないときの対処法7．運動をしてリフレッシュする

仕事に行きたくない気持ちを解消するために、運動習慣を取り入れる方法は効果的です。

運動によって「幸福ホルモン」と呼ばれるエンドルフィンが分泌されてネガティブな感情が和らぎ、仕事に対する前向きな気持ちを取り戻せます。また体力が向上して疲れにくくなるため、集中力が高まったりミスが減ったりと、仕事を効率的にこなせる土台も作れます。

運動と聞くと、ジム通いやジョギングをイメージして億劫に感じるかもしれません。確かにこれらのハードな運動は体力向上に高い効果がありますが、習慣にするのは難しいところもあります。

しかし、激しい運動でなくてもかまいません。散歩やストレッチなどの軽い運動を日常生活に短時間組み込むだけでも高いリラックス効果が得られ、仕事に向かう意欲を高められます。

日々、わずかでも運動の時間を確保する習慣を作れば心身のバランスを保てるため、仕事に対する前向きな姿勢を取り戻せるのです。

仕事に行きたくないときの対処法8．瞑想を取り入れる

瞑想は心身のバランスを整えるために効果的です。

人間の脳は、過去の出来事や未来のイメージなどが常に頭に浮かんでおり、知らず知らずにエネルギーを消耗しています。瞑想は、思考の連続により疲労した脳を休ませられ、ストレスの軽減や不安感の解消などの効果を得られます。

瞑想といえば、頭の中を「無の状態」にキープせねばならず、難しそうに感じられるかもしれませんが、実際には考え事が湧いても問題ありません。思考が浮かんだら、呼吸を意識するといったサイクルを繰り返せばよいのです。

瞑想は20〜30分のまとまった時間を確保して行うことが適当とされていますが、ここでは短時間でできて効果も高い「一分間瞑想」を紹介します。

起床時や就寝前、仕事で煮詰まったときなど、いつでも手軽に取り入れられる瞑想のため、ぜひお試しください。

仕事に行きたくないときの対処法9．マインドフルネスを取り入れる

心身のバランスを整えるために、マインドフルネスを取り入れることも有効な手段の一つです。マインドフルネスとはありのままを受け入れる心を育むトレーニングの総称です。マインドフルネスと瞑想は混同されがちですが、その目的は異なります。

就業を前にして仕事に行きたくないと感じるとき、あなたは過去や未来にとらわれている状態かもしれません。たとえば以下と似たような経験をしたことはないでしょうか？

• せっかくの旅行先で、仕事が気になり思い切り楽しめなかった

• 好きな料理を食べているはずが、直前に犯したミスに思い悩み味を感じなかった

このようにプライベートにまで仕事が侵食してしまう状態では、仕事に行きたくなくなるのも当然といえます。

その一方でマインドフルネスになる瞬間は、過去や未来へ思いを馳せることなく、旅行を目一杯楽しみ、好きな料理を楽しんでいる状態です。マインドフルネスを習慣にすると、目の前の事象だけに集中する感覚が養われます。これにより仕事に行きたくない気持ちが大きく軽減されるわけです。

マインドフルネスの手法には、いくつかの種類があるためここで紹介します。

上記のうち、興味のあるものを実践してみるとよいでしょう。

仕事に行きたくないときの対処法10．思い切って休みを取る

思い切って休みを取る選択は心身のバランスを整えるために効果的です。身体の疲れを回復させるだけでなく、日々の喧騒から離れ精神的にリフレッシュできます。

ただし、休みの取り方には注意が必要です。仮病はおすすめできません。嘘がバレなかったとしても、心に罪悪感が生じます。これによって、休み明けに出社したくない気持ちが増幅されてしまうわけです。

