フリーランスの職業・仕事一覧！業務内容と必要なスキルを紹介

「フリーランスという働き方に興味があるけど、どんな仕事ならフリーランスになれるんだろう？」と考えていませんか？

フリーランスは、時間や場所にとらわれない働き方です。仕事量や業務にあたる時間を好きなように調整できることから、フリーランスを目指す人は増えています。

フリーランスは就業形態のひとつであり、フリーランスになれる職業・なれない職業というものは存在しません。しかし、フリーランスという働き方を選びやすい職業は存在します。

この記事では、フリーランスとして働きやすい職業を一覧で紹介します。それぞれの職業の特徴を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスとは

フリーランスとは、特定の企業に所属せず個人で仕事を受ける働き方のことです。顧客が欲しがっている技術やスキル、ノウハウなどを提供し、作業を行うこと自体や成果などの対価として報酬を受け取ります。

フリーランスは業務ごとに依頼を受けるため、雇用形態は「業務委託契約」となります。

雇用形態には、会社員やパート・アルバイト、個人事業主などの種類があります。それぞれの違いを把握しておきましょう。

フリーランスと会社員の違い

フリーランスと会社員には、契約内容や働き方、収入面などに違いがあります。

具体的な違いは以下の表の通りです。

フリーランスが業務委託契約を結ぶのに対して、会社員は雇用契約を結びます。業務委託は発注側・受注側に立場の差はなく対等な関係の取引である一方、雇用契約は雇い主（企業）に従業員が従う契約です。

会社員は会社が定めたルールに従っていれば、給与や休日が保証されます。自由度は高くないものの、安定した生活を送れるのがメリットです。

反面、フリーランスは働いた分しか収入が発生しないため、いつ働くか・どのくらい働くかを自分で決めて、その責任もすべて自身で取らなくてはなりません。

ただし、フリーランスには労働時間の規定がないため、稼ぎたいだけ仕事を増やせるのは会社員にない強みです。

フリーランスとパート・アルバイト（フリーター）の違い

フリーランスとフリーターという言葉は似ていますが、同じ意味ではありません。

個人で仕事をするのがフリーランスで、フリーターはパートやアルバイトなど「非正規雇用」という形態で働く人のことを指します。

非正規雇用は雇用契約の一種ですが、正社員に比べると給料や福利厚生に差があります。

フリーランスと自営業の違い

フリーランスは会社に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方です。一方、自営業は事業を立てて収入を得ている人のことを指し、個人に限らず法人も含みます。フリーランスも自営業の一種です。

以下のように認識しておくとわかりやすいでしょう。

• 自営業：店舗運営や自身で商品を生産・販売する事業を行う人
• フリーランス：自営業の中でもスキルを提供する代わりに報酬を受け取る働き方

それぞれの具体例

フリーランスと個人事業主の違い

個人事業主とは、税法上の区分の1つです。

開業届を提出することで税務上の正式な立場である「個人事業主」として区分されます。開業すると、税金面で大きなメリットを得られます。

フリーランスと個人事業主の違いについて、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

フリーランスと個人事業主の違いは？個人開業のメリットを解説

フリーランスの職業一覧

まずは、フリーランスとして働きやすい職業には何があるのか見てみましょう。

フリーランスに向いている職業は、7タイプに分類できます。タイプごとの職種の具体例は以下の表でご確認ください。

フリーランスの収入は個人の力量や取引先の資金的体力によっても異なるので、職業ごとに「いくら稼げる」と一概に言い切ることはできません。

目指す職業の決め方は、収入面よりも職種ごとの業務内容と必要なスキルから判断するとよいでしょう。

次の項目から、それぞれの職業について詳しく解説していきます。あなたにマッチしそうな職種をぜひ探してみてください。

ITエンジニア系

ITエンジニアは、IT技術を活用してサービスやシステムなどを開発・設計する職業です。

以下の種類があります。

各職種の具体的な業務内容と必要なスキル、単価感について解説します。

Webエンジニア

Webエンジニアは、おもにWebサービスの開発や設計、保守・運用を行う職業です。企業の体制やプロジェクトによっては、企画やデザイン、マーケティングの導線設計まで担当する場合もあります。

