「20歳のとき、30歳になったら1000万円プレイヤーになると決めた」という目標を胸に秘めながら、長野の中小企業でごく普通の営業として働いていた24歳がいた。仕事はそれほど辛くなく、生活もできている。でも、このままでは夢に届かない。そう気づいたとき、動き出したのはスクールへの申し込みではなく、もっと静かな自問だった。プログラミングを学ぶ1年間で変わったのは、スキルでも収入でもなく、自分の「考え方のかたち」だった。
副業を考え始めたのは、将来の自分が見えてきたから
──当時の職場はどんな環境でしたか?
基本的に土日祝日は休みで、8時に家を出て18時半には家に帰れて、22時には寝るという、超健康的な生活をしていました。仕事も決して辛くはなかったし、そこそこの給料ももらえていました。
──それでも、副業を考え始めたきっかけがあったんですね。
20歳のころに「30歳には1000万円プレイヤーになる」という目標を立てていたんですよね。でも今の会社で頑張っても、役員クラスでも1000万円に届かないっぽいというのがわかってきて。転職するほど嫌いな職場でもないから、違うスキルを身につけて合算で稼ぎたいと思うようになりました。
それに加えて、結婚して子供を3人以上育てながら裕福な生活をしたいと考えたとき、今の稼ぎでは足りないなと。子供がいない今じゃないとやれないことがあるかもしれないと思ったのも、動いた理由のひとつです。
──入ってみて、想像と違うことはありましたか?
実はZeroPlus入学前は「絶対に目標達成してやる」という強い意気込みで、自分の行動を縛るものは何もないと思っていました。でも実際に入ってみたら、子持ちの方が思ったより多くいて。それがすごくいい刺激になったんですよね。「こういう状況でも挑戦できるんだ」って気づかされました。
「なんて薄利なサービスなんだ」。その言葉で、考え方が変わった
──学んでいる中で、印象に残っている出来事はありますか?
プログラミングとは全然関係ない、本業のことなんですけど。個人的な仕事上の悩みを相談させてもらったことがあって。そのとき正直、「なんて薄利なサービスなんだ」と思ってしまったんです(笑)。セールスの方の話を聞いているときも同じことを思って、実際にそれを言いました。
──それをそのまま言えたんですね(笑)。その後、どんな反応でしたか?
はい、言いました(笑)。そうしたら「相談に乗ることもインプットとアウトプットの場だから、お互いにとって有意義なんですよ」という言葉が返ってきて。その一言で、僕の考え方に革命が起きたんです。
──どんなふうに変わりましたか?
それまでは「対価に見合うかどうか」という基準でしか動けていなかったと思うんですよね。でも、自分の体験や知識を誰かのために使うことが、そのまま自分のインプットにもなるんだという考え方に出会って。「価値のある人だからやれること」じゃなく、「やることで価値が生まれる」という感覚が生まれたというか。それから何かに挑戦するハードルがぐっと下がりました。
──周りのメンバーからの影響もありましたか?
それは大きかったです。自分から見たら「すごい」と思う方々が、まだまだ成長しようとギラギラしているのを見て。挫けそうになりながらも、こういう人たちみたいになりたいと思ったのが、続けられた理由だと思います。
収入より先に変わったのは、仕事の「幅」と「視野」だった
──今、仕事や収入はどう変わりましたか?
収入自体はほぼ変わっていないんですけど、周りに認知してもらえるようになって、SNSのお仕事をもらったり、紹介してもらったり、サイトを作らせてもらえることになったりしています。本職でも、見積もり自動化などGoogleアプリスクリプトで簡単なシステムを組んだりしていて。なんか気づいたら、やることが増えていました。
──スキルや収入以外で変わったことはありますか?
24時間365日、自分の将来のこと、やりたいこと、なりたい自分を考えるようになりました。それまでってあまり考えていなかったんですよね。あと、何事に対しても「もっとよくできるんじゃないか」という視点で考えるようになったのが、自分でも感じる変化です。
──今後、挑戦したいことはありますか?
まずは身の回りからITでもっといい生活にしていきたいと思っています。いま、妊娠後の周期やその人の特性に応じてやるべきこと・やった方がいいことが簡単にわかるアプリをデモとして作っています。それを発展させて、集客や採用など長野の中小企業が抱える悩みを楽にする会社を立ち上げたいと考えています。