また、急に休みを取ると周囲に迷惑がかかるため、有給休暇を計画的に取得する方法をおすすめします。上司と相談して事前にスケジュールを調整してみましょう。

もっと短期間の休暇であっても効果的です。たとえば半休や午前休を活用すれば、周囲への影響も少なく、手軽にリフレッシュできます。

思い切って休みを取ることは、決して怠けることではありません。むしろ自分の心身のバランスを整え、再び仕事に意欲的に取り組むために有効な手段です。

仕事に行きたくないときの対処法11．栄養バランスの取れた食事を取り入れる

忙しいからといって手軽に済ませられるファーストフードばかり食べていると、心身の健康を崩しがちになり、仕事のパフォーマンスが大きく低下してしまいます。

一方で、栄養バランスの取れた食事を取ることで心身のバランスが整い、体力・集中力・ストレス耐性の向上などに役立ちます。

具体的にどのような食品を取ればよいかを、以下にまとめています。

体力向上のために摂りたい成分と食品の例

集中力を高めるために摂りたい成分と食品の例

ストレス耐性をつけるために摂りたい成分と食品の例

これらの食品を意識的に取り入れれば、心身のバランスを保てるようになり、仕事に向かう意欲を高められます。

仕事に行きたくない気持ちを放置すると生じる3つのリスク

仕事に行きたくない気持ちを放置する場合に生じるリスクを3種類紹介します。

1． 成果が出にくくなる

仕事に行きたくないという気持ちを放置しているとモチベーションが著しく低下し、仕事の成果が出にくくなるリスクがあります。

モチベーションの低下は、仕事のさまざまな面で弊害になるものです。

たとえば注意力や集中力の低下につながり、ミスや誤りを増加させます。この状況が続くと、上司からの信頼を失い、成果につながる重要な仕事を任されにくくなるのです。

また仕事に活動的に取り組むためのエネルギーの枯渇にもつながるため、新しいアイデアを生み出したり、困難な課題に向き合ったりといった積極性がほとんど見られなくなります。つまりは成果を産むためのチャンスを自分から避けてしまう状態に陥るわけです。

仕事に行きたくない気持ちを放置すると、集中力や積極性が低下し、成果が出づらい状況を招きやすくなります。

2．人間関係のトラブルが増える

仕事に行きたくない気持ちを慢性的に抱えていると、頑張っている人に対して引け目を感じ、コミュニケーションを避けがちになる恐れがあります。これにより必要な情報共有が行われず、誤解やミスが生まれやすくなり、人間関係の悪化につながります。

さらにはイライラや不満が態度や言動に表れてしまったり、他者の言動に過剰に反応してしまったりと、攻撃的になるケースもあります。そのため周囲との摩擦を一層強くしてしまうことになりかねません。

このように仕事に行きたくない気持ちを放置すると、個人の成果が出にくくなるだけでなく、一緒に働く人たちに対しても悪影響を及ぼし、トラブルが絶えなくなってしまう傾向にあります。

3．心身に不調が生じる

慢性的に仕事に行きたくない状態が続くとストレスは蓄積し続けます。そのままにしておくと、うつ病のような精神疾患や、脳卒中・心筋梗塞などの内臓疾患につながる場合もあるため危険です。

このような事態を避けるため、以下のような「身体の不調のサイン」を見逃さないようにしましょう。

• 夜眠れない・朝起きれない
• 食欲がなくなっている
• 過剰に食べてしまう
• 人と話すのが憂鬱になっている
• 何に対してもやる気が起きない
• 会社に行くのが怖い

これらのサインが複数出ているようであれば、心身が悲鳴をあげている証拠です。この状態を放置しておくと、大きな病気につながる可能性もあります。身体に不調が見られるときには、そのまま無理をして働き続けるのではなく、別に取るべき行動があります。

心身の不調に気づいたときに取るべき行動

ここまで仕事に行きたくないと感じるときの対処法についてさまざま紹介しました。

しかし、これらを実践したとしても状況が好転しない場合があります。心身に不調が出るほどに事態が悪化している場合には、この章で紹介する行動に移すべきです。

リモートワークで対応できないか相談してみる

出社しての業務が負担になり心身に不調が出ているとしても、リモートワークを取り入れれば仕事を続けられる場合があります。

出勤する頻度が少なくなるため、仕事に行きたくない気持ちの緩和につながるためです。またやるべきことにのみ集中できるようになり、自分のポテンシャルを発揮させて成果を上げられるようになるかもしれません。

そのため心身の不調に気づいたときには、リモートワークで対応できないか相談してみましょう。すでにリモートワークを取り入れている場合、出勤頻度を少なくしてもらえるように交渉してみるのも有効です。

相談する際には具体的な症状や状況を説明し、リモートで仕事をする必要性を伝えることが大切です。そのうえで月に何日なら出社できるのか具体的な勤務体系を調整していけるとよいでしょう。

ただしそもそも仕事の性質上リモートワークが難しい場合もあります。この場合は他に取れる行動を模索するべきです。

人事異動を願い出る

心身の不調に気づいたときには人事異動を願い出ることも有効です。

現在の職場環境や仕事内容が原因でストレスや疲労が溜まりやすい場合、異なる部署や役割に移れば状況を改善できるかもしれません。

人事異動の相談は、直属の上司に行うことが一般的です。しかし、直属の上司との関係性がストレスの原因になっており相談できない場合には、人事部に掛け合ってみる方法もあります。