Webエンジニアには、プログラミングをはじめとしたITに関する知識・技術が求められます。またWebに関係するサーバーやネットワークについての知識も必要です。パソコンの操作が好きだったり、ものづくりに楽しさを感じられたりするならWebエンジニアはおすすめです。

Webエンジニアの中にも、「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」などの種類があります。それぞれの違いについては、さらに詳しく以下の記事で解説しています。

Webエンジニアとは？全7種類の業務内容と必要なスキルを紹介

システムエンジニア（SE）

システムエンジニア（SE）は、システムの開発に関わる職業です。WebエンジニアはWebに関する部分に特化して開発や設計を行いますが、システムエンジニアはシステム全体の設計を担当します。要件定義や基本設計などの上流工程に関わることも多いため、収入を上げやすいことが特徴です。

システムエンジニアは、システムの全体像を捉えて開発を主導していく立場です。そのため、顧客が実現したいニーズを正確に理解する能力が求められます。仕様変更や顧客の要求などに対応しつつプロジェクトを完遂に導くという、責任の大きい仕事ですが、そのぶんやりがいを感じられるでしょう。

プログラマー

プログラマーは、Webサービスやアプリを動かすプログラムを作成する職業です。主な業務として、システムエンジニアが作成した設計書に基づいてコーディングを行います。基本的にはサーバー側の処理を担当するため、PHPやJavaなどバックエンド言語の知識が必要です。

Webエンジニアやシステムエンジニアに比べると、プログラマーの役割はコーディング業務に特化しています。そのため、プロジェクトの意図を正確に捉えて実装する技術力が欠かせません。また、チーム内でコミュニケーションを取りながら開発を進めるための協調性も求められます。

コーダー

コーダーは、WebデザインをWeb上に反映させるコーディングを行う職業です。HTML/CSS, JavaScript, WordPressなどを用いてWebサイトの見た目を作成します。プログラマーとは違い、Webサイトの制作に特化しています。

コーダーには、デザインカンプを忠実に反映できるコーディング能力が求められます。

特に、必ず習得しておきたいのが以下のスキルです。

コーダーからキャリアをスタートして、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアなどへの転身も可能です。フリーランスを目指すのであれば、より上流工程に関わる仕事をしてから独立するという選択肢も持っておきましょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、データの分析を行う職業です。社内のデータを収集・分析して、業務の改善案や新サービスの提案などに活用します。

データサイエンティストになるためには、PythonやR言語など情報処理を得意とするプログラミングスキルやSQL（データベース）、統計学・数学などの知識が必要です。

エンジニア関連の業種の中でも、データ分析ができる人は希少価値が高くなっています。データの活用はあらゆる業界で求められるため、データサイエンティストは様々な分野で需要があります。

ただし、未経験からデータサイエンティストを目指すのはかなりハードルが高い挑戦になるでしょう。転職を成功させるためには、自主的に学習を行い、小規模でいいので業務効率化のために行動した実績を作ることが大切です。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、ゲーム開発に関わる職業です。ゲーム業界はIT業界の一種であり、ゲームを動かすための設計やプログラミングなど、作業内容は共通しています。

ゲーム開発の場合、特にゲームを面白く、そして快適にプレイできる環境を構築する力が求められます。演出やロード時間、操作性などを突き詰めて開発をしていくのがゲームエンジニアの面白さであり、難しい側面でもあります。

フリーランスになるなら、プロジェクトに参画した実績は必須です。実務経験を積んで、実力をつけてから独立するのがベターな選択肢といえます。

クリエイティブ系

クリエイティブ系の職業には以下の職業があります。

専門的なスキルが必要であるものの、未経験からでもフリーランスを目指しやすいのがクリエイティブ系の職種の特徴です。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを作成する職業です。Adobe XDやIllustrator、Photoshopなどのデザインツールを用いてデザインを作成します。UIやUXなどデザインの知識だけでなく、HTML,CSSの知識も必要です。

