やりたいことが見つからず、面接で話せる実績もないまま迫り来る就活への焦り。
周りの内定が決まっていく中、大学を休学し、目先のインターンやアルバイトを繰り返すだけの日々を送っていた22歳。
「就職活動でつまずく自分が何か始めたとして変われるだろうか」と葛藤しながらも、何もない自分を変えるためにプログラミングの世界へ飛び込みました。
仲間と共に課題を乗り越えた経験は、失っていた自信を取り戻させ、未来への可能性をゼロから広げる確かな一歩となったんです。
周りが内定していく焦り。大学生が就活を前に抱えていた無力感
──大学4年の年に1年休学されていたそうですが、当時はどのような毎日を過ごされていたのでしょうか。
当時は22歳で、大学4年の年にあたる時期だったのですが、1年間大学を休学していました。
生活としては、週に3日から5日ほど長期インターンに入り、さらに週に1〜2日はアルバイトをするという生活を繰り返す日々でしたね。忙しく過ごしてはいるものの、どこか目の前の日常をただこなしているような感覚もありました。
──当時、就職活動に対してどのような焦りやモヤモヤを感じていたのですか?
周りの同級生たちは次々と就職先が決まっていく時期だったんです。その姿を見るたびに、「自分は何をしているんだろう」と焦りが募っていました。
自分はというと、考えれば考えるほど「本当にやりたいこと」が分からなくなってしまっていて。特に面接で話せるような活動や実績もなかったので、就職活動を自分はうまくこなせるのだろうかという不安が、頭から離れず付きまとっていました。
──現状を変えたいと思いつつも、何か新しい行動を起こすことに対して、当時の自分を押しとどめていた思いはありましたか?
ありましたね。「就職活動でつまずく自分が何か始めたとして変われるのだろうか」という言葉が、ずっと頭の中で自分に向けて鳴り響いていました。そうやって自分で自分の可能性を決めつけて、ブレーキをかけてしまっていたんです。
ゼロだった可能性が動き出す。大学生がプログラミング学習で得た達成感
──「変わるはずがない」と自分を止めていた中で、それでもプログラミングを本格的にやってみようと踏み切れたのは、何がきっかけだったのでしょうか?
何もスキルがない自分だからこそ、何かスキルを持ちたかったからです。
将来のやりたいことが分からないからこそ、分からないなりに目先でやってみたいと思うことに挑戦することが道を開かせることになると信じて飛び込むしかない、と思ったんです。立ち止まって悩んでいても何も変わらないので、信じて飛び込んでみようと腹を括りました。
──実際に学習をスタートしてみて、特に印象に残っている出来事はありますか?
同じクラスの皆と一緒に協力しながら、課題をやり切れたことがすごく嬉しかったです。
プログラミングを勉強していると、どうしてもつまずいて悩む場面が出てきます。でも、自分がつまずいていたポイントでクラスの仲間たちも同じように悩んでいて、「つまずいているのは自分だけじゃないんだ」と大きな安心感を得られました。
仲間が一緒に解決してくれようと悩んでくれて、無事に解決に至ったときの達成感は、本当に胸がいっぱいになりましたね。
──学ぶ前に感じていた「就職活動でつまずく自分が何か始めたとして変わると思うのか」という思いは、仲間と課題を乗り越えていく中でどのように変わっていきましたか?
当時は、自分には何かに「挑戦する資格なんてない」と思い込んでいたんです。
でも、実際に挑戦してみたからこそ、プログラミングの分野はもちろん、その先にあるフリーランスという道まで、それまでは可能性がゼロだったものが、少なくとも「1%以上」になったんですよね。
将来について悩み続けていた私にとって、その変化は、本当に大きな変化であり、大きな一歩でした。
挑戦することに悩んだら、まず挑戦する。就活を経て広がるこれからの展望
──その大きな一歩を経て、ご自身の進路や日常の心境にはどのような変化がありましたか?
悩んで自信を失っていた時に挑戦できたからこそ、今は「挑戦」することの大切さを知ることができました。やる前に悩むより、まず飛び込んでみるようになりましたね。
日常の変化としては、離島である地元の高校生のために、進路選択の幅を広げられるプロジェクトに、同じ高校の卒業生の友達たちと一緒に取り組んでいます。
──これからの未来に向けて、どのような挑戦や目標を描いていますか?
まずは、内定先の会社でしっかりと経験を積んでいきたいと思っています。
内定先の会社はプログラミングなどのエンジニア職での採用ではないので、仕事の中でプログラミングとの接点は持ちづらい環境ではあります。ですが、会社で働きつつ、副業として収入を少しでも得られるようになることが今後5年の目標です。