製造の現場で、毎日残業をこなしながら「自分の頑張りって、どこに積み上がってるんだろう」と感じていた23歳。工業高校でプログラミングを触った記憶があるものの、当時から苦手意識は消えないままだった。それでも手を動かしてみると、できることが少しずつ増えていく。そして学ぶ中で変わっていったのは、スキルよりも「人との関わり方」だった。
残業が続く日々の中で、ふと気づいたこと
──プログラミングを学ぶ前の仕事の状況を、少し教えてください。
製造職で、残業が当たり前の環境でした。毎日こなすことに必死で、気づけばずっと忙しいまま。仕事はしているんですけど、自分がどこに向かっているのかが見えにくくて。「このままでいいのかな」という感覚が、じわじわと大きくなっていきました。
──「何かを変えたい」と思い始めたのは、そのあたりからですか?
製造の仕事って、努力してもその成果がなかなか形に残らないんです。「自分はこれができるようになった」って言いにくくて。だったら、自分の市場価値を自分で上げていける何かをやりたいな、って思いました。それで最終的に選んだのがプログラミングでした。
高校が工業高校で、授業でプログラミングに触れた機会があったのですが、その時に少し苦手なことも自分でわかっていました。なので「また挫折するんじゃないか」という気持ちはありましたね。
でも、とにかく手を動かしてみたら、「あ、自分でもできるんだ」って気づきました。苦手意識って、やってみる前の思い込みだったんだと感じました。
実践制作で体験した、助けてもらうことの意味
──学んでいく中で、印象に残っているエピソードはありますか?
実践制作でクラスのみんなに助けてもらったことです。もともと一人でなんでも抱え込んでしまうタイプで、うまくいかないときも、なかなか「助けてほしい」と言えなかったんです。でも、いちど打ち明けたら、クラスのみんなが自然に動いてくれました。このことが自分が変われたきっかけにもなりました。
──それは、大きな気づきでしたね。制作を進める中で、他に印象的なことはありましたか?
意見が食い違って、みんなで口論になったこともありました。仲良くやっていた矢先のことだったので、最初はショックでしたね。でも、仕事で本当にチームを組んだら、こういうことは普通に起きるよな、って少し冷静に考えたら、現場に出る前に体験できてよかったな、と今になって思います。
──口論を経ても、チームは前に進めたんですね。学ぶ中で、「自分が変われた」と思えた部分はどこでしたか?
一人で背負いこまず、他の人に頼ることを意識するようになったことです。そうしたら、うまくいかない場面や壁も突破できるようになってきたように思います。
今の状況と、これからやりたいこと
──卒業後の今は、どんな状況ですか?
卒業したばかりなので、今も本業は続けています。並行して案件の受注を始めていて、現在2件目の制作に取り掛かっているところです。
──モチベーションの保ち方とか、学習への向き合い方は変わりましたか?
やる気がないときでも、いろんなWebサイトを見て「このデザイン、どうやってるんだろう」「自分もこういうの作りたいな」って考えるようになりました。細かい部分まで目が行くようになったのは、自分でも面白い変化だなって思います。人との関わり方も変わって、今後に繋がりそうな関係を少しずつ作れるようになってきた実感があります。
──最後に、これからやっていきたいことを教えてください。
今年度中にフリーランスに転向できるよう、まず実績を積んでいきたいです。どこに住んでいても、たくさんの人のサポートができる仕事の仕方をしていきたいなと思っています。