Webデザイナーには、以下のスキルが求められます。

未経験から目指すのであれば、まずは実際にWebサイトを自作してみるところから始めましょう。学習の進め方に関する記事もぜひ活用してください。

Webデザインの独学は何から？未経験から始める学習6ステップ

カメラマン（フォトグラファー）

カメラマン（フォトグラファー）は、写真や動画を撮影する職業です。報道やブライダル、スポーツなど仕事をする業界は多岐にわたります。

カメラマンには、クライアントの要望に応えて最適な写真を提供することが求められます。被写体の魅力を最大限に引き出す撮影技術はもちろん、撮影した写真をさらによりよいものにするためのレタッチ技術も欠かせません。

カメラマンの収入には、撮影・編集技術の高さがそのまま反映されます。フリーランスになれば、ある程度ギャランティを自分の希望通りに設定できます。

しかし当然、金額相応のスキルは持っておかなくてはなりません。独立して仕事を取れるまで、下積み時期が長くなることは覚悟しておきましょう。 

イラストレーター

イラストレーターは、イラストを作成する職業です。パンフレットやポスターのほか、Webサイトの記事に挿入する説明画像を作成します。また、似顔絵のイラストやアニメや漫画のキャラクターを、クライアントが希望するシチュエーションで描くなどの仕事も存在します。

必要なスキルは、イラストを描画する技術やクライアントの要望を汲み取る傾聴・共感力などです。またトラブル回避のため、著作権法などの関連法規も理解しておきましょう。

フリーランスとして活動するなら、営業や集客でいかに仕事を取り続けられるかが重要です。例えば企業や個人などに対して直接営業をしたり、SNSやWebサイト、スキルを販売できるプラットフォーム（ココナラ・ランサーズなど）で集客を行ったりする方法があります。

動画編集者

動画編集者は、撮影した動画を編集し、世の中に出すための作品として完成させる職業です。TikTokやYouTubeなど動画を投稿できるSNSを活用してプロモーションを行う企業は近年増えつつあり、動画編集者の需要も高まっています。

企業のプロモーション動画や結婚式で使う動画など、動画編集スキルはあらゆる場面で活かせます。最近ではYouTubeに動画を投稿する人が、動画編集を依頼することもあります。

必要とされるスキルは、映像のカットやトリミング、テロップの挿入など動画編集技術です。案件によっては企画段階から参加したり、撮影やサムネイルの作成といった作業を行うこともあります。

マーケティング系

ライター系の職業には、以下のような職業があります。

マーケター

マーケターは消費者が商品・サービスに出会うまでのプロセスを設計し、売れる仕組みを構築する職業です。

価格設定やプロモーション、市場調査などさまざまなアプローチを実施し、売上を最大化させる方法を模索します。

必要になるのは以下のスキルです。

マーケティングの勉強を始めるなら、最初は基礎学習としてマーケティングの全体像を理解しましょう。

その後、マーケティングの中でも狭い範囲である「Webマーケティング」について学習するのがおすすめです。

未経験からいきなり独立するのは難しいので、ほとんどの場合はマーケティング会社などで実務経験を積んでから独立する形になります。

広報・PR

広報・PRは、企業の情報や魅力を外部に発信する仕事です。自社Webサイトの運営やプレスリリースの作成、取材対応なども業務に含まれます。

企業が広報・PR活動をする目的は、企業活動を周知し、顧客や取引先、投資家などのステークホルダーと良好な関係を築くことにあります。そのため業務にあたる担当者は、自社に興味を持ってもらえるような発信・運用のスキルが必要です。

