「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の給付金制度を活用すれば、費用負担を抑えてプログラミングスクール「ZeroPlus」を受講できます。しかし、受講料を受け取るまでにはいくつかの手順を踏む必要があり、全体像をよく把握できていない場合があるのではないでしょうか。
そこで本記事では「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用して、ZeroPlusを受講する流れについて詳しく解説します。
最後までお読みいただければ、給付金を受け取るまでに必要な手続きの流れを全て押さえられますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の概要
画像引用元：経済産業省ホームページ「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
まずは「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の制度概要をしっかり押さえておきましょう。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の目的
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、雇用主の変更を伴う転職を目指している方を支援する制度です。転職活動を円滑に進めるため、キャリア相談やスキルアップ講座、転職支援などを受けられ、受講料の一部がキャッシュバックされます。
よく似た給付金制度には教育訓練給付制度がありますが、2つの制度には違いがあります。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業：転職が前提となる制度
このように受講修了後に期待されるキャリアには違いがあります。
ZeroPlusでは2つの制度のうち一つを選んで受講できます。もし教育訓練給付制度について知りたい場合には、以下の記事をお読みください。
【公式】ZeroPlusをお得に受講できる給付金制度について詳しく解説
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用すれば、支払った受講料に対し最大70%の給付を受けられます。
具体的には講座を修了した場合、受講料の50%（上限40万円）が給付されます。また受講修了後にスクールが紹介する企業へ転職し、そこで1年間継続的に就業している場合には、追加で受講料の20%相当額（上限16万円）が支給されます。
たとえばZeroPlusの少人数コースの受講料は89万8,000 円（税込）です。まず受講修了後に支払った受講料の50％が支給されますが、49万9,000円が満額で支給されるわけではありません。給付を受けられるの上限額の40万円までです。
その後、ZeroPlusの紹介する企業へ転職後、1年間継続して就業している場合には追加で20%が支給されます。ここでも満額の17万9,600円が支給されるわけではなく、上限額の16万円が支給されます。つまり、最大で56万円まで給付金が受けられる制度ということです。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の受給対象者
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象者になるための条件として、以下の2点を満たす必要があります。
- 現在在職中であること
- 雇用主の変わる転職を目指していること
在職者を対象とした制度ではありますが雇用形態に制限はなく、正社員・契約社員・パート・アルバイトの方も転職の意志があれば利用できます。現在無職の方は原則対象外ですが、極端に言えば近日中にアルバイトを始める予定があれば、その日から在職者として申請可能です。
つまり転職の意思があり、何らかのかたちで就労中であれば問題なく利用できます。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業で給付金を受けるまでの流れ
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用して給付金を受けるまでの流れは以下のとおりです。
- リスキリング専用のWebページを確認
- 在職確認フォームの提出
- キャリア面談、誓約フォームの提出
- 受講申込フォームの提出、支払手続
- ZeroPlus受講開始
- 受講修了フォームの提出、基礎給付の受給
- 転職サポート面談
- 転職終了フォーム提出
- 在籍証明書提出、追加給付受給
STEP1．リスキリング専用のWebページを確認
ZeroPlusでは給付金制度の利用を検討している方向けに、Webページ「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業について」のリンクをお送りしています。まずはこのWebページに目を通し、リスキリングの全体像を理解しましょう。
ページには、概要解説の他、給付金制度を利用するうえで「よくあるQ＆A」もまとめてあります。まだWebページのリンクをもらえていない場合には、気軽に面談担当者に申し出てくださいね。
STEP2．在職確認フォームの提出
次に「在職確認フォーム」の入力に進みます。Webページ「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業について」の中にフォームへのリンクが付いているため、ご利用ください。
在職確認フォームは「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用して、ZeroPlusの受講を検討する人が必ず記入するフォームです。現在の雇用形態・業種などを記入する欄を設けており、給付金制度の利用条件である「在職中であること」を確認する目的があります。
