プログラミングを独学していると疑問点やエラーにより、学習が進まないことが多々あります。この状態が続くと、学習へのモチベーションを失ってしまいがちです。
Googleの人工知能チームが取り入れている時間を無駄にしないためのルールに「15分考えてわからないことは人に聞く」というものがあります。プログラミングの学習段階においても有効な考え方で、やる気を損なわずに効率よくスキルアップが見込めます。
とはいえ、「プログラミングの質問ができる人が近くにいない」と悩まれている方は意外に多いものです。そのようなときにプログラミングのメンターを利用すればスクールほど費用がかからずに、疑問を質問できる環境を作れます。
この記事では、メンターをつけるメリット・デメリットやメンターの選び方について解説しています。最後までお読みいただくと、最適なメンターを見つけることができます。
- メンターを付けることのメリット・デメリット
- メンターを選ぶポイント
- メンターを探せるサービス
この記事の監修:
中野 玄稀(なかの げんき)
- ZeroPlus Gateメンター
フリーランスWebディレクターを2年、Web系企業の代表を3年経験したのちに、株式会社TOMAPに学習メンターとして参画。豊富な経験から得た知見とWeb業界の明暗を余すことなく伝える正直な面談と、手厚い学習サポートが受講者に好評。
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プログラミングのメンターを利用する5つのメリット
プログラミングのメンターを利用する5つのメリットを紹介します。
- 効率よく学べる
- モチベーションを維持しやすい
- 最新の技術を学べる
- スクールの講師より近い距離感で学べる
- スクールより安価で学べる
効率よく学べる
メンターを利用すれば、効率よくプログラミングを学べます。プログラミングの学習では膨大な技術や概念が出てくるため、学習する内容に優先順位をつけて取捨選択する必要があります。
しかし、独学で進める場合には優先度の高いことを学んでいなかったり、不必要なことを学んでいたりと非効率になっている場合があります。
優秀なメンターなら、目標達成までのロードマップに沿ってあなたを導いてくれます。そのため、自分の目標に合わせて必要なことだけをピックアップして効率よくプログラミングを学ぶことができるのです。
モチベーションを維持しやすい
メンターを利用すれば、モチベーションを維持しやすくなります。
「エラーが解消できず、同じところで数日間止まっている」
「毎日学習しているのにいまいち成長を実感できない」
こうした理由によりモチベーションが低下してしまうことは「独学あるある」といえます。
メンターはエラー解決の糸口となるアドバイスをくれたり、客観的な視点で成長している部分を褒めてくれたりします。学習がスムーズになるのはもちろん、成長の実感も得られることがモチベーションの維持につながるのです。
最新の技術を学べる
現場で働くエンジニアをメンターに選べば、最新の技術を学べるメリットがあります。
プログラミングの技術は流行り廃りが激しいものです。独学をする場合、今学んでいる内容がすでに現場では使われていない「古い技術」だったということも珍しくありません。
エンジニアのメンターならば現場で使われている技術を教えてくれるため、実践的な力が身に付きます。
スクールの講師より近い距離感で学べる
メンターならばプログラミングスクールの講師よりも、近い距離感で学べる傾向にあります。
プログラミングスクールでは一人の講師が大勢の生徒を受け持っています。そのため他の生徒との兼ね合いで、気軽に質問するのが難しい場合があります。
一方で、メンタリングを利用すればメンターを一人占めできるため、疑問に思うことをとことん質問する環境が得られます。
スクールより安価で学べる
メンターの料金はプログラミングスクールの学費よりも、安価な傾向にあります。
プログラミングスクールの学費は20〜50万円が相場となるため、まとまった学習資金が必要です。一方メンターならば単発のメンタリングで数千円、月額プランでは2〜3万円を相場としてプログラミングを学習できます。
プログラミングスクールよりもコスパ良くスキルを学べるのも、メンターを利用する魅力の一つです。
僕が思うメンターをつけることのメリットは、モチベーション維持を助けてもらえることと、効率よく学べるようになることです。
例えば夕飯なににしようかな〜と煮詰まった時、自分で考え続けるんじゃなくて、食べログを見たり、クックパッドを見たりしますよね。客観的な視点が入ることで思考が整理されるんです。
完全に一人でやるよりも、誰か一人新しい視点を入れてくれる存在が近くにいてくれた方が効率的に学べますし、日々の目標も高く保てます!