ブランディングや情報発信に悩む企業担当者や経営者に対して自分のスキルを売り込んでいけば、仕事につながる可能性は高いでしょう。

Webライター

Webライターは、 Webに公開する記事を作成する職業です。文章の執筆だけでなく、記事に挿入する画像の選定や作成も行います。

文章作成スキルは大前提として、そのほかにもWebライターには以下のスキルが求められます。

Webライターではジャンルごとの専門的な知識・経験がかなり重視されます。

自分が培ってきた経験を再利用しやすいですが、高収入を得るWebライターになるためには、売上や集客の成果を確実に出していくことが重要です。そのため、セールス・マーケティングの知識があると収入を上げやすくなります。

実際のWebライティング案件は単価に大きな幅があるので、高単価でも作業を任せられる人材になることを目指しましょう。

Web編集者

Web編集者は、Webメディアの企画・制作全般を担当する職業です。メディアで制作するコンテンツや記事などを企画し、制作に関係するメンバーに方向性を指示します。記事の添削や修正なども担当します。

編集者に求められるスキルはWebライターとほぼ同じですが、より高い視座からコンテンツ（記事）の役割やメディアの運営方針などを捉えなくてはなりません。具体的には、アクセス数やコンバージョンにつながるような設計や企画力、記事の品質を高めるための編集スキルが必要です。

フリーランスのWeb編集者になるなら、Webメディアや編集プロダクションで実績を作るのが一般的な流れです。Webライターを経験してから、編集にシフトチェンジするというキャリアプランもあります。

コピーライター

コピーライターはWebサイトや広告、商品パッケージなどに掲載するキャッチコピーを考える職業です。キャッチコピーを見た人に「この商品を買いたい！」と思わせたり、商品に興味を持ってもらえるような文章を考案します。

コピーライターに必要なスキルは以下の通りです。

未経験からコピーライターを目指すなら、書籍や養成講座を活用して、基礎知識と実践的なスキルを身につけていきましょう。受賞歴があれば実績として活用できるので、公募やコンペなどに応募してみるのもおすすめです。

シナリオライター

シナリオライターは、ゲームや漫画の脚本を作成する職業です。オリジナルストーリーの作成だけでなく、小説や漫画などを原作とした脚本を作成する場合もあります。

作品の世界に没入させ、読者や観客を飽きさせないストーリーを創作するのがシナリオライターに必要な能力です。

作家や小説家とは異なり、シナリオライターは作品が売れなくても作業自体に報酬が発生します。ヒット作に関わった実績があれば、その後の仕事でも収入を上げやすくなります。

フリーランスになって生計を立てるつもりであれば、まずはゲーム会社や出版社などに勤め、実力と業界内の知名度を高めてから独立するのがよいでしょう。

アフィリエイター

アフィリエイターは、アフィリエイト広告により広告収入を得る職業です。アフィリエイトとは、企業と提携して商品やサービスを紹介し、購入されたときに提携した企業から紹介料を受け取る仕組みのことです。

アフィリエイターに必要なスキルは以下の通りです。

アフィリエイトは収益のインパクトが大きく、紹介ページへのアクセス数によっては月に数百万円という規模の利益を狙えます。ただしそこに至るまでには膨大な試行錯誤を必要とし、さらに購入されない限りは収入自体が発生しません。

また一度ヒットしたとしても、その後も継続的に同程度の収入を獲得し続けるのは難しい職業です。アフィリエイターは夢のある職種ですが、そのぶんリスクもあると理解しておきましょう。

士業系

士業とは、名称に「士」の文字を使う職種の総称です。各分野の専門家として、企業や利用客に対して代行やコンサルティングなどのサービス業務を提供します。

士業系は社会的責任の大きい立場であるため、就職するためには国家資格の取得が必須条件です。国家試験に合格することで、その職業を名乗ること（名称独占）やその業務にあたること（独占業務）が許されます。専門性の高さから、高収入を得やすいことも特徴のひとつです。

士業でフリーランスになるなら、自分の事務所を立ち上げて独立する方法があります。個人開業するまでに要する下積み時期は決して短くありませんが、独立後は勤務時間や収入をコントロールしやすいです。