なお在職確認フォームを提出する段階で、ZeroPlusの受講を決める必要はありません。実際に受講するかどうかについては、次の「キャリア面談」を受けてから自分で決めましょう。
STEP2．キャリア面談、誓約フォームの提出
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、転職が前提となる制度です。ZeroPlusでは受講を検討される方に向け、進路を相談のできる場である「キャリア面談」を実施します。
キャリア面談の回数は一度とは限りません、将来のキャリアが定まるまで、何度か渡り実施する場合もあります。初回のキャリア面談に限り「誓約フォーム」に記入していただきます。誓約フォームは、在職中であることをZeroPlusと約束していただくためのものです。
キャリア面談を通じてZeroPlusの受講が将来設計に必要であると思っていただけた方のみ、次の契約に進みます。担当者から押し売りは一切しませんので、受講するかどうかは自分でじっくり決めていきましょう。
STEP3．受講申込フォームの提出、支払手続
キャリア面談を通じて受講すると決めたら「受講申込フォーム」の記入に進みましょう。「受講申込フォーム」は、正式にZeroPlusへの受講を申し込むためのフォームです。
また受講申込フォームを提出するとともに、受講料の支払手続きも進めてもらいます。ひとまず受講料を支払い、受講修了後に給付金がキャッシュバックされる流れです。
もし申込フォームの記入方法や受講料の支払手続きについて分からないことがあれば、公式LINE、またはZeroPlusの公式Slackを通じて、面談担当者に気軽に相談しましょう。
STEP4．ZeroPlus受講開始
契約が済んだら、受講申込フォームで記載したとおりの日程で受講を開始します。
しっかりプログラミング学習に打ち込み、転職に向けてスキルを習得しましょう！
STEP5．受講修了フォームの提出、基礎給付の受給
カリキュラム最後の授業では「受講修了フォーム」を配布します。受講修了フォームの内容は、カリキュラムに対する簡単なアンケートです。講座に対する満足度や受講を通じて得られた効果などを記入していただきます。
また給付金の受給に必要な修了証をZeroPlusから発行しますので保管しておきましょう。これらの手続きが完了後、翌月末までに受講料の50%（最大40万円）が指定の口座に振り込まれます。
STEP6．転職サポート面談
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、転職支援を目的とした給付金制度です。ZeroPlusでは受講生への転職支援のためカリキュラム修了後に転職サポート面談を実施しています。ZeroPlusのポータルサイトを介して、都合のよい日程を選択し、面談を申し込みましょう。
転職サポート面談では、自分で希望に合う転職先を探すか、ZeroPlusから転職先の紹介を受けるかを決めます。これは、非常に重要なポイントです。
ZeroPlusで紹介する企業へと転職する場合に限り、支払った受講料の20％分（最大16万円）の追加給付を受けられる可能性があるため、STEP7以降の手順へと進みます。一方、自分で転職先を探す場合、選択の自由度は広がりますが、追加給付は受けられなくなります。
転職先を紹介してもらうか、自力で納得のいく転職先を探すのか、今後の転職活動の方向性を定めていきましょう。
STEP7．転職終了フォーム提出
ここからは、追加給付を受けるためのステップです。もし紹介を受けた企業への転職が成功する場合、その旨をSlackを通じてZeroPlusに連絡してください。このとき「転職終了フォーム」を通じて転職先に関する情報を報告してもらいます。
注意点として、遅くとも2027年3月までに転職を成功させなければ、追加給付を受けられません。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、2028年3月までの期限付き制度です。追加給付の条件として「1年勤務を継続している」必要があるため、2027年4月以降に転職する場合、条件を満たす前に制度自体が終了してしまうのです。
STEP8．在籍証明書提出、追加給付受給
追加給付を受けるためには、転職先で1年間継続して勤務することが条件です。そのため1年間継続勤務を達成したら、公式Slackを通じてZeroPlusへと連絡を入れ、追加給付の手続きを行いましょう。手続きに必要な書類は「在籍証明書」です。
在籍証明書とは、従業員が会社に在籍していることを証明するもので、雇用主に作成を依頼する書類です。この書類が1年間勤務が継続している事実を証明してくれるため、追加給付を受けるために必要になります。
たとえば2026年4月1日に入社する場合、2027年4月1日以降に在籍証明書の作成を依頼します。できあがったら在籍証明書の在籍期間の欄に、1年以上の期間が記入されているかを確認しましょう。
手続きを完了後、翌月末までに追加分の給付金が振り込まれます。
まとめ
本記事では、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用してプログラミングスクール「ZeroPlus」で給付金を受けるまでの流れについて詳しく紹介しました。流れは以下のとおりです。
- リスキリング専用のWebページを確認
- 在職確認フォームの提出
- キャリア面談、誓約フォームの提出
- 受講申込フォームの提出、支払手続
- ZeroPlus受講開始
- 受講修了フォームの提出、基礎給付の受給
- 転職サポート面談
- 転職終了フォーム提出
- 在籍証明書提出、追加給付受給
確実に給付金を受給するため、面談を受けたり求められたフォームを提出したりと一つひとつこなしていくことになります。ある程度は面談担当者がリードしてくれます。しかし、内定が決まったときや1年間継続して勤務したときなど、自身からの申し出で手続きが進むプロセスがあるのも事実です。よって、ぜひ本記事の内容を参考のうえ全体の流れを押さえ、確実に給付金を受け取れるようにしましょう。