メンタリングの2つのデメリット
メンタリングを利用する2つのデメリットを紹介します。
- 学習できる仲間が作れない
- メンターと相性が合わないこともある
学習できる仲間が作れない
メンターとマンツーマンで学ぶメンタリングにおいては、学習する仲間を作れないことがデメリットです。
プログラミングスクールでは一緒に学ぶ生徒がいるため、横のつながりができます。お互いのスキルを高めあったりチームを組んで開発をしたりと、横のつながりから得られるメリットは計り知れません。
メンターを利用してのプログラミング学習は、独学に近い学び方です。相談できる相手がいれば、自分の意思で学習を進めていける人にはメンターが適しています。
しかし、仲間と一緒にスキルを学ぶことを理想とする場合には、メンタリングよりもプログラミングスクールの利用をおすすめします。
メンターと相性が合わないことがある
メンターを利用したものの、相性があまり良くないと感じられる場合があります。
たとえば質問に対する的確な答えが返ってこなかったり、高圧的で質問しづらかったりといったケースが実際にあります。そのため相性の良い人が見つかるまで、メンター選びを繰り返す必要があるかもしれません。
なるべく早く相性の良いメンターに出会えるように、この記事の後半ではメンター選びのポイントについて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
僕は、安心して本音を喋れる人がメンターとして一番いいと思っています。
面談では、僕も本音を言いますし、相手にも本音を言ってもらえるような関係や雰囲気づくりを大事にしています。だから面談でまずやることは、相手がどんな人で、どんなことを考えているかをしっかり掴むことです。
ずーっと聞こえのいいことだけ言っていても現状と変わりません。ちょっと厳しいかもしれないけど本音で率直な意見をくれる、考えるきっかけをちゃんと渡せる人でありたいです。
メンターを見つけられるサービス
プログラミングのメンターを探すうえで利用できるサービスには、2種類あります。
- スキルシェアサービス
- プログラミングスクールの提供するメンタリングサービス
それぞれにおいて、代表的なサービスを紹介します。
スキルシェアサービス
スキルシェアサービスとは、自分のスキルを商品にして販売できるサービスのことです。
スキルシェアサービスでは、プログラミングを教えたい人(メンター)とプログラミングを教わりたい人(メンティー)とのマッチングが盛んに行われています。
スキルシェアサービスには以下の3種類があります。
- タイムチケット
- ココナラ
- MENTA(メンタ)
それぞれのサービスの概要を紹介します。
タイムチケット
「タイムチケット」は、個人の時間を30分単位で売ったり買ったりできるサービスです。1時間あたりの料金の相場は、3,000〜6,000円程度です。
時間制のメンタリングに限定されていることから気軽に使える反面、長時間の利用となるとコスト高になってしまう点は否めません。エラーの解消や疑問点をまとめておいて質問するといった、単発での利用が適しています。
またタイムチケットの特徴としてオンラインのメンタリングだけではなく、対面でのメンタリングを提案しているメンターもいます。
直接会って学べるメンターを探している方には、タイムチケットでのメンター探しがおすすめです。
ココナラ
スキルシェアサービスの最大手である「ココナラ」は、数多くのプログラミングメンターが登録しています。タイムチケットと同じく時間制でメンタリングを提案しているメンターがメインですが、中には週単位または月単位のプランを用意しているメンターもいます。
メンタリングの内容も多種多様に用意されています。まだ自分が必要とするメンター像が漠然としている方にとって、メンター探しの相場感をつかむには適したサービスです。ただしメンターの登録者数が多い分、メンタリングの質において当たり外れが多いことも想定されます。
MENTA(メンタ)
MENTAはメンター専門スキルシェアサービスです。
MENTAではZOOMやGoogle Meetといったツールを使った対面式のものから、教材を進めながらテキストコミュニケーションでやりとりするものまで、メンティーの好みに合わせて選べます。
理想とするメンタリング内容が見つけられない場合には、自分の求める指導内容や条件を提示して、メンターを募集することもできます。
MENTAにおける月額の相場は2〜3万円、半年利用すれば10〜20万ほどのコストです。