音楽系

音楽系の職業には、以下のような職業があります。

歌手（歌い手）

歌手は歌を歌う職業です。1人で楽曲を作成してそれを歌うシンガーソングライターや、バンドに所属するボーカルなど、歌手の活躍の場は個人により様々です。

歌を歌う仕事は歌手だけではありません。たとえば新しい楽曲を作ったとき、歌手が歌い方のイメージを掴むための仮の歌を制作する「仮歌」という仕事もあります。

 歌手の収入源となるのは以下の活動です。

歌手といえば、レーベルに所属して収入を受け取るのが一般的です。フリーランスになるなら、活動をすべてセルフプロデュースしていかなくてはなりません。

最初にレーベルに入り、ある程度ヒットしたあとで個人事務所を立ち上げるという選択肢もあります。

楽器演奏者

楽器演奏者はそれぞれの楽器を演奏する職業です。ギターやベース、ピアノなど自分が弾ける楽器を演奏します。フリーランスの演奏者の場合、特定のバンドに所属せずライブごとに依頼を受けたり、音楽教室などでレッスンをしたり、などの働き方があります。

指揮者

指揮者は、オーケストラや合唱団の指揮をとり、曲全体のバランスを調整する職業です。演奏のリズムや強弱、どの楽器を目立たせるかなどの指揮を取って楽曲のクオリティを上げていきます。

フリーランスの指揮者は特定のオーケストラや楽団に所属せず、公演ごとに依頼を受けて出演します。年収は実力や知名度により異なります。

作曲家

作曲家は、楽曲を作成し必要な人に提供する職業です。おもに自分で作曲ができない人やプロのアーティストに楽曲を提供したり、楽器ごとに演奏用の楽譜を製作したりといった仕事があります。

MIX師

MIX師は、演奏と歌声を聞きやすく調整する職業です。音量の調節だけではなく、音程がずれていれば正しい音程に修正したり、エコーやリバーブなどのエフェクトをつけたりすることもMIX師の仕事です。

接客・サービス系

接客・サービス系の職業には、以下のような職業があります。

営業

営業とは、商品の購入や契約の交渉を行う職業です。営業スキルのほかに、自分が得意としている専門分野を組み合わせることで他の人との差別化を図れます。ほかにできる人が少ない分野なら希少価値を加えることもできます。

営業の主な業務内容は以下の通りです。

フリーランスの営業では、主な形態は「営業代行」と「販売代理店」の二種類に分けられます。営業代行は契約した企業の一員として商品をセールスし、販売代理店はあくまで仲介業者としてセールスを行うという立場の違いがあります。個人で仕事をする場合、営業代行という形態で契約することが多いでしょう。

営業の報酬制度は、成果報酬か固定報酬で決められます。営業活動自体の対価として報酬を受け取りつつ、契約に至ったらインセンティブとして追加の報酬を受け取るという形式もあります。

高収入を得る営業マンになるためには、紹介する商品・サービスの特徴やメリットを把握し、営業先の信用を勝ち取る能力が必要です。

コンサルタント

コンサルタントは、特定の分野に関して顧客へのコンサルティングを行う職業です。コンサルティングとは、顧客の相談を聞き、解決策や方針を提案することです。

コンサルタントは以下のように、あらゆる分野で職種が存在します。

コンサルタントは第三者の視点からアドバイスをし、企業を成功へと導く立場です。そのため効果的な打ち手を発案するアイデアと経験、さらにその施策がなぜ必要なのかを論理的に説明する言語化能力が求められます。

カウンセラー

カウンセラーは、悩んでいる人の話を聞く職業です。官公庁や医療、教育機関などの現場で活躍できます。

カウンセラー関連の資格は大学・大学院の卒業（修了）や実務経験年数などが受験資格となるため、未経験の方にはハードルが高いように思われますが、無資格でもカウンセラーとして活動することは可能です。

