この記事ではフリーランス特化型プログラミングスクール「ZeroPlus」で使える給付金制度について、給付金制度の概要から利用する際の流れまで丁寧に解説します。
制度を活用することで、最大で受講料の70%を給付金として受け取ることができます。
※2024年10月1日から教育訓練給付制度の給付金額は最大で80%へと変更されました。
- 給付金を使ってZeroPlusをお得に受講したい人
- 給付金を受け取るまでの流れを詳しく知りたい人
- プログラミングスクールを受講する際に使える給付金に関する知識をつけたい人
- リスキル・リスキリングに興味がある人
プログラミングスクールで使える2つの給付金制度について
2024年3月時点で、プログラミングスクールの受講に関して、国が認定する二つの主要な給付金制度が存在します。
これらの制度は、技術習得の機会を拡大し、働き手のスキルアップやキャリアチェンジを支援することを目的としています。
給付金制度1:教育訓練給付制度
教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
ZeroPlusが認定を受けているのはこちらの制度になります。
給付金制度2:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは、個人の方が新たなスキルを学んで転職を経てキャリアアップするために、キャリア相談・リスキリング・転職までを一体的に支援するサービスを提供する事業者に対して補助を行う事業です。
多くのプログラミングスクールはこちらの制度の認定を受けています。
2つの給付制度の違い
これら2つの制度は、どちらも最大で受講料の70%が給付金として支給されるなど似通っている部分があるためよく混同されています。
※2024年10月1日から教育訓練給付制度の給付金額は最大で80%へと変更されました。
しかし、いくつかの観点から大きく異なる制度となっていますので、要点を絞って違いを紹介します。
違い1. 制度を利用する目的
教育訓練給付制度は「キャリア形成を支援し雇用の安定と再就職の促進を図る」ことを目的としています。一言で表すなら働き続けることです。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は「新たなスキルを学び転職を経てキャリアアップをする」ことを目的としています。一言で表すなら転職を目的としています。
違い2. 制度の対象者
教育訓練給付制度の対象者には次の条件があります。」
- 「雇用保険に2年以上加入している」または、「失業して1年以内」(失業までに累計2年以上雇用保険に加入している)
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者には次の条件があります。
- 転職を希望していること
違い3. サポートの詳細
どちらの制度も、最大で受講料の70%(50%+20%)を給付金として受け取ることができます。
※教育訓練給付制度は最大で受講料の80%(50% + 20% + 10%)
受講料の50%が給付される要件
どちらの制度も、各スクールが指定する修了要件をクリアすることで、給付要件を満たします。
受講料の20%が給付される要件
教育訓練給付制度は受講修了後の翌日以降から1年以内に1日でも雇用保険に加入することで、要件を満たします。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は受講修了後転職し、1年間継続勤務をすることで、要件を満たします。
受講料の10%が給付される要件
教育訓練給付制度は受講開始前の6ヶ月間の賃金と、専門実践教育訓練を修了し、雇用保険加入日から1年が経過するまでの期間における連続する任意の6か月間の賃金を比較し、5%以上賃金が上昇することで、要件を満たします。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は最大支給額が70%ですので、受講料の10%が給付される要件は存在しません。
給付金を受け取るタイミング
教育訓練給付制度は受講修了後、ハローワークへ支給申請をすると数日で給付金が振り込まれます。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の場合は、講座の運営企業により異なります。
ここからは、教育訓練給付制度を使ってZeroPlusを受講する流れについて説明していきます!
教育訓練給付制度を使ってZeroPlusを受講し、給付金を受け取るまでの流れ
ここからはZeroPlusを教育訓練給付制度を使って受講するための手続きの流れを紹介します。
ステップ0:支給要件照会
ZeroPlusを受講する際に、教育訓練給付制度の給付条件を満たしているかどうかを確認することができます。
※この手続きは必須ではありません。また、給付条件を満たしていても、ステップ2の受給資格確認手続きを終わらせないと給付金を受け取る資格はりません。
確認方法は3パターンあります。
- 本人がハローワークで支給要件照会をする
- 代理人がハローワークで支給要件照会をする
- 郵送でハローワークで支給要件照会をする
支給要件照会には以下の書類が必要になります。
- 教育訓練給付金支給要件照会票
- 本人・住居所確認書類 または 雇用保険被保険者証の原本
※郵送の場合はこれらの書類の写しか、原本の場合には住民票の写し又は印鑑証明 のいずれか
※代理人の場合は、さらに委任状(本人住居所、本人氏名・印、代理人氏名、代理人住所、本人と代理人の間柄、代理人の所属、代理申請の理由を明記)が必要
ステップ1:訓練前キャリアコンサルティングを受け、ジョブカードを受け取る