プログラミングスクールの半年コースであれば50万円以上かかるケースも珍しくなく、MENTAはかなり利用しやすい価格帯といえます。他のスキルシェアサービスと比較して月額プランが充実しており、中長期のメンタリングを希望する方におすすめできます。
プログラミングスクールの提供するメンタリングサービス
メンタリングサービスを用意しているプログラミングスクールもあります。ここでは2種類のメンタリングサービスを紹介します。
- 侍テラコヤ
- ZeroPlus Gate(ゼロプラスゲート)
侍テラコヤ
侍テラコヤはサブスクリプション型のプログラミング学習サービスです。Webサイト制作・Webアプリ制作・AWSなど豊富なコースが用意されており、目的に合わせてコース選定が行えます。
基本は教材を使いながら自習を進めていく学習方式です。しかし、現役エンジニアとのプライベートレッスンが用意されており、メンタリングも受けられます。
加入するプランによってプライベートレッスンの回数に上限が設けられているため、以下にまとめています。
侍テラコヤ | |
こんな人におすすめ |
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受講スタイル |
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無料カウンセリング・相談 |
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仕事や案件に役立つ学習 |
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就転職サポート |
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案件サポート | - |
教材一覧 |
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侍テラコヤのプラン一覧
侍テラコヤではマンツーマンレッスンの利用回数が違う、3つのプランから選択可能です。それぞれ12ヶ月または6ヶ月の継続受講を前提に選択します。
1回あたり税込5,478円で、追加のレッスンを申し込むことができます。
ライトプラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン | フリープラン | |
12ヶ月プラン | 2,980円/月 総支払額 35,760円 | 4,180円/月 総支払額 50,160円 | 6,280円/月 総支払額 75,360円 | 0円 |
6ヶ月プラン | 3,480円/月 総支払額 20,880円 | 4,980円/月 総支払額 29,880円 | 7,680円/月 総支払額 46,080円 | |
教材利用 | ◯ | ◯ | ◯ | △(一部教材のみ) |
課題提出・レビュー | △(一部の課題のみ) | ◯ | ◯ | - |
学習ログ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Q&A機能 | ◯ | ◯ | ◯ | △(過去の質問の閲覧のみ) |
レッスン回数 | 1回/月 | 2回/月 | 4回/月 | - |
このように侍テラコヤは支払う月額に応じて、プライベートレッスンを利用できる回数が異なります。基本的に独学で進めつつ、困ったときのために相談先が欲しいという方には最適なサービスです。
ZeroPlus Gate(ゼロプラスゲート)
ZeroPlus Gateは無料で利用できるプログラミング学習サービスです。30日間という短い期間ながら、Webサイトを作成するスキルを身につけられます。無料で受けられるサービスでありながらも一人ひとりに専属のメンターがつき、学習の進め方に関する手厚いメンタリングが受けられます。
「プログラミングを学ぶ目的がWebサイトの制作」という方に限定されるものの、コスパよくメンタリングを利用したいと思う方には、非常におすすめできるサービスです。
ぶっちゃけ教材だけで10万円、面談だけで10万円以上は価値のあるサービスだとマジで思ってます。それが無料とか意味わからないです。
何か現状を変えたいけど、なにをやればいいのかわからない。という方には本当におすすめです。Webサイトが作れるくらいの知識・技術を学べて、自分の強み弱み、本当になりたい姿、今後の方向性までわかります。30日間で間違いなく今より基準が上がるし、昨日より今日、今日より明日、成長できると思いませんか?