顧客にアドバイスをすることが仕事というイメージがありますが、相手に寄り添って話を聞いて、共感を示すことが最も大切な要素です。「聞き上手」であることが求められます。

メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、雑誌や映画などに出演する芸能人や一般の方にメイクを施す職業です。美容師と似ている仕事ですが、ヘアセットを専門とする美容師に対して、メイクアップアーティストはヘアセット以外にも顔のメイク、着付けなどを行います。

業務として他人に化粧を施せるのは、美容師免許を取得した人に限られます。つまりメイクアップアーティストになるなら、美容師免許を取得しなくてはなりません。

フリーランスの場合は、案件ごとに依頼を受けることになります。個人開業をして一般客向けに商売したり、芸能人と専属契約を結ぶなどの方法があります。知名度が上がれば、有名なタレントやモデルを担当できる可能性が高くなり、高収入を狙えます。

スポーツインストラクター

スポーツインストラクターは、トレーニングや食事管理など、スポーツ・健康に関する指導を行う職業です。ジムやフィットネスクラブ、スポーツクラブなどで働けます。

資格や学歴などは特に必要ありませんが、人体や栄養学、運動学などの専門知識が必要です。また最適なアドバイスをするために、ジムを訪れるユーザーの属性（性別・年齢など）やパーソナリティを把握するヒアリング能力も求められます。

フリーランスとして活動するなら、既存のジムやフィットネスクラブに外部のトレーナーとして所属したり、自分のジムを開業したりする方法があります。生計を立てていくためには、いかに顧客を自分のサービスに定着させるかというビジネスセンスも問われます。

ドライバー

ドライバーは、車を運転する業務を担う仕事です。配送や送迎などの種類があり、トラックやバン、自転車など運転する乗り物は業務内容によって異なります。

ドライバーの仕事をするなら、安全に気をつけて運転し続ける集中力と荷扱いの丁寧さが必須です。要領よく配達をこなしたり、受注する仕事の量を増やしたりすることで収入を上げていけます。

SNS系

SNS系の職業には、以下のような職業があります。

YouTuber

YouTuberは、YouTubeに動画を投稿する職業です。YouTuberの動画は、商品を紹介する動画や、ゲームをプレイしている様子を撮影した動画、ごく短い尺のYouTubeショートなど、様々なジャンルが存在します。

YouTubeでの収益化は、以下の方法があります。

YouTubeで広告収入を得るためには、「YouTubeパートナープログラム」に参加する必要があります。参加条件として、以下の基準が明記されています。

1. チャンネル登録者数が 1,000 人以上で、直近 12 か月間の有効な公開動画の総再生時間が 4,000 時間以上である。または

2. チャンネル登録者数が 1,000 人以上で、直近 90 日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が 1,000 万回以上である。

引用：YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格

広告単価は公表されていませんが、1再生あたり0.05円〜0.7円程度だと言われています。再生回数や動画の尺、動画のジャンルなどによっても広告単価は変わります。

収入を上げるためには、同ジャンルのYouTuberの中でも自分のチャンネルに注目してもらうための工夫や、動画自体のクオリティを上げていく努力が必要です。

インスタグラマー

インスタグラマーは、Instagramで広告を出稿し収入を得る職業です。写り映えのする写真とともに商品を紹介する文章を作成したり、おすすめの商品を紹介して商品の購入を促す投稿を行ったりします。動画の作成や商品の紹介というところで、YouTuberやアフィリエイターと似ている仕事といえます。

主な収入源は以下の通りです。

インスタライブ中のいわゆる「投げ銭」機能にあたる「ライブバッジ」や、フォロワーが月額料金を支払う「サブスクリプション」など、公式の収益化機能を活用するのが主要な収入獲得の方法です。そのほか、企業とタイアップしてプロモーションや商品の紹介をすることで報酬をもらうといった形態もあります。