まずZeroPlusを受講する前にハローワークへ行き、訓練前キャリアコンサルティング※を受けます。
訓練前キャリアコンサルティングを受けることで、【ステップ2】で必要な「ジョブ・カード」の交付を受けることができます。
訓練前キャリアコンサルティングでは、今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのか、そのためにどのようなスキルを身につける必要があるのか、なぜプログラミングスクールの受講をするのか?などのカウンセリングを行います。
※ハローワークで実施している就業やキャリアアップに関するカウンセリングのこと。本制度の利用を希望する方は受ける必要があります。
※ステップ1とステップ2は同日に行うことができます。
ステップ2:受給資格確認手続き
受給資格確認手続きは受給資格者証を受け取るための手続きです。
以下の書類をハローワークに提出します。
- 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
- ジョブ・カード
- 本人・住居所確認書類
- 写真2枚
- 振込先の通帳またはキャッシュカード
- 専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練給付再受給時報告(受給経験が過去ある場合のみ)
書類に関する補足
教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票用紙を持っていない場合は、ハローワークに備え付けのものにその場で書くことができます。
「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」にはマイナンバーの記載が必要です。
ジョブカードジョブカードはステップ1で発行されます。
※訓練前キャリア・コンサルティングでの発行から1年以内のものに限ります。
本人・住居所確認書類運転免許証、マイナンバーカード、住民票の写し、雇用保険受給資格者証、国民健康保険被保険者証、印鑑証明書のいずれかです(コピー不可)。
郵送の場合は、本人・住居所確認書類のコピーを添付してください。
写真 2 枚最近の写真、正面上半身、縦 3.0 ㎝×横 2.5 ㎝のものを用意してください。
本手続き及びこれに続き今後行う支給申請ごとに個人番号カード(マイナンバーカード)を提示することで省略が可能です。
申請書類の記載時に必要な情報
指定番号
- ZeroPlus Webアプリケーション集団コース 1312028-2410011-3
- ZeroPlus Webデザイン集団コース 1312028-2410021-6
- ZeroPlus Webデザイン少人数コース 1312028-2410031-9
- ZeroPlus Webデザイン個別コース 1312028-2420011-3
「受講開始予定日」と「受講修了予定日」
受講開始予定日と受講修了予定日には、ZeroPlusの初回講義と最終講義の日にちを記入してください。
※契約した日にちではないのでご注意ください。
Webデザインコース
初回講義がある月 | 講義がある曜日 | 初回講義日 (受講開始予定日) | 最終講義日 (受講修了予定日) |
2024年10月 | 土曜日 | 10/19 | 02/08 |
日曜日 | 10/20 | 02/09 | |
2024年11月 | 土曜日 | 11/16 | 03/08 |
日曜日 | 11/17 | 03/09 | |
2024年12月 | 土曜日 | 12/21 | 04/12 |
日曜日 | 12/22 | 04/13 | |
2025年1月 | 土曜日 | 12/20 | 05/03 |
日曜日 | 12/21 | 05/04 |
Webアプリケーションコース
初回講義がある月 | 講義がある曜日 | 初回講義日 (受講開始予定日) | 最終講義日 (受講修了予定日) |
2024年10月 | 土曜日 | 10/19 | 04/05 |
2024年11月 | 日曜日 | 11/17 | 05/04 |
2024年12月 | 土曜日 | 12/21 | 06/07 |
2024年12月 | 土曜日 | 1/19 | 06/29 |
受給資格確認手続き終了後、郵送で「受給資格者証」を受け取ります。
原則、ステップ1とステップ2はZeroPlusの受講開始日の2週間前までに行います。
ステップ3:ZeroPlusの受講を開始する
ZeroPlusで講座の受講を開始します。
受講者全員に伴走しできる限りのサポートをするので、一緒に頑張りましょう!
ステップ4:ZeroPlusを修了する
ZeroPlusで卒業制作を完成させて、修了します。
なお、ZeroPlusでは以下の条件が修了要件となっています。
これらを満たさないと給付金の支給資格が与えられないためご注意ください。
- 通常講義の出席率9割以上
- 講義修了テストの点数8割以上
- 卒業制作の点数8割以上
※通常講義を欠席した場合は補講動画を視聴したうえで、講義修了テストを提出することで出席と同様の扱いとすることができます。
ステップ5:支給申請手続き
支給申請は受講料の50%の給付金を受け取るための手続きです。
受講修了後、1ヶ月以内に以下の書類をハローワークに提出します。
- 支給申請書
- 受講証明書
- 修了証明書
- 訓練経費の領収書
- 専門実践教育訓練実施者が発行する返還金明細書
※「領収書」が発行された後で教育訓練経費の一部が専門実践教育訓練実施者から本人に対して還付された(される)場合に必要 - 教育訓練経費等確認書
- 専門実践教育訓練給付最終受給時報告
ステップ5とステップ6は同日に行うことができます。
できる限り早めに行いましょう!
