ITパスポートは2021年度の受験者数が15万人を超える、とても有名な国家資格です。
年間15万人が受験する資格だからこそ、一度は受験の検討をした方もいるのではないでしょうか?
この記事ではITパスポートの概要や難易度、おすすめの勉強方法を紹介します。ITパスポートの受験を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。
- ITパスポートの概要(試験内容や試験日時など)
- ITパスポートの難易度・合格率
- ITパスポートを取得するメリット
- ITパスポートのおすすめ勉強方法
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
- 目標に向けて何を学べば良いかわからない
- 調べても解決策が見つからない
- 現場レベルのスキルが身につくのか不安
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目次
ITパスポートとは
ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。ITパスポートは「iパス、IP」とも呼ばれます。
新しいIT技術や開発手法に関する知識や経営全般やプロジェクトマネジメントに関する知識など幅広い分野の総合知識を問う試験です。
ITを正しく理解し、業務にITを活用する力が身に付きます。
ITパスポートの概要
ITパスポートの概要をご紹介します。
試験内容
項目 | 内容 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系:35問程度 マネジメント系:20問程度 テクノロジ系:45問程度 |
合格基準 | 総合評価600点以上 かつ 各分野300点以上 総合評価 分野別評価 |
試験方式 | CBT方式* |
採点方式 | IRT |
受験手数料 | 5,700円(消費税込み) ※2022年4月より7,500円 |
*CBT方式(Computer Based Testing)とはコンピュータを使った試験方式です。
身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方は、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記受験することができます。詳しくは【ITパスポート試験】特別措置をご覧ください。
出題範囲
分野 | 大カテゴリ | 小カテゴリ |
ストラテジ系 | 企業と法務 | 企業活動 |
法務 | ||
経営戦略 | 経営戦略マネジメント | |
技術戦略マネジメント | ||
ビジネスインダストリ | ||
システム戦略 | システム戦略 | |
システム企画 | ||
マネジメント系 | 開発技術 | システム開発技術 |
ソフトウェア開発管理技術 | ||
プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | |
サービスマネジメント | サービスマネジメント | |
システム監査 | ||
テクノロジ系 | 基礎理論 | 基礎理論 |
アルゴリズムとプログラミング | ||
コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 | |
システム構成要素 | ||
ソフトウェア | ||
ハードウェア | ||
技術要素 | ヒューマンインタフェース | |
マルチメディア | ||
データベース | ||
ネットワーク | ||
セキュリティ |
受験資格・対象者
受験資格は特にありません。
情報系の仕事に関わる社会人や理系学生だけでなく、文系の学生も対象としています。
試験に合格すると情報技術に関する基礎知識を習得したことを国が証明します。
試験実施日/試験会場
ITパスポートの試験は全国47都道府県の試験会場で実施されています。
詳細については、試験開催状況一覧ページを参照ください。
開催頻度や時間帯は会場により異なります。上記「試験開催状況一覧ページ」より各会場の案内を参照ください。
受験申し込み手順
受験は「【ITパスポート試験】受験申込み」より申し込むことができます。
ITパスポート試験の難易度と合格率
ITパスポートは試験範囲が広いことと、出題形式が四肢択一式であることから広く浅く勉強することが求められます。
複雑な問題が出ることはないため比較的容易に取得することができます。
合格率は50%以上
ITパスポートの合格率は年々上がっています。
ITパスポートの合格基準は、相対評価ではなく絶対評価ということから日本のITリテラシーが向上していることが考えられます。
直近5年間の受験者数・合格者数・合格率を表にまとめます。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
2017 | 84,235 | 42,432 | 50.4 |
2018 | 95,187 | 49,221 | 51.7 |
2019 | 103,812 | 56,323 | 54.3 |
2020 | 131,788 | 77,512 | 58.8 |
2021 | 150,088 | 80,864 | 53.9 |
※参考:情報処理技術者試験統計資料|独立行政法人情報処理推進機構
ITパスポート試験に必要な勉強時間
ITの知識がない人は150時間程度
個人差はありますが、ITに関する知識がない方は180時間の勉強が必要といわれています。
1日1.5時間〜2時間の勉強を3ヶ月継続することにより資格取得に相応しい知識を獲得できます。
ITの知識がある人は100時間程度
情報系の大学に通っている学生やIT系の職種に就いている社会人など、情報処理に関する知識をある程度もっている方であれば、テクノロジ系の問題は容易に感じるかもしれません。
しかし、マネジメント系やストラテジ系に関しては勉強し直す必要があります。参考書などで勉強を進める際は、2つの範囲について重点的に学習を進めましょう。
ITパスポートを取得するメリット
1.幅広い知識が取得できる
ITパスポートはテクノロジ系の分野だけでなく経営・経理・マネジメントの範囲も学習します。
どのような職業に就いたとしてもITパスポートで学習した知識が役に立つでしょう。
別のIT資格を取得する際にもITパスポートで学習したことが基盤となり、学習をスムーズに進めることができます。
2.就職や進学に役立つ
ITの基礎を習得するためITパスポートの試験を社員教育として取り入れている企業もあります。ITパスポートの取得はそのような企業の研修生以上のスキルがあることを証明できます。
企業だけでなく一部の大学ではITパスポート取得で、入試優遇措置や単位認定をおこなっています。
研修でITパスポートを活用する企業や入試優遇措置や単位認定をおこなっている大学については「【ITパスポート試験】活用事例」をご参照ください。
ITパスポートの学習方法
ITパスポートに限らず全ての資格学習で、インプットとアウトプットが重要です。
この記事ではインプットにおすすめの学習方法とアウトプットにおすすめの学習方法をそれぞれ紹介します。
インプットにおすすめの学習方法は「書籍」
ITパスポート試験合格に必要な知識をインプットする方法は4つあります。
- サイト
- 動画
- 書籍
- スクール(通信講座など)
ITパスポート試験合格のポイントは広く浅く学習を進めることです。そのために3. 書籍 での学習がおすすめです。
ITパスポートの試験は問題の出題範囲が広いため、範囲の全てを覚えることは難しいでしょう。そこで、過去問を解いているタイミングなど、知識が抜けていることに気付いたタイミングでインプットできるような学習方法が効果的です。わかりやすい参考書を1冊選び、試験日までに2〜3周しましょう。
ITパスポート試験合格に必要な知識をインプットするために最適な書籍を紹介します。
【令和4年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
情報処理教科書 出るとこだけ! ITパスポート テキスト&問題集 2022年版
1週間でITパスポートの基礎が学べる本 動画講義付き (1週間シリーズ)
アウトプットにおすすめの学習方法は「過去問」
ITパスポート試験合格に必要な知識をアウトプットする方法は3点あります。
- 類似問題
- 過去問
- アプリ
スマホアプリで一問一答や過去問を解くことができるアプリが存在します。
移動中などの隙間時間での学習に使うには効率的ですが、実際の試験時間は120分と長く集中力との戦いでもあります。
そこで、1番おすすめのアウトプット方法は本番と同様に120分時間を計り過去問を解くことです。
全体で600点以上、各分野300点以上が合格の基準です。本番に近い雰囲気で学習を進めましょう。試験前は最低でも3回分を解いて傾向をつかむことが合格のポイントです。
令和04年【上半期】 ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
まとめ
ITパスポート試験ではテクノロジーの知識だけでなく経営や経理、マネジメントの知識が問われます。幅広い分野の勉強が必要になりますが、仕事をするうえでは必ず役に立つ知識が身につきます。
どの資格を取得しようか悩んでいる学生やビジネスマンとしてレベルアップしたい社会人の方はぜひ挑戦してみましょう。
それでは最後にITパスポート試験について復習します。
ITパスポート試験まとめ
- 出題分野はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系
- 47都道府県各試験会場にて実施
- ITパスポート試験の合格率は約50%
- ITパスポート試験に必要な勉強時間は150時間程度
- ITパスポートの資格を取得するメリットは幅広い知識獲得・就職や進学で有利になることがある
- ITパスポート試験のおすすめ勉強方法は書籍と過去問
プログラミング学習でこのような経験はありませんか?
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