インスタグラマーが収入を上げていくためには、フォロワーを増やすことが絶対条件です。定期的なコンテンツの更新はもちろん、画像や動画を編集して投稿の質を向上させたり、フォロワーからの「いいね！」や返信などのエンゲージメント（反応）を高めたりしていくことが重要です。

ライバー

ライバーは、ライブ配信を行う職業です。視聴者の質問に答えたり、歌唱動画をあげたりして動画の再生回数を増やし、収入を上げていきます。人気のライバーになるには、視聴者が楽しめるコンテンツづくりが重要です。

ライブ配信を行えるサービスには以下の例があります。

ライブ配信の中でも、YouTubeを利用して二次元キャラクターをアバターにして配信する「Vtuber」は人気の高い職業です。現実の容姿や声を表に出す必要がないので、身バレの心配なく発信活動を行えます。

ライバーの収入源となるのは、広告やスーパーチャット・メンバーシップ、グッズ販売などです。人気と知名度が収入に直結するので、大手や有名ライバーが活動している中でも埋もれないようなアピールポイントを持つ必要があります。

フリーランスのライバーは、事務所などに配分する手数料やプロデュース料がかからないため、場合によっては事務所に所属するよりも稼ぎやすいでしょう。とはいえ事務所のサポートを受けられないのは難しいポイントでもあります。

未経験からフリーランスを目指す人におすすめの職業

未経験からフリーランスを目指すなら、以下の職業がおすすめです。

Webライターやアフィリエイターは、文章を書くのが得意な方に向いている職業です。大きな実績や経験がなくても仕事を取りやすいので、未経験からフリーランスになることにも適しています。

Webデザイナーやコーダー、プログラマーは、いずれもプログラミングを行う職業です。IT業界は技術的な進歩が進んでいる一方で、人手が足りていないことが問題となっています。そこでプログラミングスキルを身につければ、需要のある職業を探しやすくなります。

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フリーランスになるなら、デザインやプログラミングなどのスキルを習得するところから始めましょう。

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フリーランスになるための準備

フリーランスを名乗るのに特別な条件はなく、いつでも独立することはできます。

しかし無計画にフリーランスとしての活動をスタートしてしまうと、想定外の事態に対応できなくなり、すぐに立ち行かなくなってしまいます。

そのような失敗を防ぐために、フリーランスになる前に以下の準備を整えておくことがおすすめです。

事前準備は、生活が苦しくなったときのための予防線です。フリーランスで成功するために、あるいは失敗を避けるために、入念な準備をしておきましょう。

当面の運転資金・生活資金の確保

フリーランスになると、仕事を確保していない限り収入はゼロになります。そのため最初の数ヶ月間は営業・人脈形成の期間と捉え、万が一仕事がとれなくても生活していける程度の資金は確保しておくのがマストです。

どれほどの蓄えがあれば安心できるのかは人それぞれですが、少なくとも3ヶ月〜半年分ほど用意しておくのがよいでしょう。

必要書類の提出・準備

フリーランスになるために提出しなくてはならない書類はありませんが、税金面を考えると開業届を提出して個人事業主となるのがおすすめです。確定申告で「青色申告」を選択できるので、さまざまな税制の優遇措置を活用できます。

加えて、契約書や請求書、納品書などのフォーマットをあらかじめ用意しておきましょう。書類周りもすべて自分で行うので、先に作っておけば契約締結がスムーズに進みます。

国民健康保険・国民年金への加入手続き

正社員やパート・アルバイトからフリーランスになった場合、社会保険（被用者保険・厚生年金）を国民健康保険・国民年金に切り替える必要があります。

加入していない期間があると後で遡って保険料を支払わなくてはならないので、空白期間を作らずに切り替え手続きを済ませましょう。

案件探し・営業活動

フリーランスの活動でもっとも重要なのが、案件探しや営業です。仕事を受けられなければ生計も立てられないので、とにかく一刻も早く収入源を確保しましょう。

フリーランスの案件探し・営業活動には、以下の方法があります。

特に未経験でフリーランスになる場合、実績の乏しさは営業の成約率に響く不安要素となります。順調に仕事が決まっていくことの方が珍しいので、はじめは提案営業の数を増やしていくところから始めましょう。

