毎日決まった時間に決まった場所へ。そのことに、じわりと窮屈さを覚えていた36歳が、プログラミングを学んで手にしたのはスキルだけじゃなかった。自分で考えて、動く感覚そのものでした。
満員電車が、もう限界だった
──プログラミング学習を始める前、どんな状況でしたか?
会社を退職して、時間がある状態でした。毎日満員電車に乗って、決められた時間と場所に行き続けることへの窮屈さが、じわじわと積み重なっていって。
仕事自体は悪くなかったのかもしれないんですが、同じことをしばらく続けてきたので、「このまま人生終わってもいいのかな〜」って漠然と思うようになっていたんだと思います(笑)
そのぼんやりした気持ちが積み重なって、退職という選択につながったのかなと。
徹夜で作り続けた、あの一夜
──学んでいる中で、印象に残っていることはありますか?
職業訓練校と並行してZeroPlusを受講していたんですが、ちょうど両方の卒業制作が重なってしまって。JavaScriptやWordPressの難易度が高い上に、作品のボリュームも大きくて、本当に必死でした。
──その中でも乗り越えられたのは、何かあったんですか?
クラスの仲がすごく良かったんです。
卒業式の前日も徹夜して、当日の朝もギリギリまで作品を作っていたんですが(笑)、それが今となっては一番の思い出です。卒業後も1か月後にみんなで東京に集まってオフ会をするほど繋がれた。
あの仲間がいたから、しんどい時期も乗り越えられたんだと思います。
「正解を探す癖」が、変わった瞬間
──学んでいく中で、考え方が変わったと感じた瞬間はありましたか?
コードって、ついつい「正しい書き方」を最初から求めてしまうんですよ。粘って詰まって、また粘って、みたいな。でも途中で、まずは手を動かすことが大事なんだと分かりました。
──それに気づいてから、学習の進め方も変わりましたか?
メンターに言われたというより、積み重なって気づいた感じです。正解を探しているうちは何も動かない。とりあえず書いてみて、動かして、直す。そのサイクルが、コードに限らず仕事全体の進め方にも影響している気がします。
今は、自分でお金を作っている実感がある
──今、働き方はどう変わりましたか?
時間も場所も選ばずに働けるようになりました。会社員時代には「自分には無理かも」と思っていた働き方で、今はそれが普通になっていて。毎日楽しいです。
──時間も場所も好きに選べるようになって、自分の中で変わったことはありますか?
納品したときに直接入金されるので、「自分でお金を作っている」という実感が全然違います。あとは、会社員のときは上からの指示を仰ぐことが多かったんですが、今は自分から動かないと仕事もない。「自分で考えて動く」ということを改めて覚えた感じがします。
これからは案件の単価を上げたり仲間を増やして情報共有をしたりしながら、月の収入を自分でコントロールして働き方の自由をもっと広げていきたいですね。