今より手に入るものは絶対に多くなると保証します。面談でお待ちしています!
メンター選びを成功させるための4つのポイント
メンター選びを成功させるためのポイントについて解説します。
- メンタリングの内容が明確になっている
- 質問に回数制限がない
- お試しプランが用意されている
- メンティーの状況に合わせた柔軟な対応ができる
メンタリングの内容が明確になっている
メンタリング内容に関する情報が詳細に明示されていると、自分に適したメンターであるかどうか見極めやすくなります。具体的には以下のような内容を明示しているメンターがおすすめです。
- どんな言語を学べるのか
- どんな人を対象としているのか
- 案件獲得や転職など、受講後の到達点が示されているか
- メンタリングの手段や対応可能な時間帯・曜日が示されているか
一方でメンターを評価の良さや価格の安さのみで選んでしまうと、自分には合わない場合があります。メンタリング内容に注視してメンターを選ぶことが必要です。そのため、まずはメンタリング内容を明らかにしているメンターの中から選びましょう。
質問に回数制限が設けられていない
プログラミングは学ぶほど、疑問点やエラーがたくさん出るものです。質問回数は無制限に設定しているメンターを選びましょう。質問に回数が設けられているサービスでは、気軽に質問をして効率的に学ぶことができません。
スムーズに学習をすすめるためにも、質問回数に制限をかけていない良心的なメンターを探すことをおすすめします。
お試しプランが存在する
お試しプランを利用してメンタリングを体験してみることも、メンター選びにおいては大切です。
マンツーマンで行われるメンタリングにおいて、相手との相性の良し悪しは非常に重要な要素です。といっても実際にメンタリングを受けてみなければ、相性についてはわかりません。だからこそお試しプランを利用して、相性をしっかり確かめることが重要となります。
そもそもお試しプランを用意していないメンターも存在しますが、相性を確かめられないままメンタリングがスタートしてしまうため、利用はあまりおすすめできません。
メンティーの状況に合わせて柔軟なメンタリングができる
メンティーの現状のスキルや学ぶ目的に合わせて、柔軟なメンタリングができるメンターが理想的です。しかし柔軟な対応ができるかどうかは、メンターのプロフィールのみで判断できるものではありません。
お試しプランを体験しながら、メンターの柔軟性をチェックするのがおすすめです。
自分のキャリアプランや現状のスキルをしっかり伝えて、メンターに共有します。メンターが内容に応じて、あなたの状況に応じた学習プランを組み立ててくれるかどうかをチェックしましょう。最適な学習プランを用意してくれるメンターならば、信頼してメンタリングを依頼できます。
まとめ
この記事ではプログラミング学習にメンターをつける際のメリット・デメリットを中心に解説しました。
メンターからプログラミングを学ぶメリットは以下のとおりです。
- 効率よくプログラミングを学べる
- モチベーションを維持しやすい
- プログラミングスクールの講師より近い距離感で学べる
- 最新の技術を学べる
- スクールより安価で学べる
プログラミングスクールと比べて、コスパ良く、相手と近い距離感で学べるのがメンターのメリットといえます。ただしスクールのように一緒に学ぶ仲間はいないため、メンタリングのみでは横のつながりはできにくい側面があります。
メリットとデメリットを押さえたうえで、メンターを利用するかどうかを検討してみてくださいね。
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副業デビューを確実に目指すならばメンターの利用は有効です。目標に即した実践的なアドバイスがもらえるでしょう。
しかし、メンターに頼るだけの受け身な姿勢では目標達成は遠のきます。メンターが手取り足取り指導して、あなたを稼げる状態にしてくれるわけではないからです。
大切なことは案件獲得までに何が必要なのか、自分なりに押さえておくことです。そのうえで生じる疑問をメンターへ具体的に質問していくのが、メンタリングへ臨む際の理想的な姿といえます。
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