ただ漫然と回数のみを重ねるのではなく、相手の反応を伺いながら試行錯誤していくことが大切です。

フリーランスの注意点

フリーランスになるにあたり、理解しておくべき注意点は以下の通りです。

フリーランスの現実を知って、どのようなことがリスクとなりうるのか把握しておきましょう。

未経験でフリーランスになるのは高リスク

未経験からフリーランスになることは可能ですが、やはりリスクが高いことも事実です。ここでいうリスクとは、仕事が取れずに生活が困窮することや経験値の不足によるトラブルの発生を指しています。

もっとも安全・安定的にフリーランスになるなら、会社員として数年間の経験を積み、業界の特性を熟知してから独立するのがベストです。

未経験業種でフリーランスになりたい場合は、スクールを受講して講師から教えてもらったり、メンターをつけて指導してもらったりするとよいでしょう。独立を急がず、副業などから実績を積み上げていく姿勢も忘れてはいけません。

収入が安定しにくい

収入の不安定性もフリーランスになるなら気をつけておくべきポイントのひとつです。フリーランスの収入が不安定になるのは、以下のようなことが起こりうるからです。

このようなトラブルは誰にでも遭遇する可能性があります。ある程度年数を重ねたフリーランスであっても例外ではありません。

発注・契約上のすれ違いや、支払いに関するトラブルはよくあることです。いつかは出くわす事態だと割り切り、事前に対策しておきましょう。

発注のストップに対しては、複数の案件を確保して、特定のクライアントに比重を偏らせないのが効果的です。支払いのトラブルに関しては、民間の保険やファクタリング（請求書の債券買取）などを利用するという方法もあります。

すべてを自分で判断・管理する必要がある

フリーランスは自由な働き方である反面、すべて自分で業務を管理する必要があります。

主な業務は以下の通りです。

これらの細かな作業を自分でこなしながら、メインとなる業務ではクオリティを落とさず成果を出し続けなくてはなりません。

特に難しいのが、価格設定と仕事を受けるかどうかの判断です。仕事ほしさに割に合わない単価で契約してしまったり、自分の実力に見合わない案件に手を出してしまったりしてしまうと、あとで相当の痛手を負う羽目になります。

受注後のトラブルを避けるために、業務の対応範囲と希望する単価ははっきり伝えておきましょう。自分では実力不足と感じた場合、引き下がることも誠意です。

未経験からフリーランスになる流れ

未経験からフリーランスになることは可能ですが、いきなりフリーランスになることはおすすめしません。実績がないと仕事を受けることは難しいため、まずは実績を作ることから始める必要があります。

未経験者が仕事を受けるには、次の方法があります。

多くの場合は、家族や友人、知り合いからの依頼が初めての案件となります。自分が行っている活動を身近な人に伝えて、少しでも早く実績を作れるようにしましょう。

また、副業から始めて経験を積むのもおすすめです。Webライターやエンジニアは在宅での副業も可能なので、会社勤めの人でもやりやすいでしょう。

未経験からフリーランスを目指す人におすすめのサービス

未経験からフリーランスを目指す人は、クラウドソーシングを活用しましょう。クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人や企業と仕事を探している人をつなぐサービスです。実績が少ないうちは、クラウドソーシングで実績を作っていくとよいでしょう。

おすすめのクラウドソーシングは次の3つです。

仕事を探している人はクラウドワークスやランサーズがおすすめです。また、自分のスキルをサービスとして販売したい人にはココナラがおすすめです。

まとめ

どの職業でフリーランスになるべきか、イメージは固まりましたか？

未経験からフリーランスを目指している人には、Webライターやコーダー、Webデザイナーなどの職業がおすすめです。経験のある職種や興味のある職種などから、あなたに適した職業を探してみてください。

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