ただし必ずしも人事異動が受け入れられるわけではありません。少しでも希望を通りやすくするために、自身の心身の状態や希望する異動先を明確にすることをおすすめします。

心身がどのような状態に置かれているかを具体的に説明して、深刻さを知ってもらうことが大切です。そのうえで自分の適性を考慮して、どんな部署に移れば会社に貢献できるのかについて伝えられるとなおよいでしょう。

休職を申し出る

リモートワークの導入や部署異動によって、必ずしも身体の不調が解消するとは限りません。なおも不調が続いている場合には、休職して自身の体調を立て直す期間を持つことが先決です。

無断欠勤は絶対にNGです。正式な手続きを踏んで休職を申し出ましょう。休職の手続きの手順は就業規則に定められており企業ごとに違いがありますが、ここでは一般的な進め方を紹介します。

休職を取得できれば心に余裕が生まれ、心身の状態の回復が期待できます。またうつ病のように精神疾患を抱える場合には治療に専念できます。

一方で休職中に収入が減少するリスクがある点は否めません。ただし休職中の救済制度である傷病手当金を受給できれば、経済的な不安をある程度軽減できます。

傷病手当金を受給するためには一定の条件があります。詳しくは以下のページをご覧ください。

「全国健康保険協会（協会けんぽ）｜病気やケガで会社を休んだとき（傷病手当金）」

外部に相談する

仕事の悩みにより心身の不調が生じている場合、外部機関に相談する手段もあります。

特に心身の不調の原因がパワハラやセクハラなどハラスメント行為によるものだとしたら、すぐに外部に相談すべきです。

ここでは、仕事の悩みや、ハラスメントに関する相談のできる窓口を紹介します。

転職を視野に入れる

ここまで紹介した行動を試しても心身の不調が解消されない場合には、転職を視野に入れる必要があるかもしれません。新たな環境に移ることで心身の健康を取り戻し、仕事に対する意欲を再び取り戻せる可能性があります。

転職を考える際には現在の状況を冷静に見つめ直し、何が心身の不調の原因になっているのかを明確にすべきです。そのうえで理想的な働き方や職場環境を考え、新しい職場に求める条件をリストアップします。

たとえば人間関係のストレスが原因である場合は、人と接する機会の少ない環境を探すとよいでしょう。また、残業が多くてプライベートの時間が持てない点がストレスになっている場合は、ワークライフバランスの取れた業界を探すべきです。

転職活動を進める際には、転職エージェントの活用がおすすめできます。エージェントに相談すれば、自己分析やキャリアプランの見直しをサポートしてもらえるため、自分に適した職場や仕事を効率的に見つけやすくなるのです。また履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接などのサポートを受けられるため、採用試験に向けた準備も万全にできます。

自分に合った仕事を見つけたいという場合には、ぜひこれらの転職エージェントを活用してみてください。また転職エージェントに申し込む前に以下の記事をお読みいただくこともおすすめです。

人と関わらない仕事20選！黙々と働けて高収入な職業はある？

安定している業界を７種類紹介！社会の変化に強い仕事を厳選

上記の記事を読み、興味のある業界や仕事をいくつか定めてから転職エージェントを利用すると、あなたに合った求人をより効率的に紹介してもらえるかもしれません。

まとめ：会社へ行きたくなくなる原因に合わせて適切な対処法を実践しよう

この記事では仕事に行きたくないと感じる原因や対処法を紹介しました。

周囲が真面目に働いているなか、ネガティブな気持ちを抱くことに引け目を感じているかもしれませんが、本当の気持ちから目を逸らすとストレスがいたずらに蓄積し、ますますつらくなってしまいます。

仕事に行きたくない気持ちは誰しも抱える感情であり、決して甘えではありません。だからこそ行きたくない気持ちを素直に受け止め、適切な対処法を考えることが肝要です。

仕事に行きたくないときの対処法は、大まかに3つのタイプに分けられます。

• 効率的に仕事をこなせる仕組みを作る
• 客観的な視点を取り入れる
• 心身のバランスを整える

これらの対処法を仕事に行きたくない気持ちを生み出す原因に合わせて適切に選ぶ必要があります。

このように原因に合わせて適切な対処法を考えていくことで、仕事に行きたくない気持ちを効果的に解消していけます。ただし対処法を実践したとしても、仕事に行きたくない気持ちを必ず解消できるとは限りません。この状況を放置してしまうと心身に不調をきたす恐れがあります。

この場合にはリモートワークで対応できないか相談したり人事異動を願い出たりして、労働環境を変えていくことも考えるべきです。場合によっては休職や転職を視野に入れる必要があるかもしれません。

いずれにせよ無理は禁物です。自分の心と身体の健康を最優先にしつつ、行動をしてみてくださいね。

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