ステップ5.5:給付金の支給
ステップ5が終了後、受給資格確認手続きで提出した口座情報を元に給付金が振り込まれます。
ハローワーク各所によって異なりますが、申請後1週間を目安に給付金が振り込まれます。
ステップ6:専門実践教育訓練給付追加給付申請
専門実践教育訓練給付追加給付申請は受講料の20%の給付金を受け取るための手続きです。
受講修了日の翌日から 1年以内に雇用保険に加入した場合に申請することができます。講座を修了後、雇用保険に加入した場合は加入日の翌日から1ヶ月以内に以下の書類をハローワークに提出します。
- 専門実践教育訓練給付追加給付申請時報告書
ステップ6.5:給付金の支給
ステップ6が終了後、受給資格確認手続きで提出した口座情報を元に給付金が振り込まれます。
ハローワーク各所によって異なりますが、申請後1週間を目安に給付金が振り込まれます。
ステップ7:賃金要件を満たしている場合の追加申請
賃金要件を満たしている場合の追加申請は受講料の10%の給付金を受け取るための手続きです。
受講開始前の6ヶ月間の賃金と、専門実践教育訓練を修了し、雇用保険加入日から1年が経過するまでの期間における連続する任意の6か月間の賃金を比較し、5%以上賃金が上昇している場合に、申請することができます。
講座を修了後、雇用保険に加入した場合は加入日の翌日から1年以内に以下の書類をハローワークに提出します。
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練給付金受給資格者証または教育訓練受給資格通知
受講開始前および訓練修了後(雇用された後または資格取得後)の6か月間の賃金等を確認す るための書類(・賃金台帳または給与明細 ・出勤簿またはタイムカード の2点) - マイナンバーカード(受給資格確認の際に写真の提出を省略した場合)
- 専門実践教育訓練給付追加給付申請時報告
専門実践教育訓練給付追加給付返還金明細書(領収書が発行された後で教育訓練経費の一部が教育訓練実施者から還付された(される)場合) - 委任状(代理人による申請の場合)
ステップ7.5:給付金の支給
ステップ7が終了後、受給資格確認手続きで提出した口座情報を元に給付金が振り込まれます。
ハローワーク各所によって異なりますが、申請後1週間を目安に給付金が振り込まれます。
・フリーランスの活動資金にする
・学習ローンの返済に充てる
など、効率的に使いましょう!
教育訓練給付制度に関するよくある質問
- リスキルとリスキリングの違いを教えてください。
- 社会の変化に対応したり、新たなスキルを学び直し習得することはどちらも共通しています。
リスキルは「働く→学ぶ→働く」の循環をつくり、キャリアアップし、働き続けることを目的としています。一方で、リスキリングは「働く→学ぶ→新しい業務内容で働く」というキャリアチェンジを目的としています。
- 教育訓練給付制度の対象か知りたいです。
- 給付金の受給資格があるかないかはハローワークで正式に確認することができます。給付条件は厚生労働省が提供している「救育訓練給付制度」ページで確認できます。
- 受講料は最初に全額支払う必要はありますか?
- 給付制度を利用する場合も、受講前に受講料を全額支払う必要があります。
ZeroPlus Webデザイン集団コースの場合は受講前に798,000円(税込)をお支払いいただき、受講修了後ハローワークへ行き、支給申請手続きを行います。その後、お支払いしていただいた受講料の50%の399,000円(税込)が給付金として支給されます。追加の20%に関しては専門実践教育訓練給付追加給付申請を行うことで給付金として支給されます。また、追加の10%に関しては賃金要件を満たしている場合の追加申請を行うことで給付金として支給されます。 - 受給資格が取り消される例を教えてください。
- 虚偽の申請をしていない限り、ZeroPlus側の指導に従っていただければ、取り消されることはほとんどありません。
そのうえで、注意していただきたいことが2点あります。
1. 受講開始日と受講修了日を守ること。
2. 通常講義の出席と課題提出を欠かさないこと。
これら2点を問題なくこなすために重要なことをまとめます。
【入学テスト】
ZeroPlusには入学テストが存在します。
入学テストに2回不合格となってしまうと、翌月に再挑戦となるためハローワークに申請した受講開始日から1ヶ月遅れてしまいます。事前課題をこなし、入学テスト合格を目指してください。
【卒業制作】
ZeroPlusでは現場で活躍するエンジニア・デザイナーへと育っていただくために、独自の採点方式を取り入れています。
期限内に制作を完了し、80点以上を取ることが受講修了日を守るために重要です。
【欠席と課題】
通常講義を欠席される場合は、補講動画をお送りします。その動画を視聴し課題をこなすことで出席扱いとなるため、補講動画を視聴するだけでなく必ず課題まで提出してください。
まとめ
一定の条件を満たすことで、給付金を活用して経済面での負担を軽減して学習できるようになります。
プログラミングスクールの受講前で給付金に関して、詳しく知りたい方はぜひZeroPlusの無料カウンセリングへお越しください。
すでにZeroPlusの受講をしており、給付金に関して不明点がある方はSlackからお問い合わせください。
- プログラミングスクールの給付金には2種類の給付金が存在する。
- ZeroPlusは受講料の最大80%が給付金として支給される教育訓練給付制度の対象講座。
- 受講料の50%+20%+10%の給付を受けることで、実質的な負担額を20%にすることができる。
- 受講料は最初に全額支